主任ケアマネの年収とは?年収を増やすポイントも詳しく紹介

主任ケアマネになりたいと思っている人に向けて、この記事では主任ケアマネの年収や年収を増やすポイント、主任ケアマネになるメリットについて詳しく紹介します。

主任ケアマネとは?

主任ケアマネは、介護を必要とする人が適切な介護サービスを受けられるようなケアプランの作成やその後のモニタリング、事業所との連携・面談を行う職種のことになります。

また、主任ケアマネになるとケアプランの作成のみではなく、ケアマネジャーの育成も業務のひとつになるので、より職責が重くなるのが特徴です。

主任ケアマネジャーに求められる役割

主任ケアマネは、ケアマネになったばかりの人を対象にした講習会の講師やサポート、育成などを行うのが役割になります。

また、ケアマネの育成のみではなく担当する地域の介護における課題を発見し、解決のために先頭で指揮をとるのも主任ケアマネに求められる役割です。

主任ケアマネジャーになるための要件

ここでは、主任ケアマネジャーになるための要件について紹介します。

主任ケアマネジャーの受講要件

主任ケアマネジャーの受講要件は、「主任介護支援専門員研修ガイドライン」で定められており、以下のような条件が課されています。

  • 専任の介護支援専門員として従事した期間が通算して5年(60カ月)以上である者
  • ケアマネジメントリーダー養成研修を修了した者又は日本ケアマネジメント学会等が認定する認定ケアマネジャーであって、専任の介護支援専門員として従事した期間が通算して3年(36カ月)以上である者
  • 主任介護支援専門員に準ずる者として、現に地域包括支援センターに配置されている者
  • 介護支援専門員の業務に関し十分な知識と経験を有する者であり、都道府県が適当と認める者

利用者の自立支援に資するケアマネジメントが実践できていると認められる者であるという条件のもとで、上記の要件を満たすことができれば、主任ケアマネジャーになることができます。

主任ケアマネジャーの受講費・更新について

主任ケアマネジャーになるための主任介護支援専門員研修は、地域ごとに費用が異なり、福岡県の場合は30,000円となっております。

また、主任ケアマネジャーは資格の更新が5年ごとに求められます。

主任介護支援専門員更新研修の費用も都道府県ごとに異なり、福岡県の場合は40,000円です。

主任ケアマネの年収相場

「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、正社員のケアマネジャーの平均月給は35万3,560円で、平均年収は500万円弱という結果になっています。

主任ケアマネは、ケアマネジャーと比較すると業務範囲や職責が重くなるので、ケアマネよりは平均月収が高いことが予想され、平均年収は550万円前後と推測されます。

主任ケアマネの求人例

  • 月給:300,000円〜350,000円
  • 通勤手当:実費支給(上限なし)
  • 昇給制度:あり
  • 雇用保険
  • 労災保険
  • 健康保険
  • 厚生年金
  • 雇用形態:正社員
  • 就業時間:9時00分〜18時00分
  • 休憩時間:60分
  • 年間休日数:125日
  • 時間外労働時間:なし
  • 月平均労働日数:20.0日

主任ケアマネとして年収を増やすポイントとは?

主任ケアマネとして年収を増やすポイントは、以下の4つです。

  1. 給料の良い組織へ転職する
  2. 実務経験を積んで経験・知識を身につける
  3. 管理職になる
  4. 担当する利用者を増やす

給料の良い組織へ転職する

主任ケアマネジャーとして年収を増やす方法の一つに、給料のいい組織に転職することが挙げられます。

主任ケアマネジャーの給料体系は、所属している法人・組織によって大きく変わるので、より給料の良い組織に転職することで、ベース給料を上げれる可能性が高いです。

実務経験を積んで経験・知識を身につける

主任ケアマネジャーとして年収を増やすポイントの一つに実務経験を積んで経験・知識を身につけることが挙げられます。

主任ケアマネジャーは、ケアマネジャーの育成係としての役割を担うことが多いです。

そのため、豊富な実務経験があり、経験だけではなく体系的な知識も持っていることが証明できれば、年収の交渉もしやすくなるでしょう。

また、実務経験を積んで経験や知識を身につけることができれば、独立ケアマネジャーとして法人を設立することも可能です。

管理職になる

主任ケアマネジャーとして年収を増やす方法の一つに、管理職になることが挙げられます。

管理職になることで管理職手当が付くことが多く、ベース給も大きく向上します。

管理職になることで年収が100万円以上アップするという事例もあります。

一方で、管理職になると残業代が支払われなくなるので残業が多い職場の場合、管理職になることで残業代がなくなってしまい結果的に年収が下がってしまう可能性も高いです。

担当する利用者を増やす

主任ケアマネジャーとして年収を増やす方法の一つに担当する利用者を増やすということが挙げられます。

主任ケアマネジャーとして担当している利用者を増やすことができれば、それに応じた収入を得ることもできます。

特に、独立して主任ケアマネジャーとして業務を営んでいる場合、利用者がそのまま収入にも直結するので利用者を増やしていくことで年収を上げることができるでしょう。

また、組織に所属している場合でも担当する利用者様を増やすことができると、その分仕事としても評価されることになり、結果的に給料が上がる可能性があります。

主任ケアマネで必要なスキルとは?

