介護認定調査員の求人例とは?介護認定調査員のやりがいや介護認定調査員が向いている人を紹介

介護認定調査員は、被介護者の要介護度を調査する職種のことを指しており、被介護者の要介護とその後のサポート体制に関わる部分が仕事になります。

そこで、この記事では介護認定調査員の求人例や介護認定調査員のやりがい、介護認定調査員に向いている人について詳しく紹介していきます。

それではみていきましょう。

介護認定調査員の求人例

求人例:長田在宅福祉センター 社会福祉法人 神戸市社会福祉協議会

概要

社会福祉協議会(社協)をご存じでしょうか。
社協は、市や民間の様々な社会福祉の関係者が、協力し合って、地域の高齢者や障害者を支え合う非営利目的で地域密着の民間事業です。利用者増大および新規事業開設に伴う募集。
安心・安定したお仕事ですよ。
お仕事は、まず神戸市主催の認定調査員の研修を受講が必要です。その後、介護認定申請者の自宅訪問にて、認定調査業務をお願いします。
要介護支援専門資格。経験あれば尚良し!
幅広い世代の男女が活躍中!一緒に 地域の皆さんの笑顔を増やしていきましょう。

待遇

  • 給与:時給 1,280円
  • 雇用形態:アルバイト・パート
  • 職種:認定調査員
  • 勤務時間・曜日:9:00~17:00(休憩60分) ※応相談
  • 有給休暇あり(日数は勤務日数による)
  • 夏季休暇(日数は勤務日数による)
  • 各種休暇制度有
  • 各種社会保険有
  • 交通費実費支給(上限有)
  • 神戸市勤労者福祉共済加入、
  • 制服貸与
  • ケアマネジメント手当

介護認定調査員とは?

介護認定調査員とは、要介護認定を調査する役割をもつ職種です。

要介護認定は、介護サービスを希望する方がどの程度の要支援状態・要介護状態にあるかを判定することを指しており、介護保険を受給する上では要介護度が大きな役割を果たしています。

介護保険制度では、要介護度によって月々の利用限度額や受けられるサービスが異なり、要介護度が高い人の方が手厚いサポートを受けることができるため、どのような介護サービスや介護レベルが適切となるかを判断する上でも介護認定調査員は重要です。

そして、介護認定調査員は要介護度認定のなかでも1次調査を行い、1次判定のを介護認定調査員の資料をもとに行わなくてはいけません。

介護認定調査員が行う業務とは?

介護認定調査員が行う業務には、以下の2つが挙げられます。

  1. 聞き取り調査
  2. 認定調査実施に関する調整

聞き取り調査

介護認定調査員が行うメインの業務に聞き取り調査が挙げられます。

聞き取り調査は、要介護度認定をする上で一次調査として位置付けられているもので、項目ごとに調査を行います。

介護認定調査員が聞き取り調査で調査する項目は以下の項目です。

概況調査

  • 調査の対象者と実施者
  • すでに受けているサービス状況
  • 調査対象者が置かれている環境(家庭環境・住宅環境・既往歴など)

基本調査

  • 麻痺の有り無し、関節の動きの制限
  • 寝返りや起き上がりが可否
  • 立位、座位を保てるかの可否
  • 視力、聴力 など
  • 移乗や移動の動き
  • 食事の状況について
  • 排泄、排便ができるか
  • 歯磨き、洗顔、整髪
  • 衣類の着脱
  • 外出の頻度
  • 意思の伝達
  • 生年月日、年齢、名前を言えるか
  • 居場所の理解
  • 今日の日付など短期記憶
  • 徘徊の有無 など
  • ひどい物忘れ
  • 情緒不安定
  • 被害妄想や作り話をする
  • 昼夜逆転
  • 同じ話ばかりする
  • 突然大声を出す
  • 物を破壊する
  • 金銭管理
  • 集団行動の可否
  • 買い物
  • 簡単な調理

被介護者の要介護度認定をする上で重要になる聞き取り調査は、介護認定調査員が原則一人で一回だけ行うものです。

そのため、介護認定調査員は判断基準をもとにしっかり確認をしていくことが求められます。

認定調査実施に関する調整

介護認定調査員が行う業務の一つに認定調査実施に関する調整業務が挙げられます。

調整業務の中には、調査対象者とのスケジュール調整や各種機関などとの打ち合わせなどが含まれます。

また、認定調査実施後の事務処理や書類作成もこれらの業務に含まれます。 

介護認定調査員になるために必要な資格

介護認定調査は、新規・更新でそれぞれ調査実施者が規定されていることが特徴です。

新規の介護認定調査の場合、市区町村職員や事業受託をした法人職員が行い、介護認定を更新や区分変更を行う場合は市区町村職員や法人職員のほか、介護事業者やケアマネジャー(介護支援専門員)が調査します。

そして、介護認定調査員になるためには以下の条件を満たすことが必要です。

  • ケアマネジャーとして5年以上の実務経験がある
  • 特定の資格を保有している、または認定調査経験が1年以上ある
  • 都道府県が実施する調査認定員研修と委託元の市区町村が実施する研修を修了している

上記に示す特定の資格には、下記の21資格が挙げられます。

医師・歯科医師・保健師・助産師・薬剤師・看護師・准看護師・歯科衛生士・作業療法士・理学療法士・言語聴覚士・視能訓練士・社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士・義肢装具士・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・はり師・きゅう師・栄養士

従って、介護認定調査員になるためには「特定資格を取得し実務経験を満たしたうえで、指定の研修を受ける」もしくは「指定市町村事務受託法人もしくは指定居宅介護支援事業者に所属するケアマネジャーになる」ことが必要になります。

介護認定調査員のやりがいとは?

