自営業からの転職は不利?正社員として働くメリットやデメリットと注意点とは

転職活動を行うのは、何もこれまで正社員として企業に勤めていた方のみではなく、中には自営業として起業していた方が正社員として転職活用を行う方もいらっしゃいます。

しかし、自営業から正社員へ転職をするとなると「雇ってもらえなさそう」や「転職活動で不利になりそう」と不安を抱く方も少なくないでしょう。

今回は自営業として働いていた方が正社員として転職をする際のメリットやデメリット、注意点について解説していきます。

自営業から正社員への転職は不利なのか

自営業から正社員に転職をする際に誰しもが思うこととして「自営業から正社員への転職は他の正社員と比べて不利になるのか」という点が挙げられるでしょう。

自営業として働いている人は通常の正社員とは勤務形態や労働環境が異なるケースが多いです。

そのため、転職後に正社員として通常通りに働いていけるのかという懸念が生まれてしまいます。

結論から言うと、”自営業から正社員への転職は必ずしも不利になるということはない!”と言えますが、”有利である”とは言い切れないのも事実です。

その理由としては次の事が挙げられます。

【理由1】必ずしも自営業から正社員への変化に対応できないというわけではない

先ほど記述したように、”自営業”と”正社員”の大きな違いは勤務形態や労働環境が挙げられます。

特に自営業として働いていた時には先輩や上司からの指示や依頼を受ける事が無く、比較的自由に仕事をこなすことができます。

そのため、気楽に仕事ができるのが好きで自営業をしているという人も多くいらっしゃるため、採用する企業側も「この人は正社員として上手く働いていく事ができるのか」という判断がしにくいのです。

【理由2】能力値が判断されにくい

自営業と正社員では働き方が違い、自営業では仕事を自ら獲得しなければいけないのに対して正社員は会社から与えられた仕事をこなします。

そのため、自営業の方が生産性が高いと言えます。

しかし、企業側から見た時に次のような要素が挙げられ話が変わってしまうのです。

  • 自社の規則を守ってもらえないかもしれない
  • 集団での仕事に慣れていないで協調性が欠けているかもしれない
  • 自営業の時のように好きに仕事をしそう

などがあります。

もちろんこれらは全ての自営業の方に当てはまるというわけではありませんが、企業側として考えれば懸念に感じてしまうのも仕方ないと言えるでしょう。

自営業から転職する際のメリットとは

続いては、自営業として働いていた人が正社員に転職するメリットについてご紹介していきます。

責任が減る

自営業のように起業をしている人の最大のデメリットとしては、”全ての責任を負う”という点が挙げられます。

もちろん正社員にも仕事をする上での責任はあります。

しかし、やはり自営業に比べると責任の重さは軽くなると言えるでしょう。

そのため、自営業として働いていた人が正社員として働く際には、多少なりとも気が楽になることでしょう。

経理業務が無くなる

自営業として働いている時には売上を伸ばす為の業務以外にも、決算処理や税務などの経理業務を行わなければいけません。

自営業の場合は通常の税金や年金などの処理に加え、経費精算も加わるため経理業務がかなりの負担になってしまいます。

その点、正社員として勤務する際には基本的に税金や年金などの経理業務は経理に任せることができ、自身は通常の業務に集中することができるのです。

自営業で長年経理業務に悩まされていた人は、それだけでも転職する大きなメリットだと感じられるでしょう。

給与が安定している

自営業として働いている時には、自身で仕事を獲得しなければ収益を得ることができません。

そのため、自営業として働いている時に”収益が安定するのか”、”将来も収益を獲得し続けることができるのか”と不安に思う方も少なくないでしょう。

しかし、正社員に転職をすることで企業が安定していれば自身の給与も安定し、最低限の給与が保証されます。

収益や給与が安定しているというのは人生においても非常に重要な事であり、自営業から転職をする大きなメリットとなります。

先輩や上司など頼れる人がいる

自営業として働いている際には従業員を雇って働くか1人で働いているかというケースがありますが、いずれにしても自身が組織のトップであり他に頼れる人はいません。

しかし、正社員に転職をすることで入社後に先輩や上司など困ったり上手くいかない時には相談できる相手がいるため、問題が解決しやすくなるのです。

自営業から転職する際のデメリットとは

自営業から転職をする際のメリットはさまざまありますが、それと同時に転職をする際のデメリットも生じてしまいます。

次は自営業から転職するデメリットの代表的な例を解説していきます。

自由が無くなる

自営業の最大のメリットは”自由に仕事ができる”という点です。

自営業として起業したばかりの時期には仕事を獲得するのに苦労をしますが、ある程度仕事を安定させることができれば自身が仕事をしたい時に仕事をして、少し休みたい時には仕事を減らすことができ、比較的自身の自由な働き方ができるのです。

