ケアマネはパートでも勤務できる?パートで働くメリット・デメリットも紹介

ケアマネは、ご利用者様本人だけでなく、ご家族や事業所との連携をもとにケアプランを作成するのが仕事です。

そこで、この記事はケアマネはパートでも勤務することができるのか、またケパートでケアマネとして勤務する際のメリット・デメリットは何かをパートでケアマネとして勤務したい人に向けて紹介します。

それではみていきましょう。

ケアマネはパートでも勤務できる

結論から言うとケアマネはパートでも勤務することができ、パートの場合は時給1300円前後です。

また、求人サイトには正社員だけではなくパートとしての募集も多くされているので、ケアマネとしてパートで勤務するのは一般的なことと言えるでしょう。

そして、ケアマネアはパートであっても実務経験としてカウントされるので、主任ケアマネージャー資格を取得する際には、パート期間も実務経験としてカウントすることが可能です。

パート勤務でケアマネを行うメリットとは?

パート勤務でケアマネを行うメリットは、以下の3つです。

  1. 自分のペースで働くことができる
  2. 一般的な介護職よりも時給が高いことが多い
  3. 職種としての需要が高い

自分のペースで働くことができる

パート勤務でケアマネを行うメリットの一つに自分のペースで働けるということが挙げられます。

パート勤務の場合、正社員と違い残業が発生することも少なく、自分が事前に提出したシフト通りに勤務できることが多いです。

そのため、自分のペースで働きやすいのが大きな特徴でしょう。

子供が小さい場合、子供が小学校や中学校に行っている間だけ勤務したいという主婦の要望も比較的通りやすいのが、ケアマネとしてパートで働くメリットのひとつです。

一方で、ご利用者様や事業所との打ち合わせを行う場合、ご利用者様や事業所のスケジュールに合わせることも求められるので、自分のスケジュールだけでは調整することが難しいこともあります。

そのため、自分のペースで働きやすいのは事実ですが第三者が関わる業務ではあるので、完全に自分のペースで働くというのは難しい場合があるというのは、押さえておくと良いでしょう。

一般的な介護職よりも時給が高いことが多い

パート勤務でケアマネを行うメリットの一つに、一般的な介護職よりも時給が高いことが挙げられます。

ケアマネの場合、時給が1300円から1500円程度に設定されていることが多いです。

一方で介護職の場合は、初任者研修のみを受講している場合だと時給1000円から1300円前後で推移することがほとんど。

もちろん、夜勤の場合は時給に加えて夜勤手当などがつくので、ケアマネの時給を超えることもありますが、日勤の場合は介護職員よりもケアマネの方が時給が高いことが多いです。

そのため、一般的な介護職よりも時給が高いのは、ケアマネとしてパート勤務する大きなメリットでしょう。

また、ケアマネの場合、介護職員のように体力を使う業務が少なく、ご利用者様の身体に触れて関わる機会がそこまで多くないのが特徴でもあります。

このような背景から、業務量に対して時給が高いと感じる人もいるでしょう。

職種としての需要が高い

パート勤務でケアマネを行うメリットの一つに職種としての需要が高いことが挙げられます。

ケアマネは介護を必要とする人がケアプランを作成するためには、欠かすことができない職種で、今後さらに需要が高まることが想定されます。

今後、介護を受ける人口がさらに増えていき、少子高齢化が進んでいくことでケアマネの需要は拡大していくことでしょう。

その際に、パートとしてでもあってもケアマネとしての経験があれば、その経験をもとに転職することが可能です。

また、将来的に正社員になりたいと思っている場合でも、年齢に関係なくケアマネの資格を保有しており、パートでも勤務していた経験があればその経験を評価されて採用されるという可能性は十分にあります。

このように、ケアマネという職種の需要が高いことも、ケアマネとして勤務するメリットの一つです。

パート勤務でケアマネを行うデメリットとは?

パート勤務でケアマネを行うデメリットは、以下の3つです。

  1. 週40時間以上の出勤を求められる可能性がある
  2. 家庭と仕事が両立できない可能性がある
  3. 勤務時間が明確になりにくい

週40時間以上の出勤を求められる可能性がある

パート勤務でケアマネを行うデメリットの一つに、週40時間以上の出勤を求められる可能性があるということが挙げられます。

ケアマネとしてパートで勤務する場合、事業所によっては週40時間以上勤務することが条件になっている場合もあり、正社員と同等の仕事量をこなさなくてはいけないことがあります。

