不動産業界には、未経験から転職する人も多いです。
特に、不動産業界でも営業マンは不動産に関係ない業種や、営業経験すらない人でも転職できています。
そこで、この記事では未経験から不動産営業や不動産業界に転職するための方法や、不動産業界に転職する際の難易度、転職する際に注意することについて詳しく紹介していきます。
それではみていきましょう。
不動産業界は未経験でも転職しやすい
結論から言うと、不動産業界は未経験でも転職しやすい業界と言われています。
不動産業界への転職では、主に営業職での採用です。
その中でも、不動産売買や不動産仲介業者の場合は未経験であっても採用される可能性が高いでしょう。
これは、不動産業界自体が慢性的に人員が不足していることが背景にあります。
不動産業界では、人員の入れ替わりが激しく、特に大手の不動産会社であっても毎年数百人単位で人員が入れ替わることもあります。
中小の不動産会社であっても、人員が必要になるのは一緒です。
また、不動産業界の営業マンはインセンティブという形で給料が支払われています。
そのため、成果をあげない社員に関しては会社としてもインセンティブを支払うことができず、結果的に従業員は給与などに不満が溜まり辞めていく。
このように、不動産業界は新陳代謝が激しいので、未経験であっても転職しやすいと言われています。
そして、不動産業界の営業マンは前職が営業でなくてもコミュニケーション能力や才能によって、営業成績を上げられることも多いです。
そのような背景もあり、不動産会社としても未経験である人に対して色眼鏡を持って採用を行うのではなく、前職が全く関係ない職業もしくは不動産業界について全く知らない未経験の人であっても、採用するという姿勢があるのは事実でしょう。
ただし、不動産業界は未経験でも転職しやすい分、転職した後のフォローが十分ではなく、数ヶ月単位の研修を受けられない事や研修を受けたところで成績を上げることができないと会社の中に居づらくなってしまうこともあります。
そのため、不動産業界に未経験から転職する際には、実力主義の社会であることについては理解しておきましょう。
そして、未経験から不動産業界に転職したいけど実力社会は避けたいという人に関しては、不動産管理業者やコーポレート部門などバックオフィス関連で働くのも一つの手段です。
未経験でも不動産業界に転職しやすい理由
未経験でも不動産業界に転職しやすい理由は、以下の3つです。
- 営業がメインになる
- インセンティブありきの報酬体系
- 業務の簡潔さ
営業がメインになる
未経験でも不動産業界に転職できる理由の一つに、営業がメインになっていることがあります。
営業マンの場合、特別なスキルが必要なくてもコミュニケーション能力や自社の商品を十分に理解する能力があれば、問題なく営業ができることが多いです。
また、営業のスキルは営業をしていく中で身に付けられることも多いです。
そのため、未経験でも問題にならないことが多いでしょう。
インセンティブありきの報酬体系
不動産業界はインセンティブありきの報酬体系なので、未経験であっても転職しやすいという理由もあります。
一般的に、人を採用する際には給料の他にも、社会保険料やその他採用に掛かる費用などを計算しないといけません。
そのため、ある程度利益を出すことが見込める社員でないと採用しにくいというのが事実でしょう。
一方で、不動産業界の営業マンの場合は、インセンティブありきの報酬体系になっています。
つまり、採用した社員が自社の商材を販売することができれば、契約分に応じて従業員に対してリターンとして報酬を支払うという形です。
この仕組みで、会社は基本給を低く抑えることができ、かつ給料に応じてかかる人件費などを抑えることができます。
このようなインセンティブありきの報酬体系であることで、未経験の人を採用しても会社としての金銭的な負担は小さいです。
業務の簡潔さ
未経験の人でも、不動産業界に転職しやすい理由の一つに業務の簡潔さがあります。
不動産業界の場合、バックオフィスと営業の二つの部門に分けることが可能です。
バックオフィスの場合は、通常の会社と同じように経理や人事、総務などが当てはまります。
これらの仕事は、未経験だと難しいことも多いです。
一方で、営業マンの場合は未経験であっても採用される可能性が高いです。
これは、営業マンの業務が簡潔だからです。
不動産業界の営業マンは、自社で持っている商材もしくは自社に依頼されている商材を顧客に対して売るというのが仕事です。
そのため、業務として複雑な背景知識が必要なく、自社の商材と関連する規制・法律などを理解していれば、業務を始めることができます。