主任ケアマネで必要なスキルは、以下の3つです。

  1. コミュニケーションスキル
  2. マネジメントスキル
  3. スケジューリングスキル

コミュニケーションスキル

主任ケアマネジャーに必要なスキルの一つにコミュニケーションスキルがあります。

主任ケアマネジャーは、ケアマネジャーに知識や経験を伝達するのも重要な業務の一つです。

それ以外にも、コミュニケーションを通して事業者・利用者様と環境構築していくことは業務にも直結します。

そのような背景からもコミュニケーションスキルが重要になってくると言えるでしょう。

マネジメントスキル

主任ケアマネジャーに必要なスキルの一つにマネジメントスキルが挙げられます。

マネジメントスキルは部下などを束ね育成するスキルのことで、主任ケアマネジャーはケアマネジャーを束ねて管理するという役割を担うので、マネジメントスキルが重要なスキルです。

スケジューリングスキル

主任ケアマネジャーに必要なスキルの一つに、スケジューリングスキルが挙げられます。

主任ケアマネジャーは、訪問やケアマネジャーの育成など行わなくてはいけない業務が多いので、スケジュールを組んで細かく動いていくことが求められます。

そのような背景もあり、スケジューリングスキルがあり、かつ自分でスケジュールを管理できることが重要です。

主任ケアマネになるメリットとは?

主任ケアマネになるメリットは、以下の6つです。

  1. キャリアアップができる
  2. 需要が高い
  3. 管理者になりやすくなる
  4. 年収が上がる
  5. スキル・経験を証明できる
  6. 就職がしやすい

キャリアアップができる

主任ケアマネジャーになるメリットの一つにキャリアアップできることが挙げられます。

主任ケアマネジャーは、​​ケアマネジャーの上位資格として位置付けられているので、主任ケアマネジャー資格を取得することで確実にキャリアアップできるのが魅力です。

また、主任ケアマネジャーは組織内の資格ではなく、一般に認められて資格になるので主任ケアマネジャーを取得することで、他の組織でも評価されやすくなります。

需要が高い

主任ケアマネジャーになるメリットの一つに需要が高いことが挙げられます。

介護を必要とする人口が増えることで、ケアマネジャーが必要になる場面も多くなります。

そして、ケアマネジャーを育成するには主任ケアマネジャーが必要です。

そのような背景もあり、主任ケアマネジャーの需要は今後もさらに高まると推測できます。

管理者になりやすくなる

主任ケアマネジャーになるメリットの一つに、管理職になりやすくなるということが挙げられます。

主任ケアマネジャーは、ケアマネジャーを束ねるのも仕事なので、主任ケアマネジャーの資格を持っていることで管理職になれる可能性も高いです。

管理職になるためには、主任ケアマネジャー以上の資格を保有していることと、管理職への登用要件として主任ケアマネジャー資格を要求している施設もあります。

年収が上がる

主任ケアマネジャーになることで年収が上がることもメリットの一つでしょう。

主任ケアマネジャーになると年収が上がることがほとんどです。

主任ケアマネジャーになるためには、ケアマネジャーとして5年以上の経験が必要なので、その経験を加味されて主任ケアマネジャーの場合は、同じ組織のケアマネジャー以上の年収をもらっていることが多くなっています。

スキル・経験を証明できる

主任ケアマネジャーになるメリットの一つにスキル経験を証明できることが挙げられます。

主任ケアマネジャーになるためには、条件を満たすことが必要であり、条件の一つにはケアマネジャーとして5年以上の勤務をしていることが挙げられます。

このように、主任ケアマネジャーになれるということは、ケアマネジャーとしての経験があることの証明になり、ケアマネジャーの経験以外にも資格を取得するための条件を満たしているということの証明でもあります。

そのため、主任ケアマネジャーの資格を持っているということで、ある程度スキルや経験は証明できるというのが主任ケアマネジャーになるメリットです。 

就職がしやすい

主任ケアマネジャーになるメリットの一つに転職しやすいことが挙げられます。

主任ケアマネジャーの資格を保有しているということは、ケアマネジャーとしての経験があることの証明だけではなく、介護全般の知識・経験が豊富であると判断されることが多いです。

そのため、主任ケアマネジャーの資格を持っていることで別の組織に転職もしやすくなります。

まとめ

主任ケアマネジャーの年収は、550万円前後と推測することができ、世の中の平均年収よりも高いのが魅力です。

また、主任ケアマネジャーを取得することで年齢・性別に関係なく介護の経験・知識に対して一定の評価を得られるのは主任ケアマネジャー資格を取得するメリットでしょう。