これから営業の求人に応募したいと思っている人に向けて、この記事では未経験や女性でもできる営業とは何なのか、また営業の求人を選ぶ際のポイントなどについても紹介していきます。
それでは、みていきましょう。
営業の種類とは?
営業の種類は、おもに以下の5つです。
- 新規開拓営業
- ルート営業
- 訪問営業
- テレアポ営業
- インサイドセールス
新規開拓営業
新規開拓営業は、営業という言葉を聞いた際に一番最初に浮かべるものではないでしょうか。
一般的には今まで取引がなかった会社に対して、自社の製品や自社のサービスなどを売り込むための営業です。
人脈やコネがない中で始める営業なので、営業の中でも比較的難しい部類になるのが新規開拓営業になります。
一方で、新規開拓営業ができるようになると、他の業種などでもそのスキルを活かすことができ、転職の際にも評価されやすいです。
また、新規開拓営業は営業の数字がリアルタイムで出るので、成績を常に知りながら営業したいと思っている人にはおすすめでしょう。
ルート営業
ルート営業は、大手メーカーなどが導入している既存の営業先に対しての営業のことです。
新規開拓営業と比較して、人脈やコネなどがある中で始める営業なので、営業の難易度が低いと言われています。
しかし、そのぶん取引先との関係を維持するために業務終了後の付き合いがあったり、取引先の要望になるべくスピーディーに答えるなど、取引先との関係を築いていくことが重要です。
そのため、コミュニケーション能力が高い人やタスク処理能力が高い人は、ルート営業がおすすめでしょう。
訪問営業
訪問営業は、一般的には個人宅に対して商材などを売り込むための営業です。
イメージとしては、英会話教材などを個人宅に対して営業しているというイメージが近いのではないでしょうか。
新聞の契約なども訪問営業のひとつです。
個人宅に対して営業を行うので、一つあたりの単価は低いものの1日で複数件の営業ができるので、実務のなかで営業スキルを身につけたいと思っている人には訪問営業もおすすめでしょう。
テレアポ営業
テレアポ営業とは、新規開拓営業の中の一つのフローです。
テレアポとは、テレフォンアポイントメントの略称で、新規開拓したい取引先に対して訪問の許可をもらうためのアポイントを取得するための営業です。
新規開拓営業を行うなかでテレアポ営業も一緒に行うことがありますが、大きな会社になるとテレアポ専門部隊がいて、その人が多くの会社や個人に電話をかけてアポイントの日程調整などを行います。
テレアポ営業は、実際にお客様に会う機会がほとんどないので、在宅でもできるのが大きな魅力でしょう。
インサイドセールス
インサイドセールスとは、反響営業とも呼ばれるもので資料請求などお客様から何かしらのアクションがあった際に、こちらから行う営業のことです。
例えば、皆さんも気になるサービスや商品などの資料請求をしたことがあるのではないでしょうか。
このような資料請求をするお客様の多くは、そのサービスや製品に対してもともと興味を持っている、もしくは購入する意思が固い人が多いです。
そのような人に対して、インサイドセールスではこちらから働きかける形で営業することが多いです。
インサイドセールスは、一般的な営業とは違いお客様がある程度購入する意志が固い人になってくるので、そこに対していかに商品のメリットがあるか、他社との比較をした上で自社の優位点などを示せるかが大きなポイントになってきます。
営業の求人は厳しいと言われる理由
営業の求人は厳しいと言われる理由は、以下の3つです。
- ノルマがある
- 商材に向き・不向きがある
- 待遇がよくない
ノルマがある
営業が厳しいと言われる理由の一つにノルマがあります。
営業は自分がどのくらい営業したか、またそれによってどのくらいの利益をもたらしたかが明確になりやすいです。
そのため、ノルマが設定されていることがほとんどです。
特に新規開拓営業の場合はノルマが毎月何件という形で設定されており、それに対してインセンティブが発生したり、ノルマを達成しない場合はボーナスが削減されるなどのペナルティも発生します。
また、ノルマを達成することが最低ラインになってくるので、ノルマを達成することができないと最悪の場合、会社をクビになってしまう可能性もあるでしょう。
このように営業の場合はノルマが設定されており、時としてノルマが厳しく設定されていることがあります。
その点で、営業の求人は厳しいと言われることが多いのでしょう。
商材に向き・不向きがある
営業と一言に言っても、向き不向きがあるのも事実です。
例えば、インサイドセールスの場合は、相手にするお客様が比較的購入確度の高い人なので、営業としてもスムーズにやりやすいでしょう。
一方で、新規飛び込み営業の場合は、営業先を訪問しても担当者が会ってくれないもしくは罵声を浴びせられるなどメンタル的に厳しい部分もあります。
