クリニック看護師の年収とは?クリニック看護師になるメリットも紹介

クリニックの看護師は、大学病院などと比較して深夜勤務がないなどの面で労働環境が良好とされることが多いです。

そこで、この記事ではクリニックの看護師の年収の相場がどのくらいなのか、クリニックの看護師になるメリットも紹介します。

それでは、見ていきましょう。

クリニック看護師の年収相場

厚生労働省「令和2年度 賃金基本構造調査」によると、正看護師・准看護師の平均年収は492万円となっています。

この年収相場には、クリニックで勤務している人だけではなく、大学病院や大規模病院で勤務する看護師も含まれています。

一般的に、大学病院や大規模病院は年齢を重ねるにつれて年収が上がっていく傾向にあり、クリニックは最初の基本給は高いものの昇給が属人的で給与が勤続年数と比例しないことも多いです。

そのため、クリニックの看護師の年収相場は正看護師・准看護師の平均年収と同等、もしくは少し低いくらいと想像できるでしょう。

クリニック看護師として働くメリットとは?

クリニック看護師として働くメリットは、以下の3つです。

  1. 自分の裁量を持って働きやすい
  2. 緊急性の高い処置が発生しにくい
  3. プライベートと両立しやすい

自分の裁量を持って働きやすい

クリニックの看護師として働くメリットの一つに自分の裁量をもって働きやすいことが挙げられます。

クリニックの看護師の場合、大学病院や市内の中核病院の看護師と比較して一人当たりに与えられている裁量が大きくなる傾向があります。

これはクリニックと大学病院を比較した際にクリニックの方が圧倒的に規模が小さく、必然的に一人当たりが携わらなくてはいけない業務が増えるためです。

そのため、クリニックの看護師として働くことで様々な業務を身につけることができます。

緊急性の高い処置が発生しにくい

クリニックの看護師として働くメリットの一つに、緊急性の高い処置が発生しにくいことがあげられます。

もちろん、クリニックであっても重症患者が来院される可能性はありますが、一般的に重症患者の場合はクリニックではなくて、大学病院や大規模な病院に来院する傾向があります。

そのため、クリニックの看護師の方がプレッシャーが小さく、仕事においてもやりやすいと感じる人が多いです。

一方で、クリニックの場合であっても病状が悪化した場合などは、緊急の対応が必要になることもあります。

そのため、緊急性の高い処置が発生する可能性はゼロではありませんが、大学病院や中核病院と比較すると緊急性の高い処置が発生する可能性は低いと言えるでしょう。

プライベートと両立しやすい

クリニックの看護師として働くメリットの一つに、仕事とプライベートの両立がしやすいことが挙げられます。

クリニックの看護師は大学病院の看護師と比較して、残業が発生する可能性が低いです。

これは、クリニックの方が規模も小さく、見ることができる患者も限られているためです。

そのため、クリニックの看護師はプライベートと両立しやすいと言われています。

クリニック看護師として働くデメリットとは?

クリニック看護師として働くデメリットは、以下の3つです。

  1. 受動的に情報収集ができない
  2. 人間関係が凝り固まっていることがある
  3. 相談できる看護師がいない場合がある

受動的に情報収集ができない

クリニックの看護師として働くデメリットの一つに、受動的に情報収集ができないということが挙げられます。

クリニックの場合、規模が小さいので勤務している看護師の数も大学病院と比較すると少ないです。

そのため周囲の人から入ってくる情報が大学病院などの大規模な病院と比較すると少なくなるのは事実です。

人間関係が凝り固まっていることがある

クリニックの看護師として働くデメリットの一つに、人間関係が凝り固まっている可能性があるということが挙げられます。

これは、クリニックにもよりますが、人材の流動性が著しく低く、同じ看護師が数十年にわたり勤務していることもあります。

また、クリニックの場合、医師が一人のことも多く、オーナーチェンジを除いて医師が変わることはほとんどありません。

そのような背景から人間関係が凝り固まりやすく、セクハラやセパワハラがある場合はそれに耐え続けなくてはいけないということもあります。

また、大学病院と比較するとクリニックの方がコンプライアンス意識が低く、かつクリニック内の自浄作用が正しく機能していないこともあります。

相談できる看護師がいない場合がある

クリニックの看護師として働くデメリットの一つに、相談できる看護師がいない場合があるということが挙げられます。

クリニックによっては、看護師を2〜3人雇用している場合もありますが、小規模なクリニックの場合、看護師は一人だけということもあります。

その場合、仕事の相談をできる看護師がいないので、精神的に不安定になる人もいます。

もちろん、医師や事務職員に相談するのも一つの方法ではありますが、看護師ならではの悩みを相談できる相手がいないというのはデメリットの一つになるでしょう。 

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  • 家族手当

  • 年末年始手当

クリニック看護師が向いている人とは?

