営業未経験30代でも大丈夫?!営業職に転職を成功させるポイントを紹介!

30代になると、結婚や出産などで家族が増える人、社会人になって10年近くたって今一度自分の人生の選択について考える人など、環境や心境の変化によって転職を考える人が増えてきます。

また営業職は未経験でも積極的に採用しているといわれていますが、本当に未経験でも転職することはできるのでしょうか。

今回は、営業未経験30代の営業職への転職についてクローズアップして解説したいと思います。

営業職の求人は多数で売り手市場!

厚生労働省が発表している令和4年2月の「一般職業紹介状況」によると、営業職の求人数は約10万近くあり、有効求人倍率は1.81と高い数字が出てきます。

有効求人倍率は、有効求人数を有効求職者数で割って算出するもので、1を上回っている時は、求職者よりも求人数が多い状態となります。

営業職は求人数が多い売り手市場だということがわかります。

30代営業職への転職は20代と比べると難易度が高くなる

dodaの調査によると、営業系の職種に転職成功した年代別の割合は、25~29歳が47.4%となり、24歳以下と合わせると60%近くが20代で占められています。

30~34歳は23.3%、35~39歳が10.4%と30代ではなかなか厳しく、特に30代後半になるとかなり苦戦することがわかります。

有効求人倍率が1.81と高い数字が出ている営業職ですが、20代には有利となっていますが、30代では同じようにいかないようです。

営業未経験の30代が、営業への転職は可能?

このように数字からみると、営業未経験の30代が営業職へ転職するにはそう簡単ではなさそうです。

というのも、30代になると社会人経験も10年前後となり、これまでどのように働いてきたかが重視されるためです。

特に転職の求人を出している企業は、即戦力となる人材を求めています。

20代では第二新卒採用やポテンシャル採用など、本人のやる気や潜在能力をしっかりと見ることが重視されていますが、30代の採用になると、本人のやる気よりはこれまでの経歴やスキルで採用を判断されるようになります。

営業未経験の場合、これまでの経歴をどう営業職に活かすことができるのか、しっかりアピールできるかどうかが、採用の分かれ目となります。

営業に転職する際に有利となる職歴やスキル

これまで営業未経験でも、勤務してきた業種によっては優遇される経歴があります。

販売などの接客業

販売などの接客業は、お客様とコミュニケーションを取り自店の売上につなげるため、営業にもその経験を活かせることができます。

特に販売業は個人や自店でのノルマというものが設けられていて、そのノルマを達成するために日々仕事をおこなっていることがほとんどです。

ノルマを達成することを目標にする点は営業職と一緒なので、販売の経験があると営業職では優遇される傾向にあります。

テレアポやカスタマーサポート

営業では、アポイントを取るために電話でのアポ取りをおこなうところがあります。

また営業は自社の製品やサービスのクレームも受け付けるため、テレアポやお客様の苦情の対応経験のあるカスタマーサポートの経験があると、営業職でも歓迎されることが多いです。

技術系やIT系の専門職

特に製造業やIT系の営業の場合、営業にも専門の知識が欠かせません。

車メーカーの整備士からディーラー営業へ、システムエンジニアが技術営業へ、など専門職の人が同業の営業への転職は採用がされやすく、これまでの経歴を活かして活躍できます。

