最近では、テレワークが主流になってきており営業以外の職業では自宅で仕事ができる機会も多くなってきています。
一方で、営業職の場合は、特に個人に対して営業を行っていく場合、テレワークという形で営業していくのが難しい側面があります。
そこで、この記事では直行直帰の営業求人があるのか、直行直帰の営業求人のメリット・デメリットは何なのかについて詳しく紹介していきます。
テレワークがしにくい営業職ではありますが直行直帰の場合は、テレワークと同様に自分のペースで働くことができる点では働きやすくなると言えるでしょう。
それではみていきましょう。
直行直帰だけの営業求人はある?
結論から言うと直行直帰だけの営業求人はありません。
営業職の中にはもちろん直行直帰がしやすい営業職もあり、保険営業などは個人の成果に応じて給料が支払われるという背景から直行直帰でも問題ないという会社も多いです。
また、個人事業主として営業代行を行っていく場合は直行直帰という形で営業することも十分可能です。
ただし、正社員として雇用され、かつ一般的な企業に就職する場合、直行直帰だけの営業求人というのは存在していません。
保険業界であっても直行直帰だけの営業求人というのは基本的になく、直行直帰も可能と記載されるに留まっています。
このような背景から一回もオフィスに出社することなく営業していきたいと思っている場合は、現状営業職には向いていないと言えるでしょう。
直行直帰の営業求人の特徴とは?
直行直帰の営業求人の特徴には、以下のものがあげられます。
- インセンティブの割合が高い
- マネージャーなど管理職クラスでの採用
- 個人向け商材を取り扱う会社が多い
インセンティブの割合が高い
直行直帰が多い営業職求人の特徴の一つにインセンティブの割合が高いことが挙げられます。
直行直帰が多い営業求人の場合は、比較的個人の裁量に任せて営業を行うことが可能です。
一方で、会社としては個人の成果をそのまま給料に反映させる仕組みも必要になってきます。
これは直行直帰で営業していく中で成果を出すことができていないにも関わらず給料を支払うことは会社としては負担になるためです。
このような背景から直行直帰が多い営業求人のほとんどはインセンティブの割合が高くなっており、生命保険の販売代理営業の場合はインセンティブ割合が高く、就職して2年目以降はインセンティブ100%になる会社もあります。
その代わりとして、直行直帰やテレワークなど自分が好きなスタイルで営業しやすいという側面もあると言えるでしょう。
マネージャーなど管理職クラスでの採用
直行直帰の営業求人の特徴の一つにマネージャーなど管理職クラスでの採用される求人もあげられます。
管理職クラスで採用される場合は、上司から成果を管理されることが少なく、かつ会社としても管理職として採用しているので部下の管理ができていて、かつ成果もあげることができていれば基本的には直行直帰であっても問題ないと考えている可能性が高いです。
一方で、直行直帰可能と書いてあっても管理職として部下の相談の為に出社する可能性もありますし、部下を管理するために会社に行かなくてはいけない機会もあるでしょう。
このような背景から完全に直行直帰の形で営業を行っていくことは難しいですが、テレワークと組み合わせることで限りなく出社する頻度を少なくして営業していくことは可能です。
個人向け商材を取り扱う会社が多い
直行直帰の営業求人の特徴の一つに個人向け商材を取り扱う会社が多いことも挙げられるでしょう。
個人向け商材の場合、営業エリアが広くなるのでその分会社に出社してから営業先に行くよりも、自宅から営業先に行った方がより多くの家庭やお店を回れる可能性が高いです。
また、ルート営業とは違い個人向けの商材の場合は新規飛び込み営業がメインになります。
そのため、営業成果を数字で管理がしやすく数字を上げることができていれば直行直帰であっても不問ということも多いです。
一方で、数字をあげることができておらず成果が出ていない場合は、それなりのペナルティが科される可能性も十分にあると言えるでしょう。
直行直帰のメリット
直行直帰のメリットは、以下の3つです。
- 自分のペースで働きやすい
- 会社にいく時間を削減できる
- 営業後の時間を自分で使うことができる
自分のペースで働きやすい
直行直帰のメリットの一つに自分のペースで働きやすいことが挙げられます。
直行直帰の場合は、自宅からクライアント先を訪問した上で、クライアント先での営業活動終了後、すぐに自宅に帰ることができます。
このような背景から時間を読みやすくかつ会社に行く時間を削減することができるので、結果的に自分のために使うことができる時間も多くなると言えるでしょう。
一方で、直行直帰の場合は自分のペースで働きやすい分、自分でどのようにクライアント訪問をするのかのスケジュール調整をしなくてはいけません。
その他にも、直行直帰で営業していく場合、自宅で営業前の準備をしなくてはならず、その過程の中で業務が発生したとしてもそれらの時間を業務時間としてつけるのが厳しいです。
