中卒だと今の時代、就職しにくいと言われることも多いでしょう。
実際に、中卒の場合は高卒や大卒の人と比較して正社員として就職できる可能性が低いです。
また、年収についても大卒の人と比較すると200万円程度低くなってしまうというデータがあります。
このような背景から、今の時代では中卒という学歴だけで就職がしにくくなってしまっているのが事実です。
一方で、営業職の場合は中卒であっても採用される可能性があり、中卒の営業マンが月に数百万円以上の給料を手にしていることもあります。
そこで、この記事では中卒でも営業求人には応募することができるのか、中卒でも営業職に採用される理由は何なのか、営業に学歴が関係ないのはなぜかについても詳しく紹介していきます。
それではみていきましょう。
中卒でも応募できる営業求人とは?
中卒でも応募できる営業求人の特徴に学歴不問の営業求人があります。
中卒の場合、学歴要件で足切りされてしまって求人に応募できないことが多いです。
このような背景から学歴不問の求人であれば中卒であっても採用される可能性も十分にあります。
また、営業職では大企業ではなく特に中小企業やベンチャー企業の場合、学歴ではなく、いかに成果を上げることができるかを重視して採用する傾向があります。
そのため、営業職では他の職種と比較して学歴不問の求人が多いです。
そして、高卒以上と記載されている場合でも、過去にどのような成果を出したのか、過去にどのような経験をしてきたのかをアピールすることで、中卒であっても採用されることもあります。
中卒でも営業職に採用される理由とは?
中卒でも営業職に採用される理由は、以下の3つです。
- 数字で評価されやすい
- 商材のことが最低限理解できれば問題ない
- コミュニケーション能力が重要になる
数字で評価されやすい
中卒でも営業職に採用されやすい理由の一つに、営業職の場合は数字で評価されやすいことが挙げられるでしょう。
営業職の採用面接では、その人が過去にどのような経験をして、どのくらい勉強をしてきたのかだけではなく、会社に入社したらどのくらい成果を上げることができるのかで評価されることがほとんどです。
そのような背景から、学歴に関係なく入社後に成果をあげられると判断されれば採用される可能性が高いです。
そして、多くの一般企業では採用する予定の人が入社後にどのくらい成果を上げられるのかを推測するのは難しいです。
そのため、今までの経験として勉強をどのくらい頑張ってきたのかで判断します。
つまり、高学歴の人であればあるほど努力して勉強して、その結果としていい大学に入学したということになります。
商材のことが最低限理解できれば問題ない
中卒であっても営業職として採用される理由の一つに、営業職の場合は最低限商材のことさえ理解できていれば問題ないという会社が多いためです。
もちろん、営業職として働く上では商材だけではなく、その後の契約に関する法律や会計知識などを持っていた方がいいのは確かです。
ただし、商材について理解していて、お客様に対して言語化して伝えることができていればそれだけで問題ないと考えている会社も多いです。
一方で、最低限商材のことを理解していれば営業職として活躍できるのは事実ではありますが、学力が高く理解力が高い人の方がお客様に対して論理的に伝えやすく、その結果お客様に購入してもらえる可能性が高くなるというのも事実です。
そのため、中卒から営業職として就職したい場合、商材のことを理解できる学力だけではなく、論理的に話すことができる論理的思考力もトレーニングして鍛えておいた方が採用される可能性は高くなります。
コミュニケーション能力が重要になる
中卒であっても営業職として採用される理由の一つに、営業職の場合はコミュニケーション能力が重要になるということがあげられます。
営業職の場合、お客様とコミュニケーションをとった上で商材を販売するという背景から、お客様とスムーズなコミュニケーションを取ることができ、お客様に対して不快な思いをさせない最低限のコミュニケーション能力が必要です。
そして、コミュニケーション能力は学力に関係しないことも多く、実際に高学歴であればあるほど頭が固くなってしまうこともあるでしょう。
高学歴の学生のなかには、コミュニケーション能力が著しく低い学生がいるというのも事実です。
そのような背景からコミュニケーション能力があれば中卒でも高卒・大卒に関係なく採用可否の判断を同様に行うという会社もあります。
中卒でも採用されやすい業界とは?