クリニック看護師が向いている人は、以下のような人です。

  • キャリアアップではなく家計の足しにしたい人
  • プレッシャーに弱い人
  • 自分から積極的に情報収集ができる人

キャリアアップではなく家計の足しにしたい人

クリニックの看護師が向いてる人の特徴の一つに、キャリアアップではなく家計の足しとして勤務したい人が挙げられます。

クリニックの場合、クリニックで勤務をするなかでスキルや経験を身につけてキャリアアップするのは難しいと言われています。

これは、クリニックの場合、扱える症例数が限られているだけではなく、扱う症例も限られているためです。

そのため、看護師として様々な手技を磨いてキャリアアップをしていきたいと思っている場合は、クリニックではなく大学病院や市内の大きい病院に勤務した方が良いと言えるでしょう。

また、大学病院や市内の大きい病院の場合は、そこで築いた人脈をもとに他の病院に転職できる可能性もあります。

一方、クリニックの場合は比較的人間関係が凝り固まっているので、他の病院やクリニックに転職できるような人脈を構築できる可能性は低いと言えるでしょう。

プレッシャーに弱い人

クリニックの看護師が向いている人の特徴の一つに、プレッシャーに弱い人が挙げられます。

クリニックの場合、大学病院と比較すると扱う症例が限られているだけではなく、緊急性の高い症例も発生しにくいです。

そのため、プレッシャーに弱い人の場合は大学病院のような様々な症例を扱い、緊急性の高い症例も扱う場所ではなく、クリニックのようにある程度限られた症例を扱い、緊急性の高い症例が発生しない方が向いているでしょう。

一方で、プレッシャーが小さいからと言って責任がなくなるわけではなく、クリニックの場合は、人が少ないので自分が全てを担当しなくてはいけないこともあり、他の看護師に相談できない場合もあります。

自分から積極的に情報収集ができる人

クリニックの看護師が向いてる人の特徴の一つに、自分から積極的に情報収集ができる人が挙げられます。

クリニックの場合、看護師がそもそも一人しかいないなど受動的に情報収集ができる機会が少ないです。

そのため、自分から積極的に情報収集ができる人のほうが向いていると言えるでしょう。

クリニック看護師として働いている人の口コミ

★以前の職場は、残業がとにかく多かったです。予約時間を過ぎる人や、休日前はかなり混んでいたので時間通りに全く終わりませんでした。患者様が帰った後はカルテ等の確認や消毒の補充などたくさんやることがあります。特に体力的にきつかったです。立ちっぱなしの仕事なので足が毎日パンパンになりました。

★小規模でスタッフの人数が少ないクリニックは休みが取りにくいです。大規模な病院は1人か2人くらい休んでも他のスタッフがなんとかフォローしてくれることが多いですが、クリニックは基本的に少人数体制のため、急に1人休むだけでも仕事が回らなくなってしまうので。

★一年目半年で、話だけでも聞いて!と言われ面接に行った某美容クリニック。院長が「変に経験あるより若くて吸収しやすい方が、ウチに慣れてくれていい」って言ってた。結局自信がなくて転職しなかったけど、経験ありきじゃ無いんだな、若さすげーと思いましたね

★2回目に転職した病院。夜勤は仮眠がとれないことも多い忙しい病棟。インシンデント起こした後、ナースステーションで主任に大声で怒鳴られた(他のナースやドクターがいる前で)
その時絶対転職しようと思った→現在別のクリニックで働いてるけど、ほんとに転職してよかったなあ、、。

まとめ

クリニックの看護師は、大学病院の看護師と比較して自分のペースで働きやすいのが特徴です。

常勤・派遣で勤務できるクリニックも多いので、ぜひ求人を探してみてください。