介護送迎ドライバーとは?介護送迎ドライバーのやりがいや介護送迎ドライバーが向いている人を紹介

介護送迎ドライバーは、デイサービス施設やリハビリテーション施設で高齢者の送迎を行う職員のことを指します。

そこで、この記事では介護送迎ドライバーのやりがいや介護送迎ドライバーに向いている人について詳しく紹介していきます。

それではみていきましょう。

介護送迎ドライバーとは?

介護送迎ドライバーとは、デイサービス施設やリハビリテーション施設で雇用されている送迎ドライバーのことを指しており、高齢者や障害者の送迎を行うのがメインの仕事です。

介護送迎ドライバーの場合、介護タクシーとは違いリハビリテーション施設やデイサービス施設での雇用になり、ご利用者様はリハビリテーション施設やデイサービス施設を利用する人になります。

また、介護送迎ドライバーは介護職員初任者研修を修了している必要はなく、無資格であっても運転免許を持っていれば介護送迎ドライバーとしてその日から活躍できるのが大きな魅力でしょう。

介護送迎ドライバーの業務内容とは?

介護送迎ドライバーの業務内容は、以下の2つです。

  1. 送迎計画の作成
  2. 利用者宅への送迎

送迎計画の作成

介護送迎ドライバーの業務内容の一つに送迎計画の作成があります。

送迎計画とは、利用者様のご自宅とデイサービス施設やリハビリテーション施設をどのように運行するかを決め、そのために必要な送迎スケジュールを計画することを指します。

利用者宅への送迎

介護送迎ドライバーのメイン業務が利用者様宅への送迎です。

利用者様宅への送迎に関しては一人ひとり行うのではなく、複数人を相乗りの形式で送迎することがほとんどです。

また、介護送迎ドライバーは利用者様宅への送迎だけではなく、利用者様がご自宅に入るまでサポートをする事も多く、歩行困難者の場合は車椅子の出し入れや介助を行う場合もあります。

介護送迎ドライバーの需要が高い理由とは?

介護送迎ドライバーの需要が高い理由は、以下の4つです。

  1. 運転免許保有者の人口が減っている
  2. 地方の施設を中心に車送迎でないと通えない施設が多い
  3. リハビリテーション施設やデイサービス施設の数が増えている
  4. 運転をしたがない人が多い

運転免許保有者の人口が減っている

介護送迎ドライバーの需要が高い理由の一つに運転免許保有者自体の人口が減っていることが挙げられます。

運転免許の保有者は、令和元年末現在で前年と比べて約16万人減少して約8,216万人でした。

このうち、男性は約22万人減少して約4,478万人、女性は約6万人増加して約3,738万人となっています。

このように運転免許保有者の数は年々減少してきており、特に若い世代ではこの傾向が顕著です。

そのため、送迎ドライバーとして確実に必要となる「転免許を保持している」という最低条件を満たすことができない人が増えてきているという状況があります。

また、介護送迎ドライバーの平均年齢が上がってきていることもあり、若くて体力があり運転免許も持っている人であれば介護送迎ドライバーとして活躍できる機会は多いです。

地方の施設を中心に車送迎でないと通えない施設が多い

介護送迎ドライバーの需要が高い理由の一つに、リハビリテーション施設やデイサービス施設が都市部ではなく、郊外や地方に位置している場合が多いということが挙げられるでしょう。

リハビリテーション施設やデイサービス施設は、土地確保の問題から都市部ではなく郊外に設置されていることが多く、また高齢化率の高い地方にリハビリテーション施設やデイサービス施設が設置されることが多いです。

リハビリテーション施設やデイサービス施設に通っている人の多くは、自分でリハビリテーション施設やデイサービス施設に運転して通うことが難しく、電車などの公共交通機関で通う人もほとんどいません。

このような背景もあり、リハビリテーション施設やデイサービス施設を運営する際には送迎ドライバーが送迎することを前提とした運営が必要になります。

リハビリテーション施設やデイサービス施設の数が増えている

介護送迎ドライバーの需要が高い理由の一つに、リハビリテーション施設やデイサービス施設自体が増えていることが挙げられます。

地域密着型通所介護事業所は、2012年から2015年までの3年間で34107施設から43406施設へと急増し、その後は一定数を保っているという状況です。

近年では、リハビリテーション施設やデイサービス施設の急増という状況は抑えられているものの、以前として新規開所のリハビリテーション施設やデイサービス施設は多い状況です。

そのため、リハビリテーション施設やデイサービス施設の数自体が増えていることから、介護送迎ドライバーの需要自体も右肩上がりで上がっているという現象が見受けられます。

運転をしたがらない人が多い

介護送迎ドライバーの需要が高い理由の一つに運転をしたがらない介護職員が多いことも挙げられます。

介護送迎ドライバー自体は特別な資格がなくてもできるので、リハビリテーション施設やデイサービス施設で勤務している事務職や介護補助の人が介護送迎ドライバーの役割を担うこともあります。

一方で、介護送迎ドライバーの場合、運転技術が必要なだけではなく高齢者を乗せて運転をしなくてはいけないということや事故を起こした際の責任が重くなるという背景もあり、運転をしたがらない人が多いです。

そのため、介護送迎ドライバーとして専門の人を雇う傾向が近年では見受けられます。

特に、若い世代を中心に運転に対して抵抗感を持っている人も多く、運転免許を持っていないから運転ができない人だけではなく、運転免許を持っていても運転歴が浅くペーパードライバーとしての経験しかないので人を運ぶことに対して大きな不安を持ってる人も多いです。

介護送迎ドライバーのやりがいとは?

