「営業職」と言えば多くの業界で求人の募集が掲載されており、就職活動の際にほとんどの方が一度は目にしていると思います。
中には営業職が未経験という方でも、営業職に興味を持って求人の応募を考えているという方も少なくないでしょう。
今回は営業職が未経験の方が営業職に求人応募する際のメリットやデメリットなどを踏まえて、未経験でもおすすめな業界について解説していきます。
営業職は未経験でもできる?
”営業職”といえば、「契約を取るとか難しそう」「経験が豊富で話が上手い人じゃないとできなそう」と思われがちですが、結論から言うと未経験でも問題なくできます!
その理由としても、今現在営業職として勤務している全ての方がもともとは未経験という点です。
現在さまざまな業界で多くの企業が営業職の求人募集を掲載しておりますが、その中のほとんどが「未経験の応募可」という記載があり、未経験の方でも気軽に応募がしやすくなっています。
また、30代になって転職をする方が多く、ほとんどの方が自身のこれまでの経験や知識を活かせる業界へ転職をしますが、営業職の転職サイトでは30代で営業職が未経験の方でも募集が掲載されていることが多くあるのです。
未経験の人が営業職で働くメリットとは
就職や転職をする際には、自身が携わってきた業界に応募することで自身の経験や知識を活かせるというメリットがありますが、その上で未経験でも営業職として働く際のメリットについて解説していきます。
年収が高い
営業職の最大のメリットとしては「年収の高さ」と言えるでしょう。
営業職は顧客から契約をいただくことで自社に利益を生み出すのが仕事であり、会社への直接的な貢献度が高いことで基本給が高めに設定されていることが多いです。
また、営業部特有の報酬である「インセンティブ」があります。
インセンティブはそれぞれの企業によって定められた規定をもとに、営業マンの成績に応じて変動します。
そのため、成績が優秀な営業マンであればあるほど基本給とは別に高いインセンティブが支給され、年収が高くなりやすいのです。
また、インセンティブは業界によって金額の大小が異なり、扱っている商材の金額が高かければ高いほどインセンティブの金額も高くなりやすいのです。
主に不動産業界などでは1件の成約につき10万円以上のインセンティブが支給されるというケースもあります。
「働くうえで特に年収を重視する」という方は、未経験であっても営業職はおすすめと言えるでしょう。
専門的な知識や能力は必要ない
営業職の求人募集では、ほとんどの業界で未経験でも応募ができる求人が掲載されていることもあり、専門的な知識や能力が無くても営業職として勤務することができます。
実際の求人募集を見ても、20代の新卒社員だけでなく、30代、40代、中には50代の営業職未経験の方でも応募できるという求人も多く掲載されています。
「人よりも突出した能力や知識なんてないけどとにかく仕事がしたい」という方は営業職がおすすめです。
スピード感をもって成長ができる
営業職の求人募集を掲載している企業はベンチャー企業が多く、世間の流行や最先端の情報を取り入れています。
そのため、営業職として常に最新の情報を取り入れていることで成長スピードが早く、半年や1年でも急成長を遂げることができるため、「同年代の人や周りの人よりももっとスキルアップがしたい」という方は営業職がおすすめとなります。
年功序列じゃない企業が多い
営業職では「結果」が最も重視されることが多く、年齢や社歴が長ければ優遇されるという会社は多くありません。
そのため、年功序列の風習が苦手な方や役職に就いて質の高い仕事をこなしていきたいという方は、自身の努力次第で若くしてキャリアアップを実現することができるのです。
未経験の人が営業職で働くデメリットとは
未経験の方が営業職として働く際にはいくつかのメリットがありますが、それに対してのデメリットも生じてしまいます。
求人に応募する前にはしっかりと営業職についてのメリットだけでなく、デメリットも把握しておく必要があるので解説していきます。
体力を使う
体力を使う仕事といえば建設業などの現場仕事がイメージされがちですが、営業職には営業職の体力の使い方があります。
実際の営業手法は業界や企業によって異なり「テレアポ営業」「飛び込み営業」「ルート訪問営業」などさまざまあります。それぞれの営業手法で苦労する点として次のような点が挙げられます。
テレアポ:1日平均200件ほど架電する
飛び込み営業:1日何十件もアポ無し訪問をする
ルート訪問営業:一定期間で決められたルートを1日中訪問する
勤務時間が長い企業もある
営業職では「直行直帰」をすることで早く退社できるというケースがありますが、基本的には拘束時間が長くなってしまいがちです。
特に自身の成績が悪い時には残業時間が増えてしまうことや、お客様の都合に合わせて休日に商談を行うというケースもあり得るのです。
業界によって営業が未経験では応募できない
営業職の求人では未経験でも応募ができる募集が多く掲載されていますが、特定の業界に関しては、業界の知識や業界に携わったことがある経験、もしくは営業職の経験者しか募集していないというケースがあります。
