不動産仕入れは、不動産業界の中でも元となる部分で、全ての事業においての根幹となる部分です。
その点から業務としての重要性も非常に高いと言えるでしょう。
そこで、この記事では不動産仕入れの仕事をしたいと思っている人に向けて、不動産仕入れの求人がおすすめな人と、不動産仕入れの求人がきついと言われる理由について紹介していきます。
それでは、みていきましょう。
不動産仕入れの仕事とは?
不動産仕入れの仕事は、不動産売買や不動産開発などにおいて根幹となる事業と言えるでしょう。
不動産仕入れは、用地仕入れがメインになっていきます。
用地仕入れは、自社で開発する不動産の建設予定地を仕入れることを指します。
土地売買と言われることもありますが、不動産仕入れはお客様に販売するための土地だけではなく、自社で開発するための土地も購入するのが大きな特徴です。
また、お客様の要望だけではなく自社の中での検討を重ねた上で仕入れていくというのも大きな特徴でしょう。
不動産仕入れの仕事では、他にも中古住宅を売買するために仕入れることもあります。
これらの事業において言えるのが、将来的な利益を計算した上で仕入れる必要があるということです。
例えば、土地であっても再建築不可の場合は価格が低くなってしまう傾向にあり、利益率も低くなってしまいます。
一方で、再建築不可の土地と道路に設置する土地を購入できれば、再建築不可の条件が外れて大きな土地として割安で仕入れることが可能です。
そのほかにも、大きな土地を購入した上で複数の土地に分割した上で複数人に販売することができると、その分利益を上げやすいとも言えるでしょう。
このように、土地を仕入れる際には最終的にどのようにその土地を販売していくのか、また土地をそのまま販売するのかそれとも自社で開発した物件を建売の形で販売するのか、はたまた商業施設などを大規模な開発をするための土地を仕入れるのかなど様々なことが考えられます。
そのため、不動産仕入れが必要な業種も不動産売買会社だけではなく、デベロッパーなども不動産仕入れの仕事が必要になってくると言えるでしょう。
不動産仕入れがきついと言われる理由は?
不動産仕入れがきついと言われる理由は、以下の5つです。
- 情報網の構築が必要
- 年齢が重要になりやすい
- 多くの人とのコミュニケーションが必要
- 難易度が高い
- 先を見据えることが重要になる
情報網の構築が必要
不動産仕入れの求人がきついと言われる理由の一つに、情報網の構築が必要になることが挙げられます。
不動産を仕入れる中で、情報網を構築してその情報をもとに不動産を購入するというのは非常に重要なことです。
例えば、公には売買対象として出されていない土地であっても、相続の関係で相続者が売りに出したいと思っている場合があります。
このような情報をいち早く察知することができることで、自社でその物件や土地を扱うことができ、最終的に利益を大きく上げることができます。
不動産仕入れにおいては、元付けになることが重要です。
元付けとは、不動産を最初に購入する業者のことで、この位置で仕事ができるようになると上流ポジションにつくことができ、結果的に利益をあげやすくなります。
しかし、これらのポジションにつくためにはより多くの情報をもとに、不動産が売りに出される前に不動産を売りに出したいと思っている人に対してアプローチをしていくことが重要になってきます。
そのため、不動産業界のみではなく様々な業界と人脈を持った上で、それらの情報をいち早く入手できるような情報網を構築していくことが重要になってくると言えるでしょう。
年齢が重要になりやすい
不動産を持っている人の多くは、若い年齢層ではなく高齢者が多いです。
その点でも、高齢者に信頼されるような不動産営業マンでないと仕入れが難しいのも事実でしょう。
これには言葉遣いだけではなく見た目なども重要になってきます。
特に、年配の方は見た目を重視する方が多く、若い人は信用できないと思ってる人も多いです。
その点で、不動産仕入れをしたいと思っている場合は、年齢が重要になってきやすいとも言えるでしょう。
一般的には、20代の不動産仕入営業マンよりも40代の不動産仕入営業マンの方がノウハウや大人の落ち着きなどがあり、高齢者には信頼されやすいと言えるでしょう。
このような点から、年齢が高い人の方が不動産仕入営業としては有利になりやすいです。
一方で、不動産仕入れは体力がいる仕事でもあります。
その点でも、年齢が重要になりやすいのはたしかですが、体力の面では若い方がいいというのも事実です。
多くの人とのコミュニケーションが必要
不動産仕入れにおいては、多くの人とのコミュニケーションが必要になります。
不動産仕入れでは、情報網の構築が必要です。
その他にも、不動産売買においては司法書士や行政書士などとのコミュニケーションも必要になってくるでしょう。
そして、市区町村とのやり取りが必要になることもあります。
このように多くの人とのコミュニケーションが必要なのが不動産仕入れの仕事です。
また、不動産仕入れにおいて所有者以外とのコミュニケーションを図る必要がある場合もあります。
例えば、大規模な土地を相続した場合、その土地の所有者はAさんであっても、その土地を売買する権利はAさんにないこともあります。
これは、代々受け継いできた土地の場合、Aさんだけではその土地の売買を決めることができないという状況も多々あるためです。
そのような状況にある場合、不動産仕入営業マンはAさんの兄弟やAさんと関係する人、またその土地に関係する親戚などとも交渉していく必要がある場合もあります。
