介護講師は、教育機関や研修機関で介護に関する講座を開催する講師のことを指します。
そこで、この記事では介護講師の求人例や介護講師のやりがい、介護講師に向いている人について詳しく紹介していきます。
それではみていきましょう。
介護講師の求人例
- 給与:時給 3,000円 ~ 4,000円
- 雇用形態:アルバイト・パート
- 交通費全額支給
- 休日:土・日・祝
- GW休暇
- 夏季休暇
- 冬期休暇
- 産休・育休制度あり(取得実績多数)
- オフィスカジュアルOK
介護講師が行う業務とは?
介護講師が行う業務には、以下のものが挙げられます。
- 講習会の実施
- 講習資料の作成
- 知識・技術の伝達
- 知識・制度の収集
- 事務対応
- 生徒対応・保護者対応
講習会の実施
介護講師の業務のメインとして講習会の実施が挙げられます。
講習会は、現在介護職として勤務している方や今後介護職として勤務したい方に向けて介護についての講習を行う業務のことを指しており、介護施設などに出向いてセミナー形式で介護職員に対して講習を行うこともありますし、地方自治体の主催で介護講習という形で実施していることもあります。
講習資料の作成
介護講師が行う業務の一つに講習資料の作成があります。
講習資料の作成は講習会で使う教材を作成することを指しており、多くの場合講習講師が自ら分かりやすいようにまとめた資料を作成するので、講習資料の作成も講習講師の大きな仕事と言えるでしょう。
知識・技術の伝達
講習講師の仕事の一つに知識技術の伝達があります。
介護において知識技術を伝達するということは非常に重要になっており、特に今後介護職として勤務する人が減っていく中で、いかに先人たちの知識や技術を継承していくかが問題になっています。
その点、介護講師は技術知識や技術の伝承の部分で大きな役割を担っています。
知識・制度の収集
介護講師の業務の一つに介護に関する制度改定の情報収集が挙げられます。
介護講師の場合、常に最新の情報を正しく伝えるということが求められるため介護に関するルールや制度などが変わった場合は、それらのルールや制度を収集することから始め、どのようにしたら受講生に対してうまく伝えることができるかを考えながら、資料作成していくのも重要な業務のひとつです。
事務対応
介護講師の業務の一つに事務対応が挙げられます。
特に、教育機関で会話講師として勤務している場合、事務対応が発生する可能性も高いです。
生徒に実施する予定のテスト作成やその他教育機関で必要な事務処理もこれらの対応にあてはまります。
また、教育機関によっては先生が持ち回りで役職を担うこともあり、それらの業務が発生することもあるでしょう。
生徒対応・保護者対応
介護講師の業務の一つに生徒対応や保護者対応が挙げられます。
生徒対応では、生徒が分からないところを聞いてきた際に丁寧に教えることが業務です。
その他にも介護にもともと興味がある生徒に対して、介護職の魅力を伝えていくというのも介護講師の重要な仕事になります。
教育機関で勤務している場合、特に福祉系高校で勤務している介護講師の場合は、保護者対応なども必要になってくることもあるでしょう。
生徒の進路に関する相談や場合によっては三者面談を実施する事があります。
介護講師のやりがいとは?
介護講師のやりがいは、以下の3つです。
- 教育に携われる
- 介護人材の育成
- 人の役に立てる
教育に携われる
介護講師のやりがいのひとつに教育に携われることが挙げられます。
介護講師は、教育を行うというのも重要な業務の一つです。
そして、そこに対してやりがいを感じる人も多いです。
特に、教師として勤務をしたかったと思ってた人には介護講師は向いているでしょう。
一方で、教育に携わるということは生徒たちの将来を決定する上で重要な要素になるのも事実。
そのような背景から教育に携わるということに対してやりがいを感じる人がいる一方で、生徒の将来を決めてしまうかもしれないという部分でプレッシャーを感じる人もいるのが事実です。
介護人材の育成
介護講師のやりがいのひとつに介護人材を育成できることが挙げられます。
現在、介護を必要とする人の数は増えてきてる一方で、介護職として就職する人の数は大きく増えていない状況にあります。
そのような背景から介護人材の育成が促されている状況です。
このような状況の中で介護人材の育成に直接関わることができる介護講師のやりがいは大きいと言えるでしょう。
実際に、講義を行ったことでそれがきっかけで介護士としてのキャリアを歩み始める人もいます。
人の役に立てる
介護士のやりがいのひとつに人の役に立てることが挙げられます。
介護講師は直接生徒に対して講義を行うことで生徒からの信頼を得ることができ、その結果生徒から人生相談などを含め様々な相談を受けることもあります。
その際に適切なアドバイスをすることで人の役に立てたと思う人も多いです。
介護講師が活躍する場所とは?
