営業事務は、営業職と比較してデスクワークが中心になることから体力的な負担が小さいことでも知られています。
特に、女性に人気の職業で営業職は男性、営業事務は女性としている会社も多くあります。
そこでこの記事では営業事務の求人に応募したいと思っている40代の方に向けて、40代でも営業事務に採用されることはあるのか、また営業事務の仕事内容とは何か、40代で営業事務に採用される人はどのような人かについて詳しく紹介していきます。
それではみていきましょう。
営業事務の業務内容とは？
営業事務の業務内容は主に営業職のアシスタント業務になります。
営業職はクライアント先に出向いてクライアントに対してプレゼンをしたり、リストを元にテレアポ営業などをしていくのが主な仕事になります。
一方で、営業事務はプレゼンのために使うプレゼン資料を整えたり、営業マンが架電するためのリストを作成したり、契約締結後に請求書を発行する業務など営業マンのアシスタント業務がメインになります。
一人の営業マンに対して一人の営業事務がつくことはほとんどなく、複数人の営業マンに対して一人という形で業務を行うことになります。
多くの会社では、グループ単位で一人から二人の営業事務をグループ付で雇っているということが多いです。
そのような背景から営業事務の仕事はある程度やることが限られている一方で、多くの人から様々なタイミングで依頼をされることがあり、それらの業務を適切に捌いた上で、営業マンが快適に仕事ができるようなサポートをしていくのがやりがいともいえるでしょう。
40代でも営業事務として採用される
営業事務の場合は、年齢が若いから採用される、高齢だから採用されないということはほとんどありません。
そのため、40代であっても営業事務として採用される可能性は高いでしょう。
特に、営業事務の場合は新卒で何もスキルがない人と比較して経験者でスキルがあり、パワポなどを適切に使うことができる、請求書発行業務などが適切にできる、金銭関係の知識が豊富などの過去の経験が豊富な人の方が重宝される傾向にあります。
そのような背景から若い人と比較して人生経験が豊富な40代の人の方が採用される可能性が高いとも言えるでしょう。
一方で、会社によっては営業事務には、新卒で採用した高卒の人しかいないという会社もあります。
営業事務が40代でも採用される理由
営業事務が40代でも採用される理由は、以下の3つです。
- 営業とは違い体力が必要ない
- 経験やスキルが重要になる
- 年齢以外の部分で評価されることが多い
営業とは違い体力が必要ない
営業事務が40代でも採用される理由の一つに、営業とは違い体力がそこまで必要ないことが挙げられるでしょう。
営業事務の場合は、営業職と違い体力がなくても採用される可能性が高いです。
そのため、年齢を見られて体力的に厳しいだろうという判断がされないというのは大きな魅力でしょう。
特に、営業事務の場合は営業職とは違いデスクワークがメインになります。
そのような背景から、より良い労働環境を求めて他業種から転職してきている人も多いのが特徴です。
実際に、営業事務として過去に働いていた人だけではなく、経理や総務として働いていた人が転職先で営業事務になっているというケースもあります。
このような人の場合、自分のスキルを活かすことができるので、さらに採用される可能性が高いと言えるでしょう。
経験やスキルが重要になる
営業事務が40代でも採用される理由の一つに経験やスキルが重要になるということも挙げられるでしょう。
営業事務は、営業職のアシスタントが主な業務になります。
そして、アシスタントをするためには業務内容としてどのようなものがあるのかを理解できる力、またそれらの業務を適切にさばくことができる能力も必要になります。
そのため、過去に経理の経験がある人や総務の経験がある人の場合は、その経験を請求書発行などのアシスタント業務で活かせるので、そのスキルを武器に転職できる可能性もあります。
また、過去に営業職として勤務した経験がある人の場合は、営業マンの気持ちが分かるので営業事務としても積極的に採用されるということも言えるでしょう。
年齢以外の部分で評価されることが多い
営業事務が40代でも採用される理由の一つに、年齢以外の部分で評価されることが多いということも挙げられるでしょう。
若いから評価される、高齢だから評価されないということはなく営業マンに対してどれだけ貢献できたかという部分で評価されることが多いです。
そのため、年齢に関係なくアシスタント業務として必要十分であれば評価されることがほとんどです。
営業事務の求人に応募する際に注意すること
営業事務の求人に応募する際に注意することは、以下の3つです。
- 経験者でないと採用されにくい
- OAスキルが必要になる
- インセンティブがつかない
経験者でないと採用されにくい
