学生時代にスポーツに関わっていた人の中には、スポーツメーカーの営業として将来のアスリートや今スポーツに打ち込んでいる学生を支えていきたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
日本には多くのスポーツメーカーがあり、それらの会社のブランド知名度は世界でもトップクラスです。
そこで、この記事ではスポーツメーカーの営業求人に応募したいと思っている人に向けて、スポーツメーカーの営業求人に応募すべき人はどういう人なのか、スポーツメーカーの営業求人で想定されている業務内容はどのようなものなのか、そもそもスポーツメーカーの営業に採用されるのは難しいのかについて詳しく紹介していきます。
それではみていきましょう。
スポーツメーカーの営業の業務内容
スポーツメーカーの営業の業務内容は、以下のものがあげられます。
- スポーツ用品店への営業
- スポーツイベントでのマーケティング活動
- 法人営業
スポーツ用品店への営業
スポーツメーカーの営業の業務内容として最も一般的なのがスポーツ用品店に、自社の商品を納入するための営業です。
スポーツメーカーであっても食品メーカーなどと同様に、スポーツ用品店に対して自社の製品を納入して、それらの商品をお店の中で目立つ位置に置いてもらうための営業が必要になってきます。
このような背景からスポーツメーカーの場合は全国ブロックに区切った上で、各担当者がそれぞれの地域のスポーツ用品店を担当するという形で、スポーツ用品店に営業を行っていくことが多いです。
一般的に、スポーツ用品店への営業はルート営業に近いもので自社の製品をどのように置いてもらうのか、自社の製品をどのくらい販売してもらうのか、自社の製品を販売してもらうためにはどのような戦略が考えられるのかをスポーツ用品店に提案していくのが主な業務内容になります。
スポーツ用品店への営業は、スポーツメーカーの主力製品であるスポーツ用品をお客様に広げるという上では、一番関わりの深いポジションでもあるので人気が高いです。
スポーツイベントでのマーケティング活動
スポーツメーカーの営業の業務内容の一つに、スポーツイベントでのマーケティング活動が挙げられます。
トップのスポーツメーカーの場合、世界的なイベントに協賛していることも多く、それらのイベント会場で自社のスポーツブランドが展開する商品の販売を行うことがあります。
この際にマーケティング活動を行なうことも営業職の業務のひとつです。
もちろん、スポーツメーカーの中には営業職がこれらのマーケティング活動を行うのではなく、社内にマーケティング組織がありそれらの組織が専門的に行っていることもありますが、営業職が兼任していることもまだまだ多いです。
スポーツイベントでのマーケティング活動は、スポーツイベントが開催される前に出場する選手や協会とブランド契約を結んで、ユニフォーム制作やスポンサー契約を行うことから始めることも多いです。
スポーツメーカーの場合はスポーツイベントなどで選手に製品を利用してもらうことで、売上が大幅に増加することが見込めます。
そのため、アスリートと直接契約をしてマーケティング活動をしていくことも多いです。
その他にもイベントに協賛することでスポンサーとして自社のブランドの認知拡大を促すこともできます。
スポーツイベントでのマーケティング活動を担う営業職の場合、対峙する相手は広告代理店やキャスティング会社、スポーツマネジメント会社などがメインです。
このような背景から一般的に想像される営業職とは異なる業務と言えるでしょう。
法人営業
スポーツメーカーの営業には法人営業があります。
法人営業では、スポーツクラブや学校法人などと契約をして体操着や部活着、その他に各種スポーツ用品を納入するための営業を行うことがメインです。
大きな学校や大きなスポーツクラブの場合は、専属のメーカーがいることもあり、そのメーカーが制作するユニフォームを購入していることも多いです。
そのため、法人やクラブなどと契約を取ることができると定期的に購入されることが見込まれるでしょう。
そのような背景から法人営業をしてクラブや学校などと緊密な関係を結んでいくこともスポーツメーカーの営業には必要になってきます。
特に、学校の場合は体操着など入学の際には必ず必要なものなので、学校法人と契約を取れるとその年の売上見込みを立てやすく、かつ成果としても大きくインパクトを与えやすいといえるでしょう。
スポーツメーカーの営業求人に応募するのがおすすめの人
スポーツメーカーの営業求人に応募するのがおすすめの人は、以下のような人です。
- スポーツの経験がある人
- 体力に自信がある人
- 全国転勤を厭わない人
