不動産の営業職は女性でも活躍している人が多く、営業トップが女性という企業もあります。
女性の年収1,000万円プレイヤーも不動産の営業では夢ではありません。
そんな風にバリバリ働いて稼ぎたい女性にはおすすめの職種です。
ここでは不動産営業への転職を検討している女性に向けて、転職に失敗しないために不動産営業に向いている人や応募時に注意することなどを解説します。
不動産営業は女性の採用に積極的
不動産営業というとこれまでは男性のイメージが強い職業でした。
しかしここ近年社会進出をする女性が増えてきて、不動産業も確実に女性が増えています。
また、不動産の営業は実は女性の方が有利なことが多く、企業も女性営業を積極的に採用しています。
女性営業を受け入れるために福利厚生を整えたり、女性の管理職への道も広げている企業も出てきて、不動産業に携わりたい女性にとって大きなチャンスとなっています。
不動産営業は実力主義!女性でも高年収が狙える!
2022年最新の調査では、日本の平均年収は445万円、男性の平均年収は486万円で女性の平均年収は378万円と女性の方が100万円以上も平均年収が低いという結果が出ました。
女性の平均年収が低い理由は、保育士やサービス業など女性の就業率の高い職種の年収が低いことと、女性の非正規雇用が多いことが原因とされています。
不動産営業の女性の平均年収は428万円にたいして男性の平均年収は438万円となり他の職種と比べると男女の差はほとんどないといっても過言ではないでしょう。
doda 平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】参照
不動産営業は性別関係なく、実力次第で稼ぐことができる業界です。
不動産の営業に女性が向いている理由
物件を探している女性には女性営業の方が安心できる
1人暮らしの女性が物件を探す時に、男性の営業がつくよりも女性の営業がついた方が安心感は高いです。
賃貸だけではなく、最近はマンションを購入する女性も増えて女性営業の需要が高まっています。
実際に賃貸物件を見に行った際にトラブルや事件があったため、男性営業マンを警戒する女性もいます。
女性のお客様に対しては女性の営業を付けた方がスムーズにいくことが多いです。
飛び込み営業がほとんどなく、体力の差で男性に引けを取ることがない
不動産業の営業は、飛び込みでいきなり訪問という営業スタイルはほとんどとっていない会社ばかりです。
不動産営業は広告やネットなどで物件を探して、実際に店舗を訪れたり電話をかけてきたりしたお客様に対応する反響営業のスタイルです。
足を使った営業スタイルだとどうしても男性よりも体力のない女性の方が不利ですが、反響営業であれば女性でも男性でも取ってくる件数に大きな違いは出ません。
また、電話や来店時に出た人が男性よりも女性の方が警戒されにくく第一印象がよいイメージを与えやすいということがわかっています。
そのため反響営業の手法を取っている不動産営業では女性の方が有利に営業を進めやすくなります。
家を契約する際の決定権は女性にあることが多い
ファミリー層が物件を決める時、決定権は奥様の女性にあることの方が一般的です。
料理や洗濯などの家事は女性がおこなうことが多く、家の中の動線や設備など女性目線が重視されるからです。
女性営業は、同じ女性目線でアドバイスができるため成約率が高く、不動産業界でも女性営業を積極的に採用しているところが増えています。
不動産営業は未経験でも採用されやすく、営業未経験の女性や主婦の社会復帰の場にもおすすめ
不動産業は専門の知識が必要なので経験者じゃないと採用されないのでは、と思われがちですが、不動産業は未経験でも積極的に採用をおこなっています。
ほとんどの会社で専門知識や営業のフローなどを学べる研修が整っており、未経験者でも一から勉強することができます。
また宅建士などの資格取得についても、会社が取得のための支援制度をおこなっているので、応募時に資格がなくても入社後に資格が取れれば問題ありません。
不動産営業の女性の積極採用が増えていることから、営業未経験の女性や、子育てがひと段落した主婦でも活躍できるサポート体制を充実させる会社も増加傾向にあり、女性が安心して長く就業できる環境が整えられてきています。
不動産の営業に向いている女性は?