介護講師が活躍する場所は、以下のような場所です。
- 福祉系大学・高校
- 介護系資格スクール
- 実務者研修・介護職員初任者研修講師
福祉系大学・高校
介護講師が活躍する場所の一つの福祉系大学や高校が挙げられます。
福祉系大学や高校では介護講師が必要で、介護講師が教師として生徒たちに介護に関してのレクチャーを行うことになります。
また、福祉系大学や高校は教育機関としての側面も強いので、生徒に対して介護に対しての講習だけ行うのではなく生徒との仲を築いていき最終的には生徒の人生の先輩として相談に乗ることもあります。
福祉系大学や高校での介護講師の役割は先生になるので、生徒に実施するためのテスト作成や保護者に対しての説明資料の作成、その他にも各種外部試験の申し込みの管理などさまざまな所で生徒と関わる機会が増えます。
介護福祉系大学や高校の講師は、責任感が重いのは事実ですが、やりがいも大きいと言えるでしょう。
介護系資格スクール
介護講師が活躍する場所の一つに介護系資格スクールが挙げられます。
介護系資格スクールでは、資格を取得するために介護講習が必要となっており、介護講師は基本的には生徒に対しての資格試験を突破するためのレクチャーを行います。
介護系の高校や大学と比較して生徒と講師との距離感は一定に保たれているのが特徴です。
介護系資格スクールの場合、資格に合格させることができるかどうかが一つの指標になり講師も合格率で評価されることになります。
そのため、ただ単に資格についてレクチャーをして合格するために授業をするだけではなく、合格率が少しでも向上するように出題ポイントをまとめたプリントを配布するなど工夫が必要になってくると言えるでしょう。
実務者研修・介護職員初任者研修講師
介護講師として活躍する場所の一つに実務者研修・介護職員初任者研修講師が挙げられます。
実務者研修講師・介護職員初任者研修講師として勤務するためには以下の条件を満たすことが必要です。
- 福祉系、医療系の学校で当該科目、もしくは類似科目を教えている教員であること。
- 介護業務に5年以上従事していて、訪問介護員養成研修1級課程修了者・介護職員基礎研修課程修了者・実務者研修修了者・介護福祉士、その他同等の能力を有する者であること。
- 相談業務に5年以上従事している社会福祉士であること。
- 地域包括支援センターで、保健師、社会福祉士または主任介護支援専門員として従事する職員であること。
- 看護業務に5年以上従事し、併せて在宅サービスと連携を取って1年以上活動している看護師、または保健師であること。
- 介護保険事業所等に勤務する職員(施設長、管理者または介護福祉士実習指導者等)であること。
一方で、これらの条件を満たしている人であれば介護系スクールなどで実務者研修や初任者研修講師として講義を行うことが可能です。
特に、初任者研修に関しては介護におけるファーストステップとして認識されていることが多く、介護職として活躍したい人であれば誰もが取得すべき研修のひとつとして認識されています。
そのような背景からより多くの介護職への就職希望者と触れ合うことができ、かつ多くの人の進路の指針になり、今後のキャリアを決める上で重要な現場で勤務できるというのは大きな魅力です。
介護講師の求人に向いている人とは?
介護講師の求人に向いている人は、以下のような人です。
- 介護の知識・経験が豊富な人
- 言語化して伝えられる人
- 積極的に知識を吸収できる人
介護の知識・経験が豊富な人
介護講師の求人に向いている人の特徴の一つに、介護の知識や経験が豊富な人が挙げられます。
介護講師自体は国家資格がないので、介護系スクールで講師として勤務をする場合であれば、無資格であっても講師として活躍できる可能性があるのは事実です。
一方で、介護の知識や経験が乏しい人の場合、適切に自分の知識や経験を伝えることができず、結果的に生徒に対してもメリットのある授業ができないということにもなってしまいます。
そのため、介護講師に向いている人として挙げられるのは介護の知識や経験が豊富な人で、自分の知識や経験をもとに話すことができる人で、かつ自分がどのように学習してきたかをもとに授業ができる人が挙げられるでしょう。
言語化して伝えられる人
介護講師の求人に向いてる人の特徴の一つに言語化して伝えられる人が挙げられます。
介護講師としての役割の一つに講習会や授業が挙げられます。
そして、講習会や授業では言語化して伝えることが重要です。
自分が考えていることや自分が思っていることを言語化して生徒に伝えるという事は想像以上に難しく、かつ生徒に理解してもらえるように伝えなくてはいけません。
つまり、自分が言語化できていると思っていても人にそれが伝わっていなければ、結果として講師としては質が低い講師として認定されてしまいます。
その点からも、自分が考えてることや自分の経験・知識を言語化して伝えることができ、かつ人に伝えられるような話し方ができる人の方が介護講師には向いていると言えるでしょう。
積極的に知識を吸収できる人
介護講師の求人に向いてる人の特徴の一つに、積極的に知識を吸収できる人が挙げられます。
介護の現場では、ルールが変更になることも多く、それらのルール変更に伴い講義内容や授業内容を更新していくことが必要です。
そのため、定期的に知識を吸収することができ、かつ変更された部分が何なのか、いままでとは何が違うのかを言語化してわかりやすく伝えることができる人であれば、介護講師は向いていると言えます。
まとめ
介護講師は、介護職の魅力を伝えることができ、仕事としてのやりがいも大きいのが魅力です。