営業職として現在働いている人の中には、将来的には正社員として働きたいと思っている人や、正社員として働くなら営業職で自分の力を試してみたいと思ってる人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では正社員の営業職が辛いと言われる理由や営業職に向いていない人の特徴について紹介していきます。
それではみていきましょう。
正社員の営業職が辛いと言われる3つの理由
正社員の営業職が辛いと言われる理由は、以下の3つです。
- 業務のプレッシャーが大きい
- 管理などの業務が増える
- 残業が多くなる
業務のプレッシャーが大きい
正社員の営業職が辛いと言われる理由の一つに、業務のプレッシャーが大きいことがあげられます。
営業職と言ってもインターンやアルバイトと正社員では行うべき仕事が変わってくると言えるでしょう。
例えば、インターンを採用している営業会社の場合、インターンはアポ取りなどがメインになり、その後、正社員がお客様先に訪問して契約を締結する。
このような流れになっている会社が多いようです。
また、その他の会社でも正社員はより高度なフローを担当することが多いです。
そして、これらのフローは契約に直結する部分が多く、正社員が営業をして契約を取り付けることができないと、それまでの苦労が全部無駄になってしまいます。
その点からも業務のプレッシャーが大きくなってしまい、プレッシャーの面から正社員の営業職が辛いと言われることも多いです。
管理などの業務が増える
正社員の営業職になることで部下の管理をする必要が出てきます。
例えば、派遣社員や契約社員として営業職をやっている場合は、部下の管理などの作業が発生しないことも多いです。
一方で、正社員として営業職をやっている場合は、部下の管理や評価などマネジメント業務を行うこともあります。
その他にも、部下の成績管理をして思うように成績を出せていない時は、正社員が代わりにノルマ達成のために補填しなくてはいけない場合もあります。
そして、管理等の作業が増えると営業職が好きで営業やってるにも関わらず、営業ができないというジレンマに陥ってしまうこともあるでしょう。
このような背景から、正社員の営業職が辛いと言われることが多いです。
特に、営業職に誇りを持っていて営業職というものが自分に向いていると思っている場合、管理職などのマネージャーになってしまうことで、仕事に対してのやりがいやおもしろさを見つけられなくなってしまうということもあります。
残業が多くなる
正社員になることで残業が多くなってしまう可能性もあるでしょう。
アルバイトの場合は、残業をするとその時間に応じて時給が発生してしまいます。
一方で、正社員の場合は固定残業制を導入している場合は、月に決められた時間だけは残業させることが会社としても合法的にできます。
また、役職が上の社員で裁量労働制が導入されている場合は、残業を実質無制限で正社員に課すことが可能です。
このように正社員は法律で権利が守られてる一方で、会社の社員としての立場があるので会社のために残業しなくてはいけない場面もあります。
残業が増えることで業務に対しての負担が大きくなり、体力的にも厳しい部分が大きくなることも多いです。
このような背景から、残業が多くなる営業職の正社員は辛いと感じる人もいます。
特に、契約社員やアルバイトから正社員の営業職になった場合、今までの働き方ではなく残業などを含め、急に働き方が変わることが多いので、正社員になったことの辛さを感じやすいでしょう。
営業職の正社員に向いていない人の特徴
営業職の正社員に向いていない人の特徴は、以下の3つです。
- 責任のある仕事が好きではない人
- メンタルが強くない人
- 自社の商材に興味を持っていない人
責任のある仕事が好きではない人
営業職の正社員に向いていない人の特徴の一つとして、責任感のある仕事が好きではない人が挙げられるでしょう。
営業職の場合、数字を取れていればある程度会社の中でも評価されるのが事実です。
一方で、正社員として営業職をやるのであれば、営業の成績をだすだけではなく、部下の管理など責任感のある仕事が回ってくることになります。
そして、部下や管理する人が成績を出すことができないと、管理する正社員の責任になってしまうことも多いです。
このような背景から、責任感のある仕事が多くなると言えるでしょう。
また、正社員であることで会社の顔としてクライアントから見られることも多く、その点でも責任感が大きくなると言えます。
メンタルが強くない人
営業職の正社員に向いていない人の特徴の一つに、メンタルが強くない人が挙げられます。
特に、新規開拓営業の場合は、今まで取引のないクライアントに対して、いきなり営業をかけていかなくてはいけません。
その過程の中で、クライアントとなる営業先から心ない言葉をかけられることや、契約が途中までうまくいったのに、最終的にはうまくいかなくなってしまうなんてこともあります。
