営業の中でも、ルート営業は比較的精神的にも肉体的にも楽と言われることが多いです。
そこで、この記事ではルート営業の求人の見つけ方や、ルート営業の求人のメリットについて紹介していきます。
それではみていきましょう。
ルート営業とは?
ルート営業とは、決まった訪問先に対して営業することで、新規開拓営業とは違い自分で新たに営業先を見つける必要がないので、営業による負担が小さいと言われています。
また、ルート営業の場合はある程度顧客も決まっており、顧客が欲しい商品も決まっています。
その点からも、新規で商品を売り込む必要もなく、今まで通りの受注を受けるだけで大丈夫なことも多いです。
その点からも、ルート営業は営業の中でも比較的負担が小さいでしょう。
また、ルート営業の場合は一つあたりの商品単価が高いこともあり、契約においても営業先の企業も大手企業が多くなります。
そのため、ルート営業の場合は労働時間がしっかり決められた上で、ホワイトな労働形態になりやすいと言われることが多いです。
一方で、ルート営業の場合は住宅販売などとは違い、インセンティブが付かないことが多いです。
営業でバンバン稼いでいきたいと思っている人は、ルート営業の求人は向いていないと言えるでしょう。
ただし、ホワイト企業で勤務をしたい、またその中で営業のスキルを身につけていきたいと思っている人にはルート営業がおすすめです。
ルート営業の求人が多い業界とは?
ルート営業の求人が多い業界は、以下の3つです。
- 大型機械メーカー
- 素材メーカー
- 食品メーカー
大型機械メーカー
大型機械メーカーは、ルート営業が多いです。
大型機械メーカーの場合、販売する先が決まっていることが多く、また購入できるクライアントも決まっています。
そのため、ルート営業という形で今まで販売してきた販売先に対して、販売することがほとんどです。
素材メーカー
素材メーカーは、ルート営業であることが多いです。
例えば、素材メーカーで繊維を作っている会社の場合、アパレル企業に対して今まで通り生地を納品するということが営業のメインになってきます。
その他にも、板金などを行っている素材メーカーの場合は、自動車向上、自動車車体メーカーなどに対して営業を行なっていくということが多いです。
このように、素材メーカーはその素材を必要としている会社に対して供給することが決まっていて、素材メーカーと供給先企業の関係が深い場合は専属という形で、その会社に対してだけ販売を行っている場合もあります。
そのような場合は、ルート営業の中でも比較的営業がしやすく、今まで通りの関係を築いていくだけである程度の受注を獲得できることも多いでしょう。
食品メーカー
食品メーカーもルート営業であることが多いです。
食品メーカーは、主にスーパーなどに対して営業を行なっていきます。
その際には、新規開拓営業をしていくのではなく、いままで置いてある商品を追加で発注してもらうための営業がメインです。
また、食品メーカーの場合はスーパーでの配置などについても指定をすることがあります。
そのような中で、食品メーカーとスーパー関係者との関係を築くような営業ができていると、自社の商品を目立ちやすい有利な位置に置いてもらうこともできるようになるでしょう。
このように、食品メーカーの場合は小売店などに対して、ルート営業を行っていくことが多いのが特徴です。
ルート営業が楽と言われる3つの理由
ルート営業が楽と言われる理由は、以下の3つです。
- 新規開拓の必要がない
- ノルマがないことが多い
- 労働環境が整っている会社が多い
新規開拓の必要がない
ルート営業が楽と言われる理由の一つに、新規開拓の必要がないことが挙げられます。
ルート営業は、営業先としてすでに開拓されている場所に対して、継続的に商品を納品するために行う営業のことです。
そのため、新しく営業先を開拓をする必要がなく、また厳しいノルマが課せられることも少ないです。
そして、クライアント先と営業マンとの関係もすでに築かれていることが多いので、クライアントから高圧的な態度をされることや、クライアントから無理な要望をされることも少ないでしょう。
ノルマがないことが多い
ルート営業の場合は、ノルマが設定されていないことも多いです。
例えば、不動産営業の場合は月に何件販売するというノルマが決められていることもあります。
しかし、ルート営業の場合は今まで通り納品することが最大のノルマであるという認識があります。
そのため、今まで通り営業を行い納品することができると基本的にはノルマ達成と考えることが多いです。
また、一部ルート営業の中でもノルマが厳しい会社もありますが、多くの会社はノルマがないことも多く、またノルマという概念を設けていない会社も多いです。