中卒でも採用されやすい業界は、以下のような業界です。
- 不動産売買業界
- 情報商材業界
- BtoC業界
不動産売買業界
中卒でも採用されやすい業界のひとつに不動産売買業界が挙げられます。
不動産売買業界では、中卒でも営業職として成果を出している人が多く、学歴に関係なく成果をあげることができれば、その分報酬をもらえる業界として知られています。
特に、投資用不動産の売買は利益が出やすく、利益の数パーセントをインセンティブとしてもらえるので、不動産業界の中でも比較的稼ぎやすいです。
もちろん、不動産業界の中でも大手企業の場合は学歴要件を設けている会社もあります。
一方で、東証一部上場を果たしているような大企業であっても、学歴不問で営業求人の募集をかけている会社も多いです。
これらの背景には不動産営業の場合は若い人を中心にきついというイメージがあり、人が集まりにくいことと学歴に関係なく成果を出せば評価してもらえる体制が整っており、上司も中卒から叩き上げで職位をあげたという人が多いためです。
情報商材業界
情報商材営業も学歴に関係なく採用されやすいでしょう。
情報商材の場合も販売した額に応じてインセンティブという形で報酬をもらうことができるので比較的稼ぎやすい職業と言えます。
特に、情報商材の営業の場合は学歴によって職位が変わることはなく、成果を上げている人だけが上の職位に行くことができ、その結果給料が上がっていくという仕組みを取っています。
また、情報商材の場合は個人に対しての営業が多く、その分人材が必要になるという背景もあります。
そのため、人員を確保する目的で学歴ではなく営業成果が出そうな人であれば積極的に採用していくという方針をとっている会社が多いです。
BtoC業界
中卒でも採用されやすい業界のひとつに、BtoC商材を扱っている業界全般が挙げられます。
BtoC商材とは、個人に対して販売する商材のことでウォーターサーバーや個人向け不動産などもBtoC商材になります。
BtoC商材営業の場合、人手が必要になるという背景から常に多くの人材を必要としています。
そのため学歴不問で求人をかけていることが多いです。
一方でBtoC商材であっても内勤営業と呼ばれるカーディーラー営業などの場合は学歴要件が設けられていることもあります。
つまり、BtoC商材営業でも中卒で採用される営業職は内勤営業ではなく外勤営業で、その中でも飛び込み営業や新規開拓営業が中心になると言えるでしょう。
大企業の営業職は中卒だと採用されにくい?
結論として世界を代表するような大企業の場合は、中卒だと採用されにくいことがほとんどです。
これは、大企業の場合はルート営業がメインになっており、ルート営業の場合は個人の成果に基づいてインセンティブが支給されるということが少ないです。
このような背景から営業職として採用されるのではなく、総合職として採用された人が配属先として営業になることが多いです。
そして、これらの大企業に総合職として入社するためには最低条件として四年制大学卒業以上が求められていることがほとんどなので、大企業の営業職だと中卒だと採用されにくいでしょう。
一方で、不動産メーカーや不動産仲介業者では大企業であっても中卒で採用される可能性があります。
東証一部上場のオープンハウスでは中卒でも採用される可能性があり、中卒であっても成果を出すことができていればマネージャーや部長以上の役職につくことも十分可能です。
このような背景から一部の大企業では中卒でも営業職として採用される可能性がありますが、多くの大企業では中卒の場合採用されるのが難しいと言わざるを得ないでしょう。
中卒だと就職がしにくい理由とは?
中卒だと就職がしにくい理由は、以下の3つです。
- 社会的信用が低い
- 基礎的な学力がないと判断されやすい
- 人脈を構築しにくい
社会的信用が低い
中卒で就職しにくい理由の一つに社会的信用が低いことがあげられるでしょう。
中卒の場合、大卒の人と比較して社会的な信用が低いとされることが多いです。
実際に、高卒や大卒の人と比較すると就職するための難易度が高く、その背景には責任感のなさなどが挙げられます。
基礎的な学力がないと判断されやすい
中卒だと就職がしにくい理由の一つに基礎的な学力がないと判断されやすいことも挙げられるでしょう。
中卒の人は、高卒や大卒の人と比較すると学校に通っていた期間が短くなるので、その分学力が低いと判断されやすいです。
このような人の場合、工場での単純作業やロボットでもできるような作業を行うことが多いですが、近年では高性能なロボットにそのような作業が代替されていることから、さらに就職先がなくなってきているのが現状です。
人脈を構築しにくい
中卒の人が就職しにくい理由の一つに人脈を構築しにくいことが挙げられます。
中卒の場合は、小学校・中学校までの人脈しかなく、大卒の人と比較すると高校・大学での人脈が少ないです。
そして、周囲の人間も自分と同じような人間が集まりやすいので、結果的に人脈が広がりにくく、その結果就職先に繋がるような人脈を見つけるのも難しくなっています。
まとめ
中卒であっても営業として採用される可能性はありますが、学歴不問の求人でない採用される可能性は低いでしょう。