不動産業界に未経験から転職するのはやめておけと言われる理由
不動産業界に未経験から転職するのはやめておけと言われる理由は、以下の3つです。
- 他の業界よりも体育会気質が強い
- インセンティブで給与が決まりやすい
- 向き・不向きが激しい
他の業界よりも体育会気質が強い
不動産業界は、他の業界よりも体育会気質が強いと言われています。
これは、上下関係が厳しくかつ営業職がメインになってくることから、数字で上下関係が決まることも多いためです。
このような背景から、不動産業界に未経験から転職するのはやめておけと言われることも多いでしょう。
一方で、今まで体育会気質に慣れている人や、労働環境に関係なくお金さえもらえれば問題ないという人は、未経験から不動産業界に転職するのもオススメです。
特に、不動産業界の場合は上下関係が年齢で決まるのではなく、成果によって決まることが多くあります。
そのため、未経験であっても成績を出すことができれば役職を上げていくことも可能です。
インセンティブで給与が決まりやすい
不動産業界は、インセンティブで給与が決まりやすいので、未経験から転職するのはおすすめしないと言われることも多いです。
未経験の人は、どうしても最初は営業で成績を上げることが難しいでしょう。
そのため、基本給のみで生活する、もしくはノルマを達成できないと基本給すら削られてしまうことがあります。
そのため、未経験からいきなり転職すると、最初の数か月間は厳しい生活を送らざるを得ません。
特に、不動産業界でも営業マンとして転職したい人は、インセンティブで給与が決まりやすい点については理解しておきましょう。
一方で、不動産業界であってもバックオフィス関連であれば、基本給だけインセンティブがつかないことも多いので、普通の会社と同じような働き方をすることも可能です。
向き・不向きが激しい
不動産業界は向き不向きが激しい業界と言われています。
不動産業界で販売するものは住宅がメインです。
そのため、商材としても数千万円のものが多く、すぐに成果を上げるのは難しいでしょう。
その点からも、向き不向きが激しく、特にすぐに結果が出られないとやる気がなくなってしまう人には、不動産営業は向いていないと言われることも多いです。
未経験から不動産業界に転職するのが向いている人
未経験から不動産業界に転職するのが向いている人は、以下のような人です。
- コミュニケーションスキルが高い人
- 自分の目標が明確になっている人
- 不動産系の資格を持っている人
コミュニケーションスキルが高い人
未経験から不動産業界に転職するのが向いている人は、コミュニケーションスキルが高い人です。
不動産業界では、コミュニケーションスキルが特に必要になります。
お客様とのコミュニケーションだけではなく、社内でのコミュニケーション、上司とのコミュニケーションも重要です。
不動産業界では、お客様とお話をするなかでお客様の要望をくみ取って提案していくことが多いです。
その点からも、コミュニケーションスキルが高くかつお客様に信頼されるような人物であると、営業マンとして成績を残しやすいでしょう。
自分の目標が明確になっている人
未経験から不動産業界に転職するのが向いている人の特徴の一つに、自分の目標が明確になっていることが挙げられます。
不動産業界に転職する人の多くは、給料や労働環境など何かしらメリットを感じて転職する人が多いです。
一方で、すぐに成果を得られないこともあります。
特に、給料の面ではインセンティブがメインになってくるので、最初の数か月間は全く報酬が入らないことも多いです。
特に、インセンティブは住宅メーカーの場合は着工時に営業マンに支払われることが多いので、入社してすぐはインセンティブが入る機会がありません。
そのため、自分の目標が明確になっていない人だと、その期間にやる気をなくしてしまうことも多いです。
不動産系の資格を持っている人
不動産業界で働く中では、宅建士の資格が必要になってきます。
特に、大手の住宅メーカーや仲介業者では、営業マンであっても宅建士の資格がないと給料が上がらない、補助がつかないっていうことも多いです。
そのため、宅建士をはじめ不動産系の資格を持っている人は、未経験から不動産業界に転職するのがおすすめです。
まとめ
不動産業界は未経験であっても転職しやすい業界の1つと言われています。
特に、不動産業界でもバックオフィスではなく、営業マンのポジションは募集が常にあることも多く、センスさえあれば未経験でも稼ぎやすいのが大きな特徴です。
そのため、未経験から不動産業界を目指している人は、まずは不動産仲介業者などの営業マンのポジションで不動産業界に入ってみるといいでしょう。