このように営業する過程で、メンタルが折れて職を追われてしまうような場面が度々あるのは事実です。
そのため、営業職の正社員としてやっていきたい場合はメンタルが強くないと厳しいと言えるでしょう。
また、正社員の場合は簡単に辞めることが難しいのも事実です。
自社の商材に興味を持っていない人
営業職の正社員に向いていない人の特徴の一つとして、自社の商材に興味を持ってない人があげられます。
営業職の正社員になる場合、ある程度の年数その会社で就業することが想定されるでしょう。
このような場合、自社の商材に興味を持ってない人や自社の商材メリットが何なのか理解していない場合、自社の商材をうまくクライアントにアピールできない可能性があります。
クライアントにうまく自社の商材をアピールすることができないと、結果的に営業しても契約を締結することができず、営業成績も上がらなくなってしまいます。
正社員の場合、簡単にクビになることはありませんが、営業成績に応じてボーナスや基本給がカットされてしまう可能性はあるでしょう。
中途の営業職の正社員が使えないと言われる3つの理由
中途の営業職の正社員が使えないと言われる理由は、以下の3つです。
- 営業経験が浅くノウハウがない
- アグレッシブさがない
- 前職の仕事のやり方を引きずる
営業経験が浅くノウハウがない
中途の営業職の正社員が使えないと言われる背景の一つに、営業の経験が浅くノウハウが全くないことがあげられます。
営業職の正社員の場合、もちろん過去に営業経験がある人が採用されやすいのは事実ですが、営業経験がなくても採用されることがあります。
これは、営業という職業柄、過去に営業の経験があるかどうかではなく、人脈やコミュニケーション能力なども採用可否において大きな要素のひとつになることがあるためです。
そのため、営業経験が浅くノウハウが全くない人でも、中途の営業職として正社員に採用されることがあります。
しかし、このような社員を周囲の人から見ると、営業経験が全くないので使えないと見られてしまう事が多いです。
アグレッシブさがない
営業職の正社員が使えないと言われる理由の一つに、アグレッシブさがないことが挙げられます。
営業職の正社員になる背景には2つあります。
1つ目が、営業職に興味をもって営業職として今後成長して行きたいと思っている人です。
2つ目が、消去法的に営業職の正社員になってしまう人です。
営業職の正社員の場合、正社員として採用されるまでのハードルもそこまで高くないと言われています。
このような背景から、営業職に興味を持っていない人でも、正社員になろうと思えばなりやすい環境なのも事実です。
このような人の場合、アグレッシブさがなく、社内の他の人間から見ると営業職として採用されているのに、営業に興味がなさそうに見えるため使えないと言われてしまうことが多いです。
また、アグレッシブさがないと結果的に仕事を覚えるまでに時間がかかってしまうこともあります。
前職の仕事のやり方を引きずる
前職の仕事のやり方を引きずっている場合も使えないと言われてしまうことが多いです。
特に、中途社員の場合、前職でのやり方をそのまま引き継いで、新しい職場でも前職のやり方を貫き通そうとする方が一定数います。
しかし、会社によって営業フローや営業のやり方が異なるのが事実です。
特に、前職も営業職で成績を出していた人は、自分のやり方や前職のやり方に固執してしまうことがあります。
営業職で正社員になるメリットとは?
営業職で正社員になるメリットは、以下の3つです。
- 給与が安定しやすい
- 昇進できる可能性がある
- 社会的な信用が増す
給与が安定しやすい
営業職で正社員になることで、給料が安定しやすいのはメリットの一つです。
正社員の場合、給与が明確に決まっておりアルバイトのように、働いた時間に応じて給与が決まっていくという報酬体系ではありません。
そのため、給与が安定しやすいというのは大きなメリットの一つでしょう。
昇進できる可能性がある
正社員の営業職の場合、昇進できる可能性があるのも大きなメリットの一つです。
契約社員やアルバイトの場合、社内で昇進していくのはなかなか難しいでしょう。
一方で、正社員の場合は昇進というルートが開かれており、かつ正社員だからという理由で昇進できる可能性もあります。
そのため、昇進できる可能性があるのは正社員で営業職になるメリットでしょう。
社会的な信用が増す
営業職の正社員になることで、社会的な信用が増すのもメリットの一つです。
正社員であることで、安定していると認識されて、銀行でも住宅ローンなどを組みやすくなります。
その他にも、社会的な信用が増すことで、結婚などもしやすくなると言えるでしょう。
まとめ
営業職で正社員になることで辛いことがあるのは事実です。
一方で、営業職の正社員になることでメリットがあるのも確かでしょう。
営業職で正社員になりたいと思っている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。