マーケティング

マーケティングが目指すところは、売り込みをしなくても自社製品が売れるようになることです。

自社製品を売る、という目標は営業職と同じなので、かなり営業職と近いことをマーケティングでもおこなっています。

市場調査や企業分析、効果の検証などマーケティングに携わった経験があると、経歴を活かして営業として活躍することが期待されます。

実際に営業職の求人にはマーケティング経験者を優遇すると明記しているものも数多くあります。

希少性の高い資格やスキルを必要とする業務

例えば外資系の営業の求人であれば、営業の経験があっても英語がしゃべれなければ採用されることはありません。

ビジネスレベルで英語ができる人の方が採用されるようになります。

この例のように、資格やスキルが営業経験を超えることもあります。

営業未経験が転職を成功させるためのオススメ資格

営業未経験の人が営業職に転職を成功させるには、資格の取得がおすすめです。

資格を取得しているということは、知識があるという証明になるだけではなく、採用担当から「この人は学ぶことに積極的な人だ」という印象を植え付けることができます。

特に30代では、積極的に学ぶ姿勢があるかどうかは採用に大きな影響を与えます。

何の資格もない30代であれば、転職前に何かしらの資格を取得して営業職への転職を有利に進められるようにしましょう。

TOEICなどの英語スキル

TOEICが800点は英検準1級レベルに相当し、ビジネスで英語が使えるとみなされています。

そのため外資系企業の採用ではTOEIC800点以上を条件にしていることろも多いです。

また、これまで仕事で英語を使っていた人でもTOEICや英検などを受験して、自分のスキルを数値化することをおすすめします。

普通自動車の運転免許

営業の求人では、自動車の運転免許が必須になっているところが数多くあります。

相手先への訪問に車を使う他、営業が自ら納品をおこなったり、不動産営業だとお客様を車で現地に案内したりするためです。

営業への転職を希望している人は、運転免許を取得することをおすすめします。

営業士

営業士は営業に必要なマーケティングやセールスのスペシャリストを現す資格です。

営業士には、「営業士初級」、「営業士上級」、「営業士マスター」と3段階があり、営業士上級は初級に合格している人、営業士マスターは上級に合格している人のみ受験資格があります。

まずは、営業士初級の資格取得を目指しましょう。

特に営業未経験の場合、営業士の資格を所得することで、営業に対する基礎的な知識を学んでいることと、この資格を取得するほどのやる気がある、ということを採用担当にアピールすることができます。

証券外務員一種

証券外務員は、顧客に対して金融商品の販売や勧誘等をおこなう人を指します。

この資格がない人は金融商品の販売や資格をおこなうことを法律で禁じられています。

そのため、金融機関や証券会社の営業には、証券外務員一種の資格が必須です。

証券外務員には二種と一種があり、一種を取得すると二種まで補うことができるので、金融業界の営業を目指す人は、一種取得を目指しましょう。

宅地建物取引士

宅地建物取引士はいわゆる「宅建」と呼ばれている資格で、不動産取引の専門家を指す国家資格です。

不動産営業をおこなう場合、宅建士ではないとおこなえない仕事があるため不動産営業への転職を希望している人は、宅建士の資格があると優遇されます。

基本情報技術者

IT企業の営業への転職を目指す人には、ぜひ取得してほしいのが基本情報技術者です。

IT営業は、ITの知識が求められます。

それを示せるのがこの資格です。

IT企業は、現在人手不足で未経験でも積極的に採用している業種の1つです。

営業未経験でもこの資格を持っていればITの知識があるとみなされ優遇されやすくなります。

未経験でも営業職への転職を成功させるポイント

応募先企業の方針や製品を徹底的に調べる

営業の仕事は、製品やサービスを売って企業に利益をもたらすことです。

そのため営業経験が未経験であっても「この人ならうちの製品を売ってくれそうだ」と思ってもらえると採用に近づきます。

求人広告を見ると、どの商品を売ってほしいのか記載されていることがほとんどです。

応募したい企業が見つかったら、その企業のホームページは必ずチェックしましょう。

そしてその商品がどんな人がターゲットなのか、その市場のトレンドは何か、自分だったらどう売るのか考えてみると、そのことが自然と営業について学ぶことにつながります。

自分だったらこう売りたい、というのを調査結果もかねて面接時にアピールできると、面接官に好印象を与えることができます。

これまでの経歴を営業職にリンクさせる

30代の転職はやる気よりもその人の経歴やスキルを重視される傾向にあります。

なのでやる気をアピールするよりも、いかに自分が営業職に向いているかをアピールする方が採用されやすくなります。

目標を達成するために頑張った経験が業務上あれば、それはノルマを達成する力につながります。

わかりやすい資料作成の経験も、必ず営業職に役立ちます。

何かしらこれまでの業務が営業でも活かせるはずです。

その部分をクローズアップして、自己アピールにつなげましょう。

職務経歴書は自己推薦書として作成する

営業未経験の人は、まず書類審査に突破して一次面接につなげることが必須です。

そのためには、書類審査に突破する職務経歴書の書き方が重要です。

採用担当は、履歴書よりも職務経歴書を見て一次面接をするかどうかを判断します。

職務経歴書はこれまでの経歴を並べるだけではなく、自分の実績や仕事への姿勢をアピールできるものとして作成しましょう。

最後に 営業未経験なら転職エージェントの利用もおすすめ

30代の営業未経験の人が営業職への転職を成功させるには、いかに自分が営業に向いているかをアピールすることが欠かせません。

これができなければ営業職への転職はできないと思った方がいいでしょう。

どうしても自分でアピールするところがわからない、という方は転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントは、登録料無料で利用できるサービスです。

1人1人の求職者に転職をサポートしてくれるアドバイザーがつき、自己アピールのポイントや職務経歴書の書き方、面接の練習など転職をサポートしてくれます。