スポーツの経験がある人
スポーツメーカーの営業求人に応募するのがおすすめの人にスポーツの経験がある人があげられます。
スポーツメーカーの営業担当の場合、対峙するクライアントの担当者はスポーツを経験している人が多い傾向にあります。
これは事業会社の中でスポーツメーカーとの協業を推進していくような所属している人は、スポーツをしている人がそもそも採用されやすいという背景があるからです。
また、広告代理店でもスポーツ局に配属されている人はスポーツ経験がある人が多い傾向にあります。
実際に、電通では元女子プロサッカー選手がスポーツ局の担当としてスポーツメーカーと対峙していたという事例もあります。
このような背景からスポーツの経験があるとクライアントや広告代理店などともスムーズに話が進みやすくなると言えるでしょう。
体力に自信がある人
スポーツメーカーの営業求人に応募すべき人の特徴の一つに体力に自信がある人が挙げられます。
営業職一般に言えることですが、外回りの営業が多く、特にスポーツメーカーはテレワークが進みにくい学校法人やクラブ、スポーツ用品店に営業をすることが多いです。
そのため、オフラインの営業をするという点で体力のある人の方が活躍しやすいでしょう。
また、会社の気質としてもスポーツメーカーの場合は、スポーツをやっていた体育会系気質の人が多く、体力に自信のある人が多いという中で、インドアで体力に自信がない人だと逆に浮いてしまうという可能性もあります。
全国転勤を厭わない人
スポーツメーカーの営業求人に応募した方がいい人の特徴に、全国転勤をいとわない人が挙げられます。
スポーツメーカーの場合、大きなスポーツメーカーになればなるほど海外を含め転勤が生じる可能性が高くなります。
特に、日本のスポーツメーカーは世界的に見ても有名なメーカーが多く、ミズノやアシックスなどは世界でも広く知られているメーカーです。
これらの企業に入る場合、日本のみではなく海外で営業活動をしていく可能性も十分にあり得るでしょう。
そのような背景から日本だけではなく海外転勤を含めて転勤をすることに対して抵抗がない人が求められています。
スポーツメーカーの営業求人の採用難易度とは？
スポーツメーカーの営業求人の採用難易度は比較的高いと言えるでしょう。
これは、スポーツメーカーの数がそもそも多くないという背景があります。
日本には多くのスポーツメーカーが存在していますが、スポーツメーカーとして売上を立てられている会社は数十社しかないと言えるでしょう。
このような会社に採用されるためには、ある程度の学歴が必要なだけではなく、中途から入社する場合は前職で営業職として成果をあげてきたことなど、過去の実績も必要になります。
また、スポーツメーカーの営業職は比較的人気の高い職業なので、競争する相手もスペックの高い人になりやすいです。
このような背景を鑑みると、スポーツメーカーの営業職への就職難易度は高いと言えるでしょう。
スポーツメーカーの営業職に採用されやすい人
スポーツメーカーの営業職に採用されやすい人は、以下のような人です。
- グローバル思考を持っている人
- 人に好かれやすい人
- コミュニケーション能力が高い人
グローバル思考を持っている人
スポーツメーカーの営業職の採用されやすい人の特徴にグローバル志向を持っている人が挙げられます。
スポーツメーカーの場合、外資系のスポーツメーカーが日本で展開することもありますし、日本のメーカーが海外でブランド展開していくこともあります。
このような背景からスポーツメーカーに就職した人の場合は、英語を喋れることに加えて、グローバルな環境に対しての抵抗感がないことも必要です。
人に好かれやすい人
スポーツメーカーの営業職に採用されやすい人の特徴に人から好かれやすい人が挙げられます。
メーカーでも、特に日系企業の場合は過去の営業成績ではなく、人柄を見て採用するということも多いです。
コミュニケーション能力が高い人
スポーツメーカーの営業職に採用されやすい人にコミュニケーション能力が高い人が挙げられます。
営業職の場合、コミュニケーション能力がないと自社の製品をうまく伝えることができないだけではなく、お客様からの信頼を獲得することもできません。
また、スポーツメーカーの場合、対峙する担当者も元スポーツ選手や上下関係がしっかりしている組織の中で成果を出してきた人が多いです。
そのため、コミュニケーション能力が高くかつ礼儀正しさも重要と言えるでしょう。
まとめ
スポーツメーカーの営業求人数自体はそこまで多くないです。
ただし、スポーツメーカーの場合は業界未経験であってもスポーツ経験やコミュニケーション能力が高いことで採用される可能性も十分にあると言えるでしょう。