語学力に長けている人や海外で生活をしてみたいと思っている人、貿易を通して日本を豊かにしたいと思っている人に人気なのが商社です。
商社の中でも総合商社と言われる砂糖から飛行機まで扱う商社と、専門商社と言われる専門の部材のみを扱う商社があります。
総合商社は日本に数社しかなく、それぞれの総合商社ごとのカラーがあり、入社する難易度も高いです。
一方で、専門商社の場合は大規模な専門商社もありますが、地域に根ざした専門商社もあり、入社難易度も様々です。
そこで、この記事では商社の事務職の求人がおすすめな人はどのような人なのか、また商社の事務職の待遇や、商社の事務職が担うべき業務内容についても詳しく紹介していきます。
それではみていきましょう。
商社の事務職の業務内容とは?
商社の事務職の主な業務内容は総合職社員のサポートです。
商社では、一般的に総合職と言われる営業から海外出張、お客様とのコミュニケーション獲得などを行う総合的な業務を行う担当者と、事務職と言われる事務作業のみを担当する事務系社員に分かれています。
事務職の場合は総合職社員のサポートという面が強く、総合職社員が時間的に扱うことができない業務や総合職社員でなくても扱うことができる業務などを行うのがメインです。
このような背景から、事務職の場合は総合職と比較すると商社というものの根本を感じにくい部分があるとも言えるでしょう。
実際に、事務職の場合は総合職社員とは違って海外駐在の話が来ることはほとんどありませんし、お客様と直接コミュニケーションを取って商談を進めていく機会もありません。
そのため、商社の事務職の場合は総合職と比較するとバックオフィス系の色が強く、バックオフィス作業がメインになってくると言えるでしょう。
一方で、商社の事務職の場合は総合職社員と同様に海外のクライアントと英語でメールをしたりする機会もありますし、総合職社員が持っていないような専門性をもとに会計や総務、人事などに携わることもあります。
このような背景から事務職と言っても総合職と比較して劣っているというわけではなく、総合職と事務職では担う業務が違うと考えるのが一般的でしょう。
商社の事務職の待遇とは?
商社の事務職の待遇は所属している会社によって大きく異なります。
例えば、5大商社の一つの三菱商事では、事務職と言われる職種であっても40歳で800万円を目指すことは十分に可能です。
一方で、三菱商事のような総合商社の場合、総合職で入社すると平均年数年収2000万と言われることもあるくらい年収が高いのも特徴です。
このように、総合職社員と比較すると事務職は給料が低く設定されていることがほとんどです。
これは専門商社でも同様で、総合職社員の半分から2/3程度の年収で働くことが多いです。
しかし、商社のほとんどは日系企業なので年功序列式で給料が上がっていきやすいというのも事実なので、定年間近になると事務職として採用された人であっても年収1千万円近く目指すことも十分可能な職種であると言えるでしょう。
また商社の事務職の場合、総合職とは違い残業が発生する機会も少ないです。
総合職の場合はお客様に合わせて会議などを設定しないといけないので、海外のお客様と会議がある場合は時差の関係で残業になってしまう可能性もあります。
その他にも飲み会などに参加しなくてはいけない機会も多いでしょう。
一方で、事務職の場合は定時で帰れることが多く、業務量としても総合職社員よりは少なくなっています。
このような背景から商社の事務職として働く場合は、ある程度労働環境が守られた上で給料も高い環境で働くことができるということもできます。
ただしこのような環境も所属している会社によって大きく異なり、総合商社では比較的給料も高く定時で帰りやすい事務職の社員が多いですが、地方の専門商社になると事務職と総合職の差がほとんどなく、事務職として採用された人であっても残業をして総合職社員のサポートしなくてはいけないことも多いです。
5大商社の事務職の待遇は桁違い?