不動産の営業で活躍している女性は、人あたりがよくハキハキとしていて、コミュニケーションスキルが高い人が多いです。
不動産の営業に向いている女性にはいくつかの共通している特徴があります。
ご自身に当てはまるかどうかぜひチェックをしてみてください。
コミュニケーション能力が高い
不動産物件は単価が高いため、信頼できる営業であることが大切です。
特に物件の売買時には専門的なことをわかりやすくお客様に説明しなければならず、高いコミュニケーションスキルが必要です。
高い買い物である分、少しでも不信感を与えてしまうと契約を取ることが困難になります。
しっかりお客様の話を聞いてどこで不安に思っているのかを察知し不安を取り除いてあげること、また相手が理解するまで丁寧に対応できることで信頼を得ることができます。
相手の話し方や表情から読み取ることも大切です。
年収1,000万円を目指す!1ヵ月に〇件成約させる!という目標に突き進んでいけるパワーがある
不動産営業で活躍している女性は、「しっかり稼ぎたい!」「営業トップを目指す!」と高い目標を掲げているパワフルな女性が多いです。
不動産営業は単価が高いため、プレッシャーも大きく簡単に契約が取れるものではありません。
ノルマが達成できない、成約が取れない時でも自分の精神を支える強い目標があることが必要です。
稼ぎたい、管理職になりたいなど、弱気になったときでも自分を奮い立たせることができる強い目標を持ちましょう。
それがないとせっかく転職ができても「なんでこんなに頑張らなきゃいけないんだろう」と退職を考えてしまうことにもなりかねません。
粘り強く丁寧に時間をかけることができる
不動産営業は、即決で成約が取れることはめったにありません。
1件の商談が成約するまでに数か月かかります。
マンションや戸建て物件は高額なので、複数の物件と比較していることがほとんどです。
そのため充分に納得できないと購入には至りません。
何度も同じお客様と打ち合わせをおこない、時には同じ質問を何度もされたり、何度も現地に足を運んだりすることも必要になります。
1つの物事に長い時間をかけることができる、粘り強さを持った人に向いている仕事です。
不動産営業はおすすめできない人
不動産営業は稼げるといっても誰にでもおすすめできる仕事ではありません。
せっかく仕事についても過大なストレスを感じて続けられなかったら元も子もありません。
自分に続けることができる仕事か、デメリットも考えながら検討しましょう。
土日祝日の休みが希望の人
不動産業は土日祝日に多くのお客様が来店します。
そのため、基本的に土日祝日はお休みを取ることができません。
家族や友人と休みが合わなくなってしまうこともあるのでカレンダー通りに休みたい人にはおすすめできません。
売上やノルマに追われるのがストレスに感じる人
営業は企業に利益をもたらすことが仕事です。
そのため、売上重視でどのくらい売上があったかによって給料やボーナスも変わってくるシビアな世界です。
頑張れば頑張った分高収入を得ることができますが、売上やノルマがプレッシャーになってしまうと続けるのが難しいでしょう。
数字が苦手な人
家賃や契約料、また住宅ローンなど、不動産の営業には数字がつきものです。
住宅ローンなどは何種類もあるため、どれがどう違うかをきちんと説明しなければいけません。
お客様によっては繰り上げ返済をいくらしたら何年短縮されるかなど聞いてくることもあります。
特に売買物件については、数字に強いことが必要になります。
数字が苦手だけれど不動産の営業にチャレンジしたい人は、ローンを組む必要がある売買物件やリフォーム業ではなく、賃貸物件の方がおすすめです。
女性が不動産営業の求人に応募する際に気を付けること
女性の割合がどのくらいかチェック
近年不動産の営業は女性を積極的に採用していますが、社員数が男性の割合が圧倒的に高い会社だと、体育会系のノリで女性営業が慣れにくい職場の可能性が高いです。
また、女性が少ない会社だと産休や育休の制度が整っていない場合もあります。
求人情報に女性の割合を掲載しているところもありますが、掲載がない場合、面接時に聞いてみるか、直接応募前に問い合わせてみてもよいでしょう。
産休・育休などの福利厚生がととのっているか
女性が働くにあたって、産休や育休は欠かせません。
働き方改革によって産休や育休を取得しやすくなりましたが、企業によってはまだ古い体質が残っていて取りづらいところもあるようです。
産後、お子さんが小さいと長い時間働くことも難しくなるでしょう。
時短勤務ができたり、お子さんの手が離れるまで部署移動ができたり、産後復帰を考えている女性は、産後も働きやすい環境が整っているかも同時に確認しましょう。
またそれ以外でも確定拠出年金や家族手当・住宅手当などの福利厚生が充実しているかも求人を選ぶ判断材料になります。
給与体系をしっかり確認すること
男性よりも女性の方がお金の話はしづらいと感じる人が多いですが、入社してから違っていたということがないように給与体系はきちんと入社前の面接時などに確認することが大切です。
特に営業職は基本給+インセンティブが基本です。
またインセンティブも件数によってつくものと、ノルマを上回った分につくものと付与方法も会社によって異なります。
どういう条件の時に、どの金額に何パーセント付与されるのかなど、わからないところはきちんと人事に尋ねてください。
また売上がなければ基本給のみとなるため、インセンティブが高くても基本給が低い会社は注意しましょう。
まとめ ハードだけれどやりがいの大きい不動産営業は稼ぎたい女性におすすめ
不動産営業に転職したい女性に向けて解説してきました。
働き方改革が開始され、女性の社会進出が目立っていますが、まだまだ女性が男性なみに稼げる業種は限られています。
その中でも不動産の営業は女性でも頑張り次第でしっかりと稼げる職種です。
バリバリ働いて稼ぎたい女性にはピッタリです。
家やマンションを買うということは、お客様にとっては人生の一大イベントです。
そのため不動産販売の営業は一筋縄ではいかないこともありハードですが、お客様の人生の一大イベントをサポートできる、やりがいも大きい仕事です。