しかし、転職をして正社員として勤務をする際には企業の就業規則に従って勤務をしなければならず、また決められた時間内に決められた業務をこなさなければいけないため、指示通りに業務をこなすのが苦手な人は転職はデメリットとなってしまいます。

自営業の時の実績が採用に影響する

正社員から正社員への転職の際には、前の企業での実績や会社への貢献度が評価され採用の合否が判断されます。

しかし、自営業から正社員への転職の際には自身でどれほどの売上を出していたのかという結果のところだけでしか判断がされないため、自営業で売上を出せていなければ採用が不利になってしまうケースもあるのです。

収入が伸びにくい

自営業として働いている時には、自身の成果がそのまま企業の売上となり直接自身の収入に反映されます。

その点、企業に属して勤務をする時にはあくまで企業が一番収益を得る仕組みになっているので、自身に反映される割合は自営業に比べて少なくなってしまいます。

自営業から転職する際の注意点とは

転職する際にはさまざまなメリットやデメリットがあると同時に、いくつかの注意点があります。

通常の正社員から正社員へと転職をする時よりも自営業から転職をする時には特に気を付けなければいけない点があります。

それでは、その注意点についていくつか解説していきます。

自営業の経験をどのように生かせるのか理解しておく

自営業として働いていた時には、「仕事を獲得する」⇒「仕事をこなす」⇒「取引先と報酬のやり取りをする」⇒「経理業務をこなす」など一連の流れをこなさなければいけません。

これほどの流れをこなし、経験するのは正社員として働いている上ではなかなか経験できるものではありません。

自営業で幅広く濃い経験をしていることもあり、正社員として転職をしてからでも十分にその経験を活かすことができます。

しかし、自身の中でも”何の経験がどのように生かすことができるのか””自営業の経験をどのようにアピールすることができるのか”という点を把握しておかなければ転職活動を上手くこなすことができません。

実績をわかりやすくまとめておく

自営業としての実績は「売上」や「案件数」などがありますが、その中でも重要なのが”売上を出すためにどのような行動を取ったのか”という点です。

自身の中で売上を出すためにどのような行動を取り、その結果でどれほどの結果を出すことができたのかということをまとめておくといいでしょう。

プライドは捨てる

自営業から正社員への転職の際の懸念点としては、”変なプライドを持ち集団に馴染めない”という点です。

自営業として自身で売上を出して経営を回していたというのは非常に素晴らしい事であり、多大な苦労が伴います。

そのため、中には転職後に「この先輩(上司)よりも自分の方が仕事ができるのになんで従わなきゃいけないんだ」などと思ってしまう方もいらっしゃいます。

しかし、いかに自営業として実績があろうとも、あくまで職場の先輩や上司の方が立場は上であり、上司からの指示であれば従う義務があります。

また、先輩や上司の指示に従わなければ職場での人間関係が上手くいかず、転職後も苦労してしまいます。

ネガティブな転職理由は控える

自営業から正社員に転職をするのはそれなりの理由があり、人によっては「自営業で上手く経営ができなくなった」「自分1人でこなすのが疲れた」などとネガティブな理由の方もいらっしゃると思います。

しかし、転職活動の際にそのような理由が原因で正社員として転職をしたいと発言してしまうと企業側からの印象が悪くなってしまいます。

そのため、自営業から転職をする際には、「1人だけではできなかった規模の大きな業務をこなしたい」などのように、あくまでポジティブな理由を見つけ出すことが必要です。

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まとめ

今回は自営業から正社員へと転職する際のメリットやデメリットを踏まえ、転職においての注意点について解説してきました。

ここまでで解説したように、自営業から正社員として転職をする際には通常の正社員から正社員の転職とは少し違い、抑えておくべきポイントがあります。

また、時には自営業からの転職が不利だと感じる時もありますが、やり方によって自営業からの転職だからこその強みを生かすことができ、時には有利に進めることができるのです。

しかし、そのためには事前に自営業だからこその強みと弱みを理解しておき、強みの部分をより上手く生かせる方法を分析しておく必要があるのです。