介護送迎ドライバーのやりがいは、以下の3つです。

  1. 感謝の言葉を直接言われることが多い
  2. 運転技術を活かせる
  3. 自分のペースで働きやすい

感謝の言葉を直接言われることが多い

介護送迎ドライバーのやりがいのひとつに、感謝の言葉を直接言われることが多いことが挙げられます。

介護送迎ドライバーは、高齢者や障害者の方と直接接して、高齢者や障害者の足となってリハビリテーション施設やデイサービス施設とご利用者様宅を結ぶことになります。

そのような背景から感謝の言葉を直接言われることも多く、ご利用者様の中には毎回「ありがとうございました」と丁寧に感謝の言葉を言ってくれる人も多く、これらの言葉を聞いて頑張ろうと思う介護送迎ドライバーの方もいるのも事実です。

運転技術を活かせる

介護送迎ドライバーのやりがいのひとつに運転技術を活かせるということが挙げられます。

介護送迎ドライバーは自分の運転技術を生かして、より丁寧に運転をすることが求められる職業です。

そのため、自分の運転技術を生かして、いかにご利用者様に負担をかけることなく運転できるのかが重要になりますが、運転技術があればその技術を直接活かすこともできます。

特に、運転が好きな人の場合、自分が過去に培ってきた運転技術を高齢者や障害者のために活かせるという部分でやりがいを感じることも多いです。

介護送迎ドライバーの中には、過去にタクシー運転手をしていた人やトラック運転手をしていた人など運転をすることを仕事にしていた人も多くいます。

自分のペースで働きやすい

介護送迎ドライバーのやりがいのひとつに自分のペースで働きやすいことが挙げられます。

介護送迎ドライバーは、デイサービス施設やリハビリテーション施設と利用者様宅の送迎を行う時だけ必要になるので、送迎以外の時間は比較的自分のペースで働きやすいのが大きな特徴です。

また、介護送迎ドライバーの場合、上司や部下など同僚と一緒に乗車するということはほとんどないので、その点でも仕事のやりやすさを感じている人はいます。

一方で、介護送迎ドライバーは一人で仕事をすることが多いので、運転におけるすべての責任を自分自身で取らなくてはいけないだけではなく、運行計画の作成などにおいても不備が発生した場合には自分の責任になってしまうので、仕事の責任の重さにプレッシャーを感じることもあるでしょう。

介護送迎ドライバーの求人に向いている人とは?

介護送迎ドライバーの求人に向いている人は、以下のような人です。

  • 運転免許を持っている人
  • 感情のコントロールがうまい人
  • 短時間で働きたい人

運転免許を持っている人

介護送迎ドライバーの求人に向いてる人の特徴に、運転免許を持っている人が挙げられます。

介護送迎ドライバーの求人では運転免許を持っていない限り、採用される可能性は限りなく0%に近いです。

そのため、介護送迎ドライバーとして働きたい場合には運転免許を持っていることは、最低条件として認識しておくと良いでしょう

感情のコントロールがうまい人

介護送迎ドライバーの求人に向いてる人の特徴のひとつに、感情のコントロールが上手い人が挙げられます。

感情のコントロールがうまくない人の場合、運転中に前に車が割り込んだことに対して怒りを感じてしまい、煽り運転のような形で乱暴な運転になる可能性も高いです。

乱暴な運転自体が悪い事なのはもちろんのことですが、高齢者や障害者など人を乗せた状態で乱暴な運転をしてしまうと、自分だけではなく同乗している高齢者や障害者の方にも迷惑をかけることになります。

また、乱暴な運転に伴い事故が発生した場合には、所属しているリハビリテーション施設やデイサービス施設にも迷惑をかけてしまうことになります。

そのため、感情のコントロールがうまいかどうかという点は、介護施設が送迎ドライバーを雇用する際にも重視しているポイントの一つです。

短時間で働きたい人

介護送迎ドライバーの求人に向いてる人の特徴に、短時間で働きたい人が挙げられます。

介護送迎ドライバーは、リハビリテーション施設やデイサービス施設とご利用者様宅を結ぶのが仕事になるので、日中の時間は比較的自由になりやすいです。

そのため、日中は家事や育児、趣味のために使いたいと思っている人にはおすすめでしょう。

まとめ

介護送迎ドライバーは、リハビリテーション施設やデイサービス施設などに所属をして、ご利用者様宅とリハビリテーション施設やデイサービス施設を結ぶのが仕事になり、運転が好きな人はやりがいを感じることも多いでしょう。