これは、介護施設の場合、利用者が50名を超えると1名の常勤ケアマネを雇用することが人員基準として設けられているためです。

そのため、これらの基準を満たすために週40時間以上の勤務で常勤としてみなされるような働き方を求められることがあります。

一方で、すでに正社員で常勤のケアマネがいる場合は、週40時間未満であってもパートのケアマネとして働ける可能性はあります。

家庭と仕事が両立できない可能性がある

パート勤務でケアマネを行うデメリットの一つに、家庭と仕事が両立できない可能性があるということが挙げられます。

ケアマネの場合、就業時間は施設によって大きく異なり人員基準を満たしていない場合はパートであっても、正社員と同じ週40時間以上の勤務を求められることがあります。

この場合、家庭と仕事の両立をすることが難しく、かつ残業が発生する可能性も高いです。

そのためパートでも、職場によっては家庭と仕事が両立できない可能性があるというのはケアマネのパートとして働くデメリットの一つでしょう。

一方で、施設によっては保育所が設置されている施設もあり、働いているお母さんであっても子育てと仕事が両立できるような体制を整えている介護施設もあります。

勤務時間が明確になりにくい

パート勤務でケアマネを行うデメリットの一つに、勤務時間が明確になりにくいということが挙げられます。

パート勤務の場合、基本的には事前に提出したシフト通りの勤務時間になっていることが多いですが、打ち合わせなどによっては残業が発生することもあります。

勤務時間が明確になりにくい背景には、ご利用者様の都合に合わせて訪問を行わなくてはいけないだけではなく、事業者との打合せも事業所とご利用者様との日程調整の上で、行わなくてはいけないということが挙げられます。

また、ご利用者様のご家族が遠くに住んでいる場合、ご利用者様のご家族と日程を合わせるとなると土日の出勤が発生したりする可能性もあるでしょう。

このように勤務時間が明確になりにくく、かつ土日出勤になる可能性があるというのは、ケアマネとしてパートで働くデメリットの一つです。

ケアマネとして働く魅力とは?

ケアマネとして働く魅力は、以下の3つです。

  1. 人間関係の煩わしさを感じる機会が少ない
  2. 労働が収入に直結する
  3. 自分のペースで働きやすい

人間関係の煩わしさを感じる機会が少ない

ケアマネとして働く魅力の一つに人間関係の煩わしさを感じる機会が少ないということが挙げられます。

介護施設を辞める原因の一つに、人間関係の悪化が挙げられます。

一方で、福祉法人の勤務であってもケアマネージャーの場合は介護施設で仕事をするのではなく、事業所との打ち合わせやご利用者様の訪問・打合せなどが発生するため、施設に常にいるということはなく、施設内部の人間関係の煩わしさを感じる機会は少ないです。

ただし、ケアマネになると介護士として施設で勤務するよりも関わる人数が多くなるのは事実で、ご利用者様だけではなく事業所の関係者や自治体関係者などと関わる機会もあるので、その点で人間関係の煩わしさを感じる機会は増えるかもしれません。

労働が収入に直結する

ケアマネとして働く魅力の一つに労働が収入に直結するということが挙げられます。

福祉法人や自治体に所属していないケアマネージャーで、独立してるケアマネージャーの場合、ご利用者様の数が自分の収入に直結します。

最近では、独立するケアマネージャーも多く、フリーランスのような形で働いてる人も多いです。

このように、働き方が様々で自分が担当するご利用者様の数が多くなればなるほど収入が上がっていくというのは、ケアマネージャーとして働く魅力のひとつでしょう。

自分のペースで働きやすい

ケアマネとして働く魅力の一つに、自分のペースで働きやすいことが挙げられます。

ケアマネは、比較的自分のペースで働きやすく、ご利用者様や事業者への訪問や打ち合わせは必要ですが、打ち合わせ以外の時間はデスクワークがメインです。

そのため、自分のペースで働きやすくかつ労働時間の調整も利きやすいのが特徴です。

一方で、業務過多になっている事務所やケアマネージャーが一人しかいない施設の場合、ケアマネージャーに関連する業務以外の施設運営に関する業務も割り振られることがあり、その結果忙しくなってしまうということもあります。 

まとめ

ケアマネは、介護を必要としている人に対して事業所とともにケアプランを作成するのが仕事です。

ケアマネが作成するケアプランに沿って、介護を実施していくので介護を必要としている人にとってケアマネは非常に心強い存在です。

また、ケアマネはパートでも勤務することができ、パートであっても実務経験としてカウントできるのも大きな魅力でしょう。

一方で、施設によっては週40時間以上の出勤を求められることもあるので、パートとして勤務する際の勤務時間については事前に確認すると良いでしょう。