そのため、向き不向きがあると言われることもあるでしょう。
また、商材そのものの向き不向きもあります。
例えば、個人向けの英会話教材と法人向けの大型機械では営業する先が違います。
また、個人向けの英会話教材の場合、ある程度商材のことを理解しやすいのも事実ですが、大型機械の場合エンジニアリングスキルなどがないと商材自体を詳しく理解するのが難しいです。
一方で、大型機械の場合は一件販売するごとに得られるインセンティブが大きくなるでしょう。
このように商材ごとに向き不向きがあり、また商材ごとに設定されているインセンティブなども異なります。
待遇がよくない
営業の求人が厳しいと言われる理由の一つに、待遇の良し悪しがあります。
営業の求人の場合、多くはインセンティブがメインになってきます。
そのため、基本給は低く設定されていることが多いです。
月200万円稼ぐ営業マンであっても基本給は20万円ということもあります。
このように基本給が低く設定されていることで、自分で営業して販売することができないと全く給料が上がらないという状況にもなってしまうでしょう。
また、営業はこのようにインセンティブがメインで報酬が支払われることが多いので、1日何時間働いても商品を販売することができないと、そのぶんのリターンを給料として得ることができません。
一方で、営業が得意な人の場合は1日に3時間しか働かなくても、継続して数百万円単位の月収を得られることもあります。
特に、保険などを含む金融商品の場合は、お客様が毎月支払う保険料の数パーセントが定期的に給料に反映されることもあるので、労働時間に対して給料が高くなることも多いです。
営業の求人を選ぶ時のポイント
営業の求人を選ぶ時のポイントは、以下の3つです。
- インセンティブの有無
- 研修制度の有無
- 営業手法
インセンティブの有無
営業の求人を選ぶ際には、インセンティブの有無に注目しましょう。
インセンティブとは、一件販売するごとに販売額の数パーセントがリターンとして返ってくる制度のことです。
新規飛び込み営業の場合は、インセンティブが報酬のメインになっていることも多いでしょう。
インセンティブがある会社の場合は、基本的には新規飛び込み営業であることが多いです。
一方で、インセンティブがある仕事の場合、月収の上限がなくなるので自分が頑張れば頑張るほど稼げるのも大きな魅力でしょう。
逆に、インセンティブのない仕事の場合はルート営業などのことが多いです。
ルート営業の場合は、インセンティブという考え方ではなく、あくまでも会社の1つの業務で営業を行っているという認識です。
このような背景から、コーポレートなどと比較しても給料がほとんど変わらないことが多いでしょう。
そのため、自分でたくさん稼いでいきたいと思っている人の場合は、インセンティブがある求人を選ぶといいです。
反対に、ある程度ホワイトな環境の中で働いていきたいと思っている人は、インセンティブなしの仕事を選んでいくと自分の希望する求人に巡り合える可能性が高いでしょう。
研修制度の有無
営業の求人を選ぶ際には、研修制度なども重要です。
研修制度がしっかりしている会社の場合、未経験の人でも働きやすいだけではなく、待遇も営業会社の中では良いことが多いでしょう。
また、研修が整っていない会社の場合、商材について自分でしっかり理解できないことも多いので、そのぶんお客様に対しても曖昧で抽象的な説明になってしまい、商品を売りにくくなってしまうということが多いです。
保険系の会社の場合ですと、販売する商品がお客様の一生に関わるものにもなるので研修制度がしっかりしています。
反対に、ウォーターサーバーの営業や英会話教材など、ある程度の需要が見込める商材で単価としてもそこまで高くない商品の場合は、研修制度をしっかりするのではなく自分で営業をする中でスキルや経験を身につけていく方針を取っている会社が多いです。
営業手法
営業の求人を選ぶ際には、営業手法にも注目しましょう。
新規開拓営業の場合は、自分で自ら飛び込んで営業していくのでコミュニケーション能力や商品についての理解が高いレベルで必要です。
一方で、テレアポの場合はアポイントメントだけなので、多くの会社に対して電話をかけてその中でアポイントを取るという仕事になります。
その点、新規開拓営業のように外回りをする機会も少なく、また報酬体系としてもインセンティブがメインではなく、基本給がメインになってくるのである程度自分の生活を安定させやすいです。
その他にも、ルート営業の場合は大手企業での採用がメインになります。
これは、ルート営業だと商材の単価が大きくなるので、その分会社としての資本力も大きくなるためです。
まとめ
営業は、種類によって働き方が大きく異なります。
そのため、自分のイメージする働き方をもとにして、自分にあった仕事を探すといいでしょう。