20代で営業職へ転職して収入アップやキャリアアップを目指そう!

営業職は、その企業のサービスや商品を売って会社に利益をもたらすことが仕事です。

会社の売上を担っているため社内で最も重要な花形部署です。

また、営業職は売上をあげればインセンティブがつき、トップの営業マンの中には1,000万円プレイヤーと呼ばれる人もいるなど収入面でも魅力的。

そんな営業職への転職を考える20代に向けて、営業職への転職について解説します。

20代で転職を考える人はこの20年で右肩上がり

厚生労働省の調査によると、令和2年度の新卒の離職率は、高卒者で36.9%、大卒者で31.2%です。

同じ令和2年度の全体の離職率が14.2%ということから考えると、20代の離職率は平均より高いことがわかります。

20代に絞ってみると、23年前の平成11年度の調査では、20~24歳の離職率は23.9%、25~29歳の離職率は17.2%となり、約20年で20代の離職率は右肩上がりです。

新卒者の3人に1人が転職している今、20代の転職はもはや当たり前になりつつあります。
参考資料:https://www.mhlw.go.jp/content/11652000/000845829.pdf

20代転職者の積極採用が増加中!転職はポジティブに!

これまでは1つの会社で長く務めることに価値があるとされており、20代の転職者は「採用してもまたすぐ辞めてしまうのでは」とマイナスイメージがありました。

ところが、ここ数年で転職者へのイメージが変わり、20代の転職者を積極採用する企業が増えています。

昔は年功序列で長く勤めていればどんどん給料が上がるとされてきましたが、この20年日本では基本給があがりにくく横ばいになっています。

そのため転職をキャリアアップ、収入アップの手段として考える人が増えており、特に若い世代ほどその傾向が強いです。

転職者=上昇志向の強い優秀な人材、という見方が広まり、以前と比較しても転職をポジティブなものととらえる考え方が企業にも広まっています。

平成30年の若年者雇用実態調査の概況によると、15歳~34歳の若年層を採用した企業のうち、新卒採用は53.2%、中途採用は57.9%と新卒と中途では大きな大差がありません。

このことからも、企業が20代の若年層の中途採用を積極的にとっていることがわかります。

20代だからこそ!営業職への転職のメリット

資格など不要で未経験でも転職しやすい

営業職は、基本的に必須の資格などはありません。

また、業務上必要な資格があれば、ほとんどの企業が入社後に資格取得のためのサポートをおこなっており、受験料も会社負担で受けることができるので、応募時点で資格がなくても採用に影響はありません。

営業職は資格や経歴など関係なくトライできる業種なので、未経験者での採用も積極的におこなっています。

そのため、経歴の少ない20代でも転職しやすい業種です。

多くの企業がITに強い若年層が欲しい

ITの発展によって、新しいサービスや商品もITの知識が必要なものがほとんどです。

そのため中年層の多い企業では、ITに強い若い世代を積極的に採用しています。

今後さらに営業活動もネットを活用することが増えていくと予想されます。

普段からネットでコミュニティを広げている若年層は営業職にも欠かせません。

20代でも自分の頑張りで高収入も可能!

dodaの調査では、20代の職種別平均年収ランキングで営業職は第3位の371万円でした。
(参照:doda 平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】

  • 1位 専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人) 472万円
  • 2位 企画/管理系 390万円
  • 3位 営業系 371万円
  • 4位 技術系(電気/電子/機械) 368万円
  • 5位 技術系(IT/通信) 361万円