これは、ルート営業の場合クライアントとの関係の中で受注数量が変動することもあり、月単位で見るとばらつきがあるのも事実だからです。
その点からも、ノルマを設けておらずあくまでもクライアントと自社との間での仲介役として、ルート営業マンを設けている部分も大きいでしょう。
ただし、ルート営業の場合は、よくも悪くも今まで通りの発注を受けられるという前提のもとで営業をしているので、自分が担当している会社が自社ではなく他社に乗り換えてしまうと、営業マンとしての素質を問われることがあります。
この部分が大きなプレッシャーになっているという人も多いでしょう。
労働環境が整っている会社が多い
ルート営業の求人を募集してる会社は、労働環境が整っていることが多いです。
ルート営業は、素材メーカーや食品メーカー、大型機械メーカーなどある程度資本力の大きい会社で必要になってくる営業の種類です。
そのため、会社自体の規模が大きくなっているので労働環境が整っている、もしくは労働環境が整っていないと社会的な制裁を受ける可能性が高い会社が多いです。
その点からも、会社自体も労働環境を意識しているので、労働環境が整っている会社が多いと言えるでしょう。
ただし、ルート営業であっても営業マンであることには変わりないので、クライアントに対して営業をするために、終業後に業務が発生することもあります。
また、プレゼン資料を作るために早朝から勤務しなくてはいけない可能性もあるでしょう。
ルート営業が向いていない人とは?
ルート営業が向いていない人は、以下の3つです。
- 若いうちから高収入を得たい人
- 勉強するのが苦手な人
- 人付き合いに苦手意識を持っている人
若いうちから高収入を得たい人
若いうちから高収入を得たい人は、ルート営業は向いていません。
ルート営業は、基本的にはインセンティブが付かないものが多く、いくら販売したからと言ってそれが営業マンに返ってくる事はありません。
その点で、労働環境がホワイトということはできますが、一方で若いうちから稼ぎたいと思っている人にはおすすめできない職業でしょう。
若いうちから稼ぎたいと思っている人は、新規開拓営業などの実績がそのままインセンティブとして返ってくる営業がいいでしょう。
一方で、ルート営業は若いうちから稼ぐことはできなくても、年功序列式で高収入になっていきたいと思っている人にオススメです。
特に、ルート営業を採用している会社は大手企業が多く、東証一部上場企業も多いです。
勉強するのが苦手な人
勉強するのが苦手な人もルート営業には向いてません。
ルート営業の場合、販売する商品が特殊なものになることも多いです。
例えば、素材メーカーのルート営業マンの場合は、その素材がどこに使われているかを知っているだけではなく、素材としての特徴であったり、新素材の提案とその素材がどのような面でメリットを発揮するのかを知っておかないといけません。
その他にも、機械メーカーのルート営業マンの場合は、機械で何か問題が起きた際に営業マンの方でも、トラブルシューティングできるようにすることが求められます。
そのためには、ある程度機械について理解をしておくのが重要です。
人付き合いに苦手意識を持っている人
人付き合いに苦手意識を持ってる人もルート営業はおすすめできません。
ルート営業の場合は、ただ商品を販売するのがメインではなく、クライアントとコミュニケーションとった上で、今まで通り納品ができるような環境を構築していくことがメインです。
そして、今まで以上に商品を購入してもらえるような提案ができる関係を築いていくことも、ルート営業マンには必要になってきます。
そのため、クライアントとの飲み会に参加したり、クライアントと密にコミュニケーションを取って、より密接な関係を築くことが重要になってきます。
その点で、人付き合いに苦手意識を持ってる人の場合、クライアントとうまくコミュニケーションをとることができず、結果ルート営業であってもクライアントから切られてしまう可能性もあります。
一方で、人付き合いに苦手意識を持っておらず、コミュニケーションを得意にしている人の場合、クライアントとの関係構築がしやすいです。
また、ルート営業の場合は新規開拓営業のように商品を売るために人との関係を築くのではなく、あくまでもクライアントとの関係を築いた上で、そこから商品を販売するというのがメインになってきます。
そのような背景からも、営業自体は好きではないけど、人とのコミュニケーションをとるのが好きという人にもルート営業は向いているでしょう。
まとめ
ルート営業はある程度資本力のある会社で募集されることが多いです。
また、営業のなかでも体力的・精神的な負担は小さいと言えるでしょう。
ルート営業の求人に興味がある人はぜひ探してみてください。