営業事務の求人に応募する際に注意することの一つに、経験者でないと採用されにくいということが挙げられるでしょう。
営業事務の場合は、過去に営業事務の経験があることはもちろん、営業マンとして営業をしていた経験や経理の経験がある人の方が有利に働くことがあります。
これは、営業職の仕事内容が多岐にわたり、それらの知識をゼロから身に付けるのは時間的に余裕がないとされるためです。
中途入社で40代から営業事務として働く場合は、この傾向がさらに強くなります。
特に、年齢が高くなればなるほど脳の機能が衰えて物事の覚えが悪くなるのは事実です。
そのような背景から40代で営業事務の求人に応募したいと思っている場合は、経験者でないと実際問題採用されるのが難しいと言えるでしょう。
OAスキルが必要になる
営業事務の求人に応募する際に注意することの一つに、OAスキルが必要になるということが挙げられます。
営業事務の場合は、営業マンのアシスタントをするなかでエクセルやパワポなどを使うことがあります。
パワポを使う際には、デザイン面での知識やパワポを理解できるだけの能力が必要です。
エクセルを使う場合も同様に、関数や場合によってはVBAやマクロが使えることを求められることがあります。
特に、営業系の場合は数字を管理する機会が多くなるので、VBAやマクロを組んでより効率的にエクセルを組んでいくことができれば、それだけで評価されることにもなります。
一方で、OAスキルがない人の場合はゼロからそれらのスキルを身につける必要があり、新卒で入社した場合は、これらの研修があるかもしれませんが、中途として入社した場合は OAスキル研修がないことがほとんどです。
そのような背景からも、OAスキルがないと営業事務として採用されるのは難しいと言えるでしょう。
インセンティブがつかない
営業事務の求人に応募する際に気をつけることの一つに、インセンティブがつかないということが挙げられるでしょう。
営業マンの場合は、自分が成約した金額に応じて数パーセントがインセンティブとしてもらえることがありますが、営業事務の場合はこれらのインセンティブ制度はほとんどありません。
そのため、営業マンが大きな案件を受注することができても、営業事務の人にはインセンティブがつかないことでモチベーションが向上しないという事例も多くあります。
特に、営業事務の場合は営業マンが快適に仕事ができるようにサポートしていると言う背景があるにも関わらず、営業マンと比較すると給料面で劣ってしまうという面から不満を持っている人が多いのも事実でしょう。
一方で、会社の中には営業マンが受け取るインセンティブの数パーセントを、当該の営業マンを担当している営業事務に対しても支払うという制度がある場合もあります。
営業事務の求人がきついと言われる理由は？
営業事務の求人がきついと言われる理由は、以下の3つです。
- 営業と比較して給与が低い
- 雑務が多い
- 評価されにくい
営業と比較して給与が低い
営業事務の求人がきついと言われる理由の一つに営業と比較して給料が低いことが挙げられます。
基本給15万円の会社の場合、営業事務では手当がつかないことがほとんどなので、支給額も基本給の15万のまま変わらないことがほとんどです。
一方で、営業マンの場合は成果を出すことができればインセンティブがつきますし、継続的に成果を出せていれば、出世などが速くなる傾向もあります。
このような背景から営業マンと比較して営業事務は給料が低くなっているという点できついと言われることもあります。
また、営業事務は正社員ではなく派遣会社から派遣されている派遣社員で補うという事例も多いです。
このような会社の場合は、いくら会社で頑張ったとしても給料が上がることはなく、ボーナスがつくことも少ないです。
このような、採用形態の違いによる待遇の差も営業事務の求人がきついと言われる理由の一つになります。
雑務が多い
営業事務の仕事は営業マンが快適に仕事ができるようにすることです。
このような背景から雑務が多いことに対してストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
特に、複数の物事を同時並行して行わなくてはいけないという背景から、マルチタスクスキルが高くなければ厳しいです。
また、雑務が多いことで何かに特化した専門スキルが身につかないこともきついと言われる理由の一つになります。
評価されにくい
営業事務の求人がきついと言われる理由の一つに、評価されにくいということが挙げられるでしょう。
特に、営業事務は営業マンと違い定性的な評価になってしまうことが多いです。
そのような背景も、きついと言われる理由の一つでしょう。
まとめ
40代であっても経験やスキルがあれば営業事務として採用される可能性は多いにあります。
ぜひ、営業事務の求人に応募してみましょう。