そして、このような際に相手に信頼してもらえるコミュニケーション能力は重要になってくるでしょう。
難易度が高い
不動産の仕入れの求人がきついと言われる理由の一つに、そもそもの難易度が非常に高いことが挙げられます。
不動産仕入れは、不動産業界の中でも根幹となる事業の一つで、土地を仕入れることができないと、不動産開発をすることができません。
その他にも、不動産を仕入れることができないと売買する不動産がないので、お客様に対して自社経由で不動産を購入してもらうことが難しいでしょう。
不動産業者の収益形態は主に二つです。
一つ目が、自社で開発した物件を販売することです。
二つ目が、自社が仲介して仲介手数料をいただく形式になります。
前者の場合は、土地を仕入れてその土地に対して不動産を構築していく必要があります。
その際に、土地を仕入れる段階でその土地に対してどのような施設を建設するのか、住宅の場合はどのような住宅を建設していくのかなどを具体的に決めていくことが必要です。
また、それらを検討する際には土地柄も重要になってくるでしょう。
ターミナル駅の駅前の土地の場合、ファミリーマンションではなく単身者向けのマンションの方が需要が高くなるということがあります。
一方で、住宅地の場合はマンションではなく一戸建てを建設した方がいいでしょう。
このように、土地やそれらの周辺環境をもとに仕入れる段階で何を構築するのかをあらかじめ具体的に決めておかなくてはなりません。
その点からも、不動産仕入れの難易度は高いと言えるでしょう。
また、不動産売買の場合でも自社が仲介することで手数料をいただける物件なのか、つまり需要が高い物件なのかを見極めることは重要です。
その点においても、不動産仕入れというのは不動産ビジネスの中でも根幹となる部分で、難易度が高いと言えるでしょう。
先を見据えることが重要になる
不動産仕入れでは、先を見据えることが重要です。
不動産仕入れでは、仕入れるだけではなくその仕入れた土地に対して、何をするのか、どのようなものを構築すれば多くの人の需要を満たすのかを検討する必要があります。
そして、仕入れの段階でこれらのことを検討していかないと、仕入れた後に不都合が出てきてしまうことがあります。
そのような背景から不動産仕入れは先を見据える事、そしてそれらを正確に予測できることが重要になってくるでしょう。
これらを正確に予想するためには、不動産業界でのある程度の経験が必要になるだけではなく、実際にお客様の立場になって物事を考えることが重要です。
そのため、不動産仕入れはもともと不動産ビジネスをやっていた人、もしくは不動産売買などに携わってきた人が行うことが多いでしょう。
不動産仕入れの求人がおすすめの人とは?
不動産仕入れの求人がおすすめの人は、以下の3つです。
- コミュニケーション能力が高い
- 情報収集能力が高い人
- 人脈が広い人
コミュニケーション能力が高い
不動産仕入れの求人がおすすめの人の特徴に、コミュニケーション能力が高い人が挙げられます。
不動産仕入れでは、コミュニケーションが非常に重要になってきて、コミュニケーションをとる相手も自社が関係する相手だけではなく、売主に関係するところも多いです。
また、売主だけではなく売主の親戚や売主の家族などに対してコミュニケーションを図っていく必要もあるでしょう。
このような背景から、コミュニケーション能力が高くないと、不動産仕入れは厳しいと言えます。
また、不動産を建築できる土地というのは限られているのも事実です。
そのような背景から、一つの土地に対して複数の不動産会社が仕入れ交渉を行うこともあります。
そのため、他の業者と比較して信頼される、そして他の業者と比較して自社を選んでもらえるようなコミュニケーションをとっていくことが必要です。
情報収集能力が高い人
不動産仕入れでは、情報収集能力が重要になってきます。
例えば、不動産仕入れでは登記を見た上で、登記の変更がある物件を積極的に狙っていくという方法があります。
これは、登記の変更が頻繁に起こっている物件の場合、購入したオーナーが売りに出したいと思っている、また頻繁に登記が変わるということは、それらの物件に対して思い入れのないオーナーが多いということです。
そのような背景から仕入れ交渉をすることで比較的購入しやすいとも言えるでしょう。
また、登記を見て相続されたばかりの土地であれば、購入しやすいともいえます。
これは、相続されたばかりの土地の場合、相続した人が処理に困っている可能性があるためです。
そのため、すぐに現金化できること、またすぐに買取交渉をすることを約束することで、他社と比較して有利な条件で仕入れできる可能性があります。
人脈が広い人
不動産仕入れの求人は、人脈が広い人にもおすすめです。
不動産仕入れでは、人脈をもとに処理に困っていそうな土地の情報を収集していくことが重要になってきます。
そして、それらの情報をいち早く察知することができると、公に売りの相談が出る前に自社で独占的に仕入れ交渉をすることが可能です。
このように交渉することで、より良い条件で仕入れをすることができるでしょう。
一方で、人脈が広くなく情報収集能力が低い人の場合、仕入れ物件の情報を獲得することができず、結果的に成果をあげることができません。
まとめ
不動産仕入れの求人は、不動産ビジネスのなかでも根幹になるので難易度が高いのも事実です。
不動産仕入れの求人に応募したい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。