アートメイク看護師は、皮膚に色素を注入してメイクを施す医療行為です。
そこで、この記事ではアートメイク看護師として活躍したい看護師の方に向けて、アートメイク看護師の年収やアートメイク看護師へのなり方、アートメイク看護師に必要なスキルについて詳しく紹介します。
それでは、見ていきましょう。
アートメイク看護師とは?
アートメイク看護師とは、人の皮膚に針を用いて色素を注入するアートメイクを行う看護師のことを指します。
アートメイクは、人の皮膚に色素を注入するので、医師法という法律の適用下にあり、看護師や医師などしか施すことができない医療行為に該当します。
実際に、法律では以下のように定義されています。
医師、歯科医師、看護師等の免許を有さない者による医業(歯科医業を含む。以下同じ。)は、医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条その他の関係法規によって禁止されている。ここにいう「医業」とは、当該行為を行うに当たり、医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為(医行為)を、反復継続する意思をもって行うことであると解している。
このため、アートメイク自体、看護師や医師以外は施すことができない特殊な行為であると言えるでしょう。
一方で、アートメイク看護師になるための専門的な資格や認証制度は存在しておらず、看護師資格さえ保有していればアートメイク看護師になれる可能性はあります。
実際に、一般病棟で看護師として勤務をしていた人がアートメイク看護師として活躍する事例も多いです。
アートメイク看護師の年収相場
アートメイク看護師の年収相場は、500万円から高いと1000万円を超えます。
アートメイク看護師の給料形態は、固定給+インセンティブ給のところが多く、固定給が月に30万円前後で、インセンティブを含めると青天井で稼ぐことが可能です。
また、インフルエンサーとしても人気があるアートメイク看護師の場合、ヘッドハンティングされることもあり、その場合は年収1000万円以上が保証されているケースもあります。
自分で独立する場合は、さらに稼ぐことが可能で、アートメイク看護師インフルエンサーとして人気を獲得して集客することができれば、広告費をかけることなく集客ができるので利益率が高まるのも特徴です。
アートメイク看護師の求人例
- 企業名:カランクリニック
- 給与:月給 32万円 ~ 60万円
- 雇用形態:正社員
- 主な仕事内容:アートメイク業務・その他美容医療施術に付随する業務・清掃・広報活動
- 勤務時間:11:00~20:00(休憩時間 1時間 実働8時間)
- 完全週休二日制
- 残業ほぼなし
- 完全週休2日制(月曜日、木曜日)
- 年次有給休暇
- 年末年始休暇
- 夏季休暇
- 産休・育休制度
- 雇用保険
- 労災保険
- 厚生年金
- 健康保険
- 交通費支給
- 研修あり
- 社員割引あり
- 制服貸与
- 夏季休暇
- 年次有給休暇
- カラコン、ネイルOK
- リーダー手当
- 役職手当
- 賞与(業績による)
アートメイク看護師になるには?
アートメイク看護師になるためには、看護師資格が必要になります。
看護師・准看護師どちらでも問題なく、アートメイク看護師になれる可能性はありますが、アートメイク看護師になるためには資格ではなくスキルが必要になります。
そのため、看護師資格を持っている人が経験なくアートメイク看護師になるというのは一般的ではないでしょう。
また、アートメイク看護師と一般病棟の看護師に求められる知識・経験は全く異なります。
一般病棟の場合は、医療知識など医療に関わる経験・知識が重要視されますが、アートメイク看護師の場合は美的感覚があるか、SNSを通して集客ができるか、メイクについての知識があるかなどが重要視されます。
このような背景もあり、アートメイク看護師になる場合にはアートメイク看護師専門のスクールなどに通うことが多いです。
看護師向けのアートメイク看護師に通うことで、アートメイクの方法や施術における注意などを教えてもらうことができます。
アートメイク看護師の場合、経験者向けの採用が一般的で、アートメイクスクールを出ていなくて、アートメイク看護師としての経験もない人がいきなりアートメイク看護師として採用されるのは難しいと言えるでしょう。
アートメイク看護師の特徴とは?