20代全体の平均年収が341万円なので、営業職は平均より高い年収をもらえる可能性がぐっと高くなります。

営業職には「インセンティブ」という成果報酬があり、成約するとその単価の数%をもらうことができます。

そのため20代という若さでも頑張れば頑張った分収入を増やすことができるチャンスがあるのも営業職に転職する大きなメリットです。

未経験を積極的に採用している営業の業種

営業職でも、MRや金融系の営業などのように、高い専門知識を必要とする営業は、未経験での採用はあまり積極的ではありません。

営業でも業種によって転職しやすい業種とそうではない業種があるので、積極的に未経験を採用するおすすめ業種を4つご紹介します。

不動産営業

不動産業界の営業は、賃貸物件、売買物件を扱う他にリフォーム・リノベーションも含まれます。

また、個人営業だけではなくオフィスや店舗、倉庫などの法人営業もあり多岐に渡ります。

不動産は常に需要があり安定している業界なので、営業の求人も一定の数が保たれており、未経験も積極的に採用しています。

また、不動産営業は取り扱う商品が物件で高単価のため、インセンティブも高いことでも知られています。

収入アップが期待でき、20代の採用にも積極的な業種です。

人材営業

人材営業には、人材紹介業、人材派遣業、求人広告業の3つに大きくわけられます。

これらの人材サービスは、企業と求職者の橋渡しとなることが役目です。

企業の求める人材と求職者とのマッチングをさせることが仕事なので、経験や経歴よりも高いコミュニケーション能力が重要視されます。

専門知識がなくても未経験でも活躍できる可能性が高いため、20代での転職でも多く受け入れられている業種です。

法人への新規開拓だけでなく、既存顧客の法人へのアフタ―フォロー、また人材紹介サービスなら就職後のスタッフの管理も大切な業務の1つです。

保険営業

保険営業には、個人営業と法人営業があり、個人営業の方が未経験を積極的に採用しています。

法人営業の場合、法人営業の経験やBtoBサービスに携わった経験が求められることが多いです。

保険営業は営業所ごとに目標が定められており、1人1人にもノルマを課されていることがほとんどです。

そのため目標達成意識が高い人の方が採用されやすいです。

基本的に保険の営業は飛び込みやテレアポが多いため、お客様とのコミュニケ―ションスキルも求められます。

保険営業は契約したら終わりではなく、保険の見直しや保険料の支払いなどお客様と長い付き合いが続きます。

けがや病気をした時などのサポートとなるため、人の役に立てることが保険営業の魅力です。

IT系営業

IT系の営業は専門の知識が必要とされると思われて敬遠されがちですが、コロナによりリモートワークが推進されたことで、法人からの需要が高まっており人手不足となっている業種の1つです。

そのため未経験者でも積極的に採用を受け入れています。

IT系の営業は、PCやソフトフェア機器などのハードウェアを売る営業、システム開発や運用を請け負うSI営業、ビジネスチャットツールや会計ソフトなどクラウド上のアプリサービスの利用を提案するSaaS営業と、この3つに大きくわけることができます。

IT系の営業は基本的に法人営業です。

そのため、顧客の問題をしっかりヒアリングする能力とプレゼンスキルが必須です。

20代前半の転職なら「第二新卒採用」と「ポテンシャル採用」がおすすめ

まだまだ職歴が少ない20代前半が営業未経験から営業職に転職を希望するなら、求人に「第二新卒採用」や「ポテンシャル採用」と書かれているものがおすすめです。

どちらも経歴の少ない20代に有利な採用方法です。

第二新卒とは?

第二新卒とは、新卒で入社してから3年以内に転職を考えている求職者のことを指します。

最終学歴によっても変わりますが、一般的に20代中盤あたりの年齢の人が第二新卒の層となります。

第二新卒は、若いため柔軟性がありその企業に早くなじめることと、数年でも社会人経験があることからビジネスマナーは身についているので、企業にとっては価値の高い転職者とされています。

そのためあえて「第二新卒採用」と限定して募集を出しています。

20代の転職者にとって有利な採用方法です。

20代の転職者が有利なポテンシャル採用

求人情報を見ていると「ポテンシャル採用」という言葉を見かけたことがあるかと思います。

ポテンシャルとは潜在能力や可能性という意味を持つ単語です。

ポテンシャル採用は、その人の潜在的な資質や可能性などの将来性を重視して採用する方法です。

これまでの中途採用は、その人の経歴やスキルを見て即戦力となるような人を採用する「キャリア採用」でした。

しかし、新卒が3人に1人は離職している世の中で、退職者に対する価値観が変わってきています。

キャリアがなくても若くて優秀な人材を取りこぼすことのないように、ポテンシャル採用を取り入れている企業が増えています。

20代後半はキャリア採用のためこれまでの経歴で勝負を!

20代前半と違って20代後半になると、それなりに経歴や仕事上での実績がついている年代です。

上記のポテンシャル採用や第二新卒枠では募集できないことが多く、キャリア採用での応募になります。

キャリア採用はある程度即戦力であることが求められるため、これまでの経歴を生かしてアピールすることが採用されるポイントです。

20代で営業職への転職を成功させるポイント

将来のビジョンを持って転職活動をしよう

企業側は20代の転職者に対してどうして若いうちに転職活動をしているのかは気になる部分です。

今の会社が嫌などマイナスな転職ではなく、キャリアアップを目指した転職であることが大切です。

そのためにも転職して営業職になった3年後、10年後自分はどうなっていたいのかしっかり考えましょう。

このキャリアビジョンは面接でもよく聞かれます。

営業職に必要なのは提案力とコミュニケーション能力

営業職は対人とのコミュニケーションが欠かせません。

また契約を取るには提案力も必要です。

提案やプレゼンテーションをおこなった経験があればアピールポイントになります。

また、アルバイトの接客経験や学生の時にイベントなどを立ち上げた経験など、一見営業とは関係ないことでも営業に活かせる経験はたくさんあります。

今一度、アピールポイントがないか見直しましょう。

過去の実績は具体的に示そう

職歴がわずかでも、何かしら経験や実績があるはずです。

どんな意識をもって仕事に取り組んでいたか、どんな実績を残したか数字などで具体的に示しましょう。

営業は企業の売上アップを目指すことが仕事です。

アルバイト時でもこれまでに売上に貢献した経験があればぜひアピールしてください。

まとめ 20代の転職は売り手市場!営業職への転職で収入アップを目指そう

今では20代の転職はポジティブにとらえる企業が増えて売り手市場になっています。

その中でも営業職は、未経験でも積極的に採用をしており、頑張り次第で大幅な年収アップをのぞめる業種です。

また会社の売上を担うため、大きなやりがいも感じられます。

転職を考えたらぜひ積極的にチャレンジしてください。