そのため、いかに自身が興味や関心がある業界でも未経験では応募すらできないということもあるのです。
営業成績のノルマが設定されている
未経験で営業職として働く際のデメリットとしては「営業成績のノルマ」を浮かべる人も少なくないでしょう。
営業職ではそれぞれの営業マンごとに予算となるノルマが課せられます。
ノルマがクリアできない社員は”赤字社員”などと呼ばれてしまうことや職場の雰囲気がピリピリしてしまうというケースもあり、プレッシャーを感じてしまうということも少なくありません。
特に営業職が未経験の方であれば、経験の少なさから成約に繋げるためのコツを掴むまで苦労してしまいます。
しかし、逆に考えると、自身のノルマをクリアできていれば特にプレッシャーを感じることもなく伸び伸びと仕事をすることができるのです。
そのため、「ある程度のプレッシャーがあるくらいがちょうどいい」という方や「ノルマのように明確な目標がある方が働きやすい」という方にはおすすめとも言えるでしょう。
営業職に求められるスキルとは
営業職は特別なスキルや知識が無くても仕事をこなすことはできますが、営業職には営業職の求められるスキルがあります。
未経験とはいえ、事前に必要なスキルを把握しておくのは非常に重要なことです。
実際に求められるスキルは業界によって多少異なるため、今回は営業職に求められる主なスキルを解説していきます。
ヒアリング能力
営業職において必要なスキルと言えば「話し上手」がイメージされがちですが、実は「聞き上手」の方が重要なスキルとなります。
営業職では顧客との商談の際に自社の商材のメリットや強みをアピールする為の話す力は重要ですが、一番重要なのは”顧客が抱えている課題や業界全体も踏まえた問題点のヒアリング”です。
顧客の問題を正確にヒアリングできなければ解決するべき問題が把握できず、顧客の満足度を上げることはできません。
細かい努力を積み重ねられる
営業職では特別なスキルは必要とされませんが、成約に繋げるための手法や知識を身につけなければいけません。
そのため、日々の細かい努力により、自身の中での考え方やテクニックを身につけなければいけません。
問題解決能力
営業職の仕事は「顧客から契約をいただくこと」と思われがちですが、その根本として「顧客の問題を解決して満足度を上げること」が仕事となります。
顧客が現在抱えている問題点や課題を解決する為にどのような対策を取るべきなのかを提案することはもちろん、現在顧客が把握できていない問題点を営業マンが見つけ出し、顧客にとって本当にメリットとなる対策を提案する必要があります。
そのためには顧客に関する情報だけでなく、業界全体に関する知識や情報を把握しておくべきなのです。
営業が未経験の人におすすめな業界とは
営業職に関する情報を解説したところで、次は営業職が未経験の方におすすめな業界についてです。
営業職はさまざまな業界で求人の募集が出されており、中には未経験者にはハードルが高い業界もあります。
そのため、今回は仕事の難易度や年収の高さなどを踏まえた上で、未経験の方にでもおすすめできる業界を解説していきます。
人材業界
人材業界は営業職の中でも特に未経験の方におすすめできる業界です。
人材業界の営業は主に次の4つの種類に分けられます。
- 人材紹介
- 人材派遣
- 求人広告
- エンジニア業務委託
これらの4つは同じ人材業界の営業職でもそれぞれの種類によって業務内容が異なりますが、いずれもおすすめの営業職といえるでしょう。
広告・メディア業界
広告・メディア業界では主に広告代理店などの営業職が募集されています。
広告業界の営業といえば、業務がハードであり経験者が優遇されるケースが多いですが、未経験者の募集も掛けられているため、おすすめな業界です。
インターネット業界
2022年となった現在では、従来のチラシや看板、交通機関などの広告とは違い、インターネット上に掲載する広告の需要が増えてきています。
そのため、インターネット上の広告を扱っているインターネット業界では多くの求人募集がされており、未経験の方でも入りやすく非常におすすめな業界となっています。
IT業界
多くの業界があるなかで最も需要が増えてきているのがIT業界です。
IT技術の発展によってさまざまな企業がITを導入したサービスやツールを開発しており、営業職未経験でも多くの募集がかけられています。
最新の情報や技術を販売したいという方には非常におすすめな業界です。
<まとめ>おすすめな営業職の選び方
多くの企業が営業職の求人を募集している中で「どのようにして選ぶべきかわからない」という方も多くいらっしゃると思います。
そんな時は主に次のようなポイントをベースに考えてみることをおすすめします。
- 世間的な需要がある商材を扱っている
- 自身が興味ある商材を扱っている
- 年収やライフバランスなど自身が優先する条件とのマッチ度
- 扱っている商材の単価
これらのポイントを押さえておくことで入社前と入社後の認識の相違を減らすことができ、長期の期間で営業職として働くことができるのです。