【電気通信主任技術者】確実に合格を掴むためのおすすめテキストを紹介!

電気通信主任技術者がどのような資格で、取得後に得られるメリットの解説と、勉強を行う上で対策したいことに合わせたおすすめテキストを紹介します。

情報社会の中で、私たちの生活になくてはならない電気通信。

この電気通信設備の工事・運用を含めた監督を務めるのが「電気通信主任技術者」です。

自身の将来のキャリアアップのために、電気通信技術者がどんな資格なのか知りたい方も多いのではないでしょうか。

この記事では、電気通信主任技術者の資格概要から資格取得までの対策、合格を掴み取るためのおすすめテキストを紹介します。

・電気工事に従事する人間のキャリアアップとして資格取得を目指している

・自身の進みたいキャリアに合っている資格かを確認したい

・確実性の高い方法で電気通信主任技術者に合格したい

このような方は、ぜひご覧ください。

電気通信主任技術者はどんな資格

電気通信主任技術者とは、事業用電気設備通信の監督者を指します。

事業用電気通信設備の工事・設備維持・運用などに関わる監督者として現場で活躍するための資格です。

電気通信事業法では、電気通信事業者は、事業用電気通信設備の工事をするときには、電気通信主任技術者の選任が推奨されています。

電気通信主任技術者には2つの資格がある

電気通信主任技術者は、「伝送交換主任技術者」「線路主任技術者」の2つに分けられます。

それぞれの試験取得項目は以下の通りです。

伝送交換主任技術者

伝送交換主任技術者の試験取得項目は以下のとおりです。

(1)電気通信システム

電気通信工学の基礎、電気通信システムの概要

(2)専門的能力

伝送、無線、交換、データ通信と通信電力

(3)伝送交換設備及び設備管理

伝送交換設備の概要・管理・セキュリティ管理

(4)法規

電気通信事業法・有線電気通信法・電波法と不正アクセスの禁止、電子署名及び認証業務の法律

線路主任技術者

線路主任技術者の試験取得項目は以下のとおりです。

(1)電気通信システム

電気通信工学の基礎、電気通信システムの概要

(2)専門的能力

通信線路、通信土木、水底線路

(3)線路設備及び設備管理

線路設備の概要・管理・セキュリティ管理

(4)法規

電気通信事業法・有線電気通信法・電波法と不正アクセスの禁止、電子署名及び認証業務の法律

電気通信主任技術者資格取得3つのメリット

電気通信主任技術者の資格を取得するメリットには主に以下があります。

・技術力を公的に証明できる

・会社によって資格取得手当を期待できる

・転職で大きなアピールポイントになる

それぞれについて解説していきましょう。

<h4>技術力を公的に証明できる</h4>

会社内で認められたとしても、社外から見ると「資格の有無」が技術力の指標になります。

また、「電気通信主任技術者」の試験区分である伝送交換主任技術者・線路主任技術者ともに合格率が低く、難易度も高いです。

電気通信主任技術者の資格を取得することで、公的に知識と技術を証明することが可能となります。

会社によっては資格取得手当を期待できる

電気通信主任技術者の難易度が高いことから、多くの企業では試験合格時の資格手当などを用意しています。

会社によって手当額は異なりますが、資格手当を採用している会社では年収アップにもつながるのです。

<h4>転職で大きなアピールポイントになる</h4>

現場監督として仕事が可能になる電気通信主任技術者は、人手不足に悩む多くの企業で重宝されます。

電気通信主任技術者の取得が、転職の大きなアピールポイントになるでしょう。

電気通信主任技術者の合格率・難易度はどの程度?

電気通信主任技術者の合格率は、「伝送交換主任技術者」「線路主任技術者」それぞれ30%前後です。

電気通信分野の国家資格ではトップクラスの難易度とされています。

合格率だけを見ると電験(三種)よりも高いですが、電気通信主任技術者の出題範囲が広いことと、過去問題が再度出題される可能性が傾向的に低いため対策が立てづらいことが難しさと起因しているのです。

一回で合格する人は少なく、何回かの受験を行なって合格するケースが大多数と言えるでしょう。

電気通信主任技術者の受験資格は?

専門的な知識を問われる電気通信主任技術者ですが、受験資格は特に必要ありません。

年齢制限もないことから、高校・大学など就職を考えている方も受験することが可能です。

<h2>電気通信主任技術者の仕事内容とは?</h2>

電気通信主任技術者がどのような仕事ができるかを知ることで、自身の目指すキャリアプランに合致しているかを知ることができます。

「伝送交換主任技術者」「経路主任技術者」それぞれの具体的な仕事内容を見ていきましょう。

伝送交換主任技術者の場合

電気通信事業用伝送交換設備工事の現場管理

伝送交換主任技術者は、伝送交換設備における工事のために計画・工程管理・品質管理・安全管理などの現場管理を行います。ネットワーク接続数、端末数、サーバー数とトラフィック条件などの負荷に関連する利用要件を管理するのです。

工程管理では、手順・手法管理と情報漏洩に関するリスク管理。品質管理は計画・実行・検証・改善を繰り返して品質向上を目指す「PDCAサイクル」で管理を行います。

電気通信事業用伝送交換設備の運用管理

伝送交換主任技術者は、伝送交換設備の維持・運用・予防保全・安全・信頼性対策の運用も業務の一部です。

経路主任技術者の場合

電気通信事業用線路設備の現場管理業務

経路主任技術者は、通信ネットワーク工事計画・工程管理・品質管理・安全管理を行います。

計画では、リング型・メッシュ型などのノードとリンクの組み合わせを加味した形態ネットワークのトポロジ管理が大きな業務です。

工程管理は、メンバーの作業がスムーズに進むための工程表作成。品質管理では「PDCAサイクル」で管理を行います。

安全管理では、現場での事故防止や働く人たちの健康・衛生管理が仕事です。

電気通信事業用線路設備の運用管理

経路主任技術者は、通信ネットワークの維持・管理・運用・予防保全・安全・信頼性対策の運用管理が求められます。

維持・運用では、業務責任者の明確化を含めたアウトソーシング管理と情報漏洩対策などリスク管理を行うのです。

予防保全では、通信ネットワークの正常性・伝送スピードなどの評価分析。

安全・信頼性対策では通信ネットワークの災害対策や安全性を管理します。

電気通信主任技術者の資格習得までの勉強法とは?

難易度が高い「電気通信主任技術者」ですが、資格取得までの勉強法について解説します。

参考書を数多く読み込む

電気通信主任技術者試験では、長い文章の空欄を埋める問題が多く出題されます。

過去問題からの出題はないものの、多くのケースを知る上で数多くの参考書を読み込むことが大切です。

多様なパターンを頭に入れておくことで、長い文章を埋める問題でも正解に近づけます。

過去問題を何度も解いて出題傾向を掴む

過去問題がそのまま出題される傾向は電気通信主任技術者試験ではありません。

しかし、過去問題を多く解くことで、本番の試験で出題される問題にも柔軟に対応することが可能になります。

分からない単語などの知識を深める

単語を覚える上で、「その言葉がどのような意味を持つのか」を知ることで記憶に定着しやすなります。

分からない用語・定義などを理解するために、多くの問題を解いて、とのように使われているかを把握することが大切です。

Webサイト・SNSを活用する

電気通信主任技術者に合格した方の体験記などをWebサイト・SNSで検索するのも良いでしょう。

実際に試験に合格した方がどのような取り組みを行ったかを知ると、自身の勉強法を見直すきっかけになります。

電気通信主任技術者取得へお勧めのテキスト3選

最後に、電気通信主任技術者取得に向けておすすめのテキストを紹介します。

電気通信教科書 電気通信主任技術者 要点整理&過去問解説 伝送交換設備及び設備管理・法規編(翔泳社)

最新版の制度改訂にも対応しており、基礎知識の解説+過去問題というバランスの良い構成となっています。

各章の節末には過去問と解説を掲載していることから、章ごとに知識の確認が可能です。

分かりづらい概念は、豊富な図表によって理解が進み、重要部分は太字などで分かりやすくなっているため、初めて試験を受ける方にお勧めの一冊です。

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798172064

電気通信主任技術者試験 これなら受かるシリーズ(オーム社)

電気通信主任技術者における苦手科目をピンポイントに対策したならおすすめのシリーズです。

過去2年間4回分の過去問題の出題傾向・頻出問題の確認を行いながら効率よく学習できるようになっています。

一通りの学習が終わり、苦手分野克服で最後の追い込みをかけたい方におすすめの参考書です。

https://www.ohmsha.co.jp/book/9784274219405/

電気通信主任技術者試験全問題解答集 共通編(日本理工出版会)

過去4年分の過去問題を収録している問題・解答集です。

出題傾向を掴むのに大きな効果を得られるほか、各問題に的確なヒントと解説が付属していることから問題に対する考え方のバリエーションを増やしたい方におすすめの参考書となります。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784890193080

自分に合ったテキスト選びが電気通信主任技術者合格のコツ!(まとめ)

この記事では、電気通信主任技術者における試験概要から、試験に合格するメリットからおすすめテキストまで総合的に解説してきました。

以下、本日のまとめです。

・電気通信主任技術者とは、事業用電気設備通信の監督者として現場で活躍するための資格

・電気通信主任技術者は、「伝送交換主任技術者」と「線路主任技術者」の2つの試験区分がある

・電気通信主任技術者の取得で、転職などの大きなアピールにつながる

・過去問題からの出題は少ないが、問題の解き方を理解し傾向を掴むことが大切

・「全体理解」「苦手分野の克服」「解法のバリエーション増加」など参考書のタイプを理解する

電気通信主任技術者に合格するために、自身に合ったテキスト選びが大切です。

「どこを難しいと感じているのか」を客観的に理解した上で、必要なテキストを選ぶことが合格への近道と言えるでしょう。

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