アパレルの営業職とは?働きがいやデメリットも紹介

アパレル営業とは、アパレル店などで行う営業職のことです。

一般的には、アパレル企業が個人に対して行う営業のことを指しますが、一部では企業や学校向けの法人営業を行うこともあります。

そこで、この記事ではアパレル営業の仕事内容やアパレル営業としての働きがい、アパレル営業として働くデメリットについて紹介します。

それでは、見ていきましょう。

アパレルの営業とは?

アパレルの営業には、以下の2つがあります。

  1. 店舗営業
  2. ホールセール営業

店舗営業

アパレルでの営業と聞くと、一般的に想像されるのは店舗営業ではないでしょうか。

店舗営業とは、アパレルの店舗においてお客様に向けてセールスを行う職業のことになります。

店舗営業は、お客様と近い位置で働けるだけではなく、お客様のファッションコーディネートなどに関わることができるので、主に女性に人気の職業です。

店舗営業の場合、1日あたりのノルマなどが設定されていることも少ないでしょう。

また、店舗営業では正社員だけではなくアルバイトでもできるのが特徴です。

アパレルの場合は、店舗営業スタッフのことをアパレルスタッフと言うことが多く、有名ブランドの場合はアパレルスタッフとして勤務する事が、一つのステータスになることも多いでしょう。

そのため、アパレルの店舗営業、店舗の顔として仕事をしていけるという大きな魅力があります。

ホールセール営業

アパレルブランドの中でも、ホールセール担当と言われる人がいます。

ホールセールとは、個人客ではなく法人のような大規模な納入先を担当する営業のことです。

アパレルブランドの中には、学校の制服を作っていたり、企業の制服を作っているところがあります。

このような会社の場合は、ホールセール部門が設けられており、提携する企業や学校などを探して営業するのが主な仕事になります。

アパレルブランドのホールセールの大きな魅力は、自社のブランドと外部の法人をつなげられることです。

アパレルブランドの場合は、もちろん個人客に使っていただくことも重要ですが、制服などで導入されることにより、より大きい営業成果をあげることができます。

その点からも、ホールセール担当はより大きな規模感で仕事ができるのが魅力でしょう。

また、ホールセール担当の場合はBtoC営業でなくBtoB営業になるので、労働環境としても店舗営業よりも良い場合が多いです。

一方で、ホールセール営業はアパレル企業によっては設置されていないこともあります。

また、アパレルブランドでホールセール部門を設けている会社であっても、そこに配属される人は少ないでしょう。

このような背景からも、まずは店舗営業として経験を積んだ上で、ホールセール担当になっていくという流れが一般的になってきます。

アパレルの営業方法とは?

アパレルの営業方法には、以下の3つがあります。

  1. WEBマーケティング
  2. 展示会
  3. 店舗運営

WEBマーケティング

アパレルの営業では、不動産の新規開拓営業のように自分の足を使って営業先を開拓していくということは少ないです。

これは、アパレルの場合BtoC事業がメインになり、ブランド力などでも一定の集客を見込むことができるためです。

アパレルの営業方法で最近主流になってきているのが、WEBマーケティングになります。

WEBマーケティングでは、検索エンジンに広告を出すだけではなく、SNS運用などを通じて自社ブランドの魅力を多くの人に伝えていくのが仕事です。

WEBマーケティングは、営業ではなく広報の一つとして数えられることもありますが、WEBマーケティングの目的は自社ブランドの商品を周知することなので、その点からは営業活動の一つとも言えるでしょう。

WEBマーケティング担当として営業活動をしていく中では、自社のブランドの魅力を伝えるだけではなく、自社ブランドがターゲットとしている層の設定やターゲットに自社ブランドの魅力を届けるためには、どのような運用していけばいいのかを理解していくことが重要です。

そのため、アパレルのWEBマーケティングでは一般的な営業職で必要なコミュニケーションスキルだけではなく、時代