介護認定調査員のやりがいは、介護を必要としている人と直接対峙できる面でしょう。

介護認定調査員は要介護度認定する上で重要な調査を実施し、要介護度認定することによって被介護者は介護施設などに入居しやすくなったり金銭的な負担を減らすことも可能になります。

また、被介護者の家族にとっても要介護者として認定されることで金銭的な負担が減るだけではなく、肉体的な負担も施設に入れることで減らすことが可能です。

このように要介護認定をされることで、被介護者家族にとってもメリットが大きいことがほとんどです。

介護認定調査員の求人に向いている人とは?

介護認定調査員の求人に向いている人は、以下のような人です。

  • 医療福祉の専門知識を持っている人
  • コミュニケーションに抵抗がない人
  • 言語化ができる人
  • 観察力がある人
  • レポート作成におけるOAスキルがある人

医療福祉の専門知識を持っている人

介護認定調査員の求人に向いてる人の特徴に、医療福祉の専門知識を持っている人が挙げられます。

介護認定調査員になるためには以下の条件を満たすことが必要です。

  • ケアマネジャーとして5年以上の実務経験がある
  • 特定の資格を保有している、または認定調査経験が1年以上ある
  • 都道府県が実施する調査認定員研修と委託元の市区町村が実施する研修を修了している

介護認定調査員として活躍する上では上記の条件を満たしている必要があるので、介護認定調査員として活躍する場合、基礎的な医療福祉の専門知識を持っている人というのが前提になります。

その上で、さらに医療福祉の専門知識を自らキャッチアップしていける人の方が、介護認定調査員には向いていると言えるでしょう。

介護認定調査員は、介護士のように直接介護に関わる機会は少ないですが、要介護認定する上で被介護者やそのご家族様との接触する機会も多く、アドバイスを求められることも多いです。

その際に、介護や医療福祉の専門知識を持っていれば、より信頼されやすいでしょう。

コミュニケーションに抵抗がない人

介護認定調査員の求人が向いてる人の特徴の一つにコミュニケーションに抵抗感がない人が挙げられます。

介護認定調査員は、被介護者や被介護者のご家族様とのコミュニケーションをする機会が多く、それだけではなく各種機関などとのコミュニケーションが発生する機会も多いです。

また、同僚同士で情報共有としてコミュニケーションをする機会もあります。

コミュニケーションをもとに仕事をしていくことが多く、対面で仕事をする機会が多いからこそ、コミュニケーションに抵抗感がない人の方が介護認定調査員は向いていると言えるでしょう。

特に、介護認定調査員が対峙する介護を必要としている人の場合、適切な意思疎通が出来ない場合もあり、その場合であっても感情を表に出すことになく、冷静にコミュニケーションできるということも一つの能力として認識されています。

言語化ができる人

介護認定調査員の求人が向いてる人の特徴の一つに、言語化できる人が挙げられます。

介護認定調査員は調査するだけではなく、その後調査結果をもとにレポートにまとめる作業が発生します。

そのため、言語化できる人の方がより被介護者の状況などを適切に説明することができるでしょう。

また、調査書をより簡潔に分かりやすくまとめることも重要になるため、言語化できるだけではなく何が重要な要素で、調査をした上で何を最も伝えなくてはいけないのかという部分に着目して文書化できる人の方が介護認定調査員には向いていると言えます。

観察力がある人

介護認定調査員の求人が向いてる人の特徴に観察力がある人が挙げられます。

介護認定調査員は調査をする上で被介護者を観察する機会が多く、被介護者の発言に注目して必要なチェック項目を埋めていく必要があります。

そのため観察力があり、かつ細かく観察できる人の方が向いていると言えるでしょう。

また、介護認定調査員の調査時間は30分から1時間程度のことがほとんどなので、30分から1時間程度は被介護者の容態や言動などを常に観察できるような集中力も必要です。

レポート作成におけるOAスキルがある人

介護認定調査員の求人に向いている人の特徴のひとつに、レポート作成におけるOAスキルがある人が挙げられます。

レポート作成におけるOAスキルとしては、最低限パワポやワード、エクセルを問題なく使えるといいでしょう。

まとめ

介護認定調査員は、要介護度を認定する上では欠かすことができない職種で直接介護をすることはないですが、被介護者や被介護者のご家族の役に立てるのが大きな魅力です。