アートメイク看護師の特徴は、以下の3つです。
- 給料相場が高い
- SNSフォロワーの増加など副次的なメリットがある
- 成果が目に見えやすい
給料相場が高い
アートメイク看護師の特徴の一つに給料相場が高いということが挙げられます。
アートメイク看護師の場合、通常の看護師よりも技術が求められるため給料が高く設定されており、月給30万以上で募集されていることも多いです。
また、アートメイク看護師はそもそも数自体が少ないので給料が下がりにくいというのも大きな特徴でしょう。
特別なスキルを必要としない一般病棟の看護師の場合、給料を下げても人材を集めることができるので、看護師の数が増えるにつれて給料が下がっていく傾向にあります。
一方で、アートメイク看護師のように何か特化したスキルを持っている人の場合、そのスキルが欲しくてクリニックは看護師を採用することになるので、一般病棟の看護師と比較して給料相場が下がりにくく、むしろ需要が上がっていくことで給料が右肩上がりで上がっていくという傾向があります。
そのような背景から、アートメイク看護師の給料相場が高いというのはメリットの一つでしょう。
SNSフォロワーの増加など副次的なメリットがある
アートメイク看護師の特徴の一つに、SNSフォロワーの増加など副次的なメリットがあるということが挙げられます。
アートメイク看護師のほとんどがInstagramなどの写真投稿SNSを行っており、それらのSNSを通してお客様を集客しています。
SNSには過去の施術事例やアートメイクの方法などをビジュアルで分かりやすく掲載しています。
このような投稿をしていくことで、SNSフォロワーが増えていき結果的にインフルエンサーとして力をつけていくことができます。
インフルエンサーとして力をつけていくことができれば、そのインフルエンサーの強みを元に独立することも可能です。
このようにアートメイク看護師の場合、ただアートメイクの知識や経験が身につくだけではなく、SNSのフォロワーが増加し、そこからさらに集客につながり、その結果さらにフォロワーが増えるという好循環にもなりやすいです。
成果が目に見えやすい
アートメイク看護師の特徴の一つに成果が目に見えやすいことが挙げられます。
アートメイク看護師は、アートメイクをお客様に施術するので、アートメイクを施した結果お客様が喜んでくれることも多いです。
また、お客様に施した施術内容が目に見えやすいので、第三者にアートメイクの成果を写真でも伝えやすいです。
このような背景もありInstagramなどを通して自分が行った施術事例を写真で掲載しているアートメイク看護師も多いです。
アートメイク看護師で必要なスキルとは?
アートメイク看護師で必要なスキルは、以下の3つです。
- コミュニケーションスキル
- SNSマーケティングスキル
- メイクスキル
コミュニケーションスキル
アートメイク看護師に必要なスキルの一つに、コミュニケーションスキルが挙げられます。
アートメイク看護師はお客様とコミュニケーションをとった上でお客様が望んでいる顔になるためにアートメイクを施していきます。
そのため、お客様が何を求めているのか、またお客様が言語化できていないものに対してコミュニケーションを通して言語化していくということも求められています。
なりたい顔のイメージはあるものの、それをどのように伝えればいいのか分からないということは往々にしてあります。
そのような時に、アートメイク看護師はお客様と話していくうちに、お客様がどういうイメージを持っているのか、そしてそのイメージを言語化していくということが求められます。
SNSマーケティングスキル
アートメイク看護師に必要なスキルの一つにSNSマーケティングスキルが挙げられます。
アートメイク看護師のほとんどがSNSを通してお客様を獲得しています。
そのため。SNSの運用が得意であったりSNSで見せる写真が目を引くものであれば、その分お客様を獲得しやすいと言えるでしょう。
看護師の場合、固定給で勤務することが多いですが、アートメイク看護師の場合は、アートメイク看護師自体にファンがつくことも多く、クリニックの大きさではなくアートメイク看護師個人の力量が評価されます。
そのため、アートメイク看護師は固定給ではなく、インセンティブ比率が高い給料形態になっていることが多いです。
そのような背景もあり、SNSマーケティングスキルがあり自分のお客様を獲得することができれば、SNSをもとにさらに稼いでいくこともできる職業と言えるでしょう。
メイクスキル
アートメイク看護師に必要なスキルの一つに、メイクスキルが挙げられます。
アートメイク看護師は、お客様に対してアートメイクを施していくためメイクの基礎的な知識だけではなく、流行を抑えた最新の流行メイクも知ることが必要です。
メイクスキルがないアートメイク看護師の場合、お客様から信頼を獲得できないだけではなく、SNSに載せたアートメイクが時代遅れであったり、流行に乗ったものでなければ、お客様を獲得できる可能性が著しく減少してしまいます。
このような背景もありメイクスキルがあり、かつ最新の流行メイクを抑えていけるトレンド感度なども求められるといえるでしょう。
まとめ
アートメイク看護師の年収は一般病棟の看護師よりも高い傾向にあります。
また、メイクスキルがあればアートメイク看護師として活躍できる可能性もあるので、メイクに興味がある場合はアートメイク看護師に転職するのも考えてみるといいでしょう。