商社の事務職を検討する上でどこの会社に所属するかはとても重要な問題です。
その中でも、日本には5大商社と言われる商社のトップ5があります。
5大商社には、三菱商事・三井物産・丸紅・伊藤忠商事・住友商事が含まれます。
この5社を5大商社と言い、5大商社の事務職の場合は大卒であることはもちろんのこと容姿端麗でないと採用されず、また語学力があるなど高いスキルが求められるのも事実です。
そのような背景から五大商社の事務職の採用人数などを考慮すると、他の日系大手企業の総合職として就職するよりも5大商社の事務職として就職する方が難しいと言われることもあります。
また、5大商社の事務職の待遇は桁違いで、事務職として採用された人であっても1千万円に到達する可能性は十分にあります。
その他にも、ボーナスも他の日系大手の総合職社員よりも多いことがほとんどです。
また、社内結婚も多いので総合職社員として入社している男性と結婚する可能性も高く、このような機会なども考えると5大商社の事務職の待遇は他の商社の事務職の待遇と比較すると桁違いと言えるでしょう。
商社の事務職が難しいと言われる理由
商社の事務職が難しいと言われる理由は、以下の3つです。
- 語学力が必要になる
- 優秀な人のサポート業務がメインになる
- 受発注管理などプレッシャーの大きい仕事が多い
語学力が必要になる
商社の事務職が難しいと言われる理由の一つに語学力が必要になることが挙げられるでしょう。
商社では事務職であっても英語が使えることはもちろんのこと、最近では中国との取引も多くなっているので中国語ができる人の方が採用されやすいでしょう。
その他にも特定の地域のみをターゲットにしている商社の場合は、その国の言語ができたほうが採用される可能性も高まるでしょう。
例えば、インドから物資を輸入して日本で販売している商社の場合はインドで使われている英語・ヒンドゥー語ができた方が採用される可能性は高くなると言えます。
優秀な人のサポート業務がメインになる
商社の事務職が難しいと言われる理由の一つに優秀な人材のサポート業務がメインになることも挙げられます。
商社でも特に5大商社や5大商社系列の専門商社の場合は、早稲田大学や慶応大学などのトップ大学を卒業した優秀な学生が多く新卒として入社します。
そのため、これらの会社で事務職として採用される場合は、総合職として採用された優秀な人材のサポートをしなくてはいけません。
優秀な人のサポート業務がメインになることでプレッシャーも大きくなるでしょう。
特に、優秀な上司や優秀な人の担当としてと一緒に仕事をする機会が多くなると、そのぶん求められるもののレベル感も高くなるので必然的に業務も複雑になりやすいです。
受発注管理などプレッシャーの大きい仕事が多い
商社の事務職が難しいと言われる理由の一つに受発注管理などプレッシャーの大きい作業が多いことも挙げられるでしょう。
商社の事務職は、総合職では手が回らないような業務や定型的な作業を行うことが求められます。
その中でも最も業務として多いのが、受発注管理や経費処理です。
受発注管理や経費処理はお金に直接関係する部分であり、特に商社の場合は自社で商材を持たず商材を仕入れて販売するという部分で利益を出しています。
このような背景から受発注管理や経費処理がうまくいっていないと結果的に会社に対しても損失を与えることになります。
商社の事務職の求人に応募するのがおすすめな人とは?
商社の事務職の求人に応募するのがおすすめな人は、以下のような人です。
- 定型的な作業が苦手ではない人
- 英語を話せる人
- コミュニケーションが苦手ではない人
定型的な作業が苦手ではない人
商社の事務職の求人に応募するのがおすすめな人の特徴に定型的な作業が苦手でない人が挙げられます。
商社の事務職の場合は定型的な作業を行うことが求められマニュアル化された作業が多くなりがちです。
そのため、定期的な作業が苦手でないことが求められるでしょう。
定型的な作業が苦手でミスが多いと使えない人材として認識されてしまいます。
そのような背景からも定型的な作業が苦手でなく、かつミスなくこなせることが重要になってくると言えるでしょう。
英語を話せる人
商社の事務職の求人に応募するのがおすすめな人に英語を話せる人が挙げられます。
英語は世界中どの国でも通じること通じる公用語として設定されています。
そのため、ビジネスの世界においても基本的には英語でやり取りが行われます。
そのような背景から、英語を話すことができないとそもそも事務職として手伝えることが少なくなってしまうというのも人生疲れない体から英語を話すことができることが重要になります。
コミュニケーションが苦手ではない人
商社の事務職の求人に応募するのがおすすめの人にコミュニケーションが苦手でない人が挙げられます。
商社の場合はお客様に営業をしていきお客様との関係値を構築した上でビジネスを展開していくというビジネスモデルを採用しています。
このような背景から総合職として採用される人はコミュニケーション能力が高くかつ人の懐に入っていている人が多いです。
また、このような人が周囲に多い環境でうまく仕事をこなしていくためにはコミュニケーションが得意でないと厳しい部分があります。
特に、コミュニケーションが苦手だとそれだけで浮いた存在になってしまうこともあるので、商社の事務職の求人を探している場合はコミュニケーションが苦手でないことは必須と言えるでしょう。
まとめ
商社の事務職の求人では、通常の事務職と求められる業務が異なるので、自分が商社の事務職に向いているのかを事前に確認するといいでしょう。