会社にいく時間を削減できる
直行直帰のメリットの一つに会社に行く時間を削減できることも挙げられるでしょう。
例えば、千葉県に住んでいる人が都内の会社で勤務している場合、クライアント先が千葉県内にある場合は自宅からそのままクライアント先に行った方が移動時間を短縮できる可能性が高いでしょう。
会社としても、会社に一回来てからクライアント先に行くのと比較して交通費を削減できるというメリットがあります。
一般的に、営業職の場合は交通費は会社負担で会社は交通費を支払わなくてはいけません。
そのような背景から、会社に行く時間を削減できるだけではなく会社としては無駄な交通費を減らすことができるので、無駄なコストを減らすことが可能です。
一方で、会社に行く時間を削減できるということは前日までにクライアント先を訪問する準備をしておかなくてはならず、プレゼンする資料なども前日のうちに用意していかなくてはいけません。
このような背景から事前の準備が重要になるともいえるでしょう。
営業後の時間を自分で使うことができる
直行直帰のメリットの一つに営業後の時間を自分のために使うことができることも挙げられます。
例えば、直行直帰で大阪に出張で営業をしに行った場合、会社に戻る必要がなければそのまま大阪で観光などをすることも可能でしょう。
ある程度距離が離れているクライアント先を訪問する場合は、直行直帰できる方が何かと前後の時間を使いやすく、かつ自分のスケジュールも組みやすいです。
営業職の中には、地方出張の際に金曜日に出張を入れて、土日はそのまま家族を呼んで観光地で時間を過ごすという使い方をしている人もいます。
もちろん、直行直帰でない会社であっても遠方への出張の場合はこのような時間の使い方ができる可能性もありますが、直行直帰を許していない会社で、必ず帰社して営業報告をしなくてはいけない会社の場合、東京に本社があり大阪へ出張してクライアント先を訪問する場合であってもその日のうちに帰社して営業成果を報告しなくてはいけないということも十分考えられます。
直行直帰のデメリット
直行直帰のデメリットは、以下の3つです。
- 業務時間の管理がおろそかになりやすい
- 結果を求められる
- 自己管理能力が必要になる
業務時間の管理がおろそかになりやすい
直行直帰のデメリットの一つに業務時間の管理がおろそかになりやすいことがあげられるでしょう。
営業職の場合はもともと業務時間の管理がおろそかになりやすく、裁量労働制という名の下で残業代などがつきにくい可能性も十分にあります。
また、営業職の場合は営業手当という形で残業代などが含まれた形で報酬をもらっている可能性もあります。
そして、直行直帰の場合はこれらの可能性がより一層高まると言えるでしょう。
直行直帰の場合はクライアント先を訪問している時間については分かりますが、いつ家を出ていつから業務を開始しているのか、またいつ帰宅して帰宅後も業務を行っていたのかなどを会社が把握するのは非常に難しいです。
このような背景から労働時間の管理が疎かになりやすく、1日の所定労働時間以上に勤務していたとしても、直行直帰の場合は残業代としてつけにくいこともあるでしょう。
結果を求められる
直行直帰のデメリットの一つに結果を求められやすいことがあげられるでしょう。
直行直帰が多い営業職の特徴の一つにインセンティブが高い営業職と述べましたが、このような職業の場合は結果を出すことができないとすぐに首を切られてしまう可能性があります。
また、結果を出すことができないと会社にいづらい雰囲気になってしまうのも事実です。
このような背景から直行直帰が許されているような営業職の場合は、ある程度営業職のことを会社が信用している反面、結果を出すことができないと会社としては信用を裏切られたということになるので、その分のペナルティが科される可能性は十分にあります。
そして、直行直帰で成果を出すことができていない場合、しっかり営業していたにも関わらずサボっていたと判断されてしまう可能性もあります。
自己管理能力が必要になる
直行直帰のデメリットの一つに自己管理能力が必要になることも挙げられるでしょう。
直行直帰の場合は、会社に出社する必要もなく帰社する必要もないので労働時間を自分で管理することが重要です。
また、1日のスケジュールを組み立てた上でどのくらいのクライアントをどの時間に訪問するのか、またクライアントに対してどのような資料を提示するのかなど事前に準備をしておかなくてはいけません。
このような背景から自己管理能力が必要になり、当日のスケジュールだけではなく、翌日のスケジュールも見た上で、本日中に何をしなくてはいけないのかなどのスケジュール管理をしていくことも重要になってくると言えるでしょう。
まとめ
直行直帰の営業求人として求人がでていることは少ないですが、業種によっては直行直帰がしやすい業界もあるので、そのような求人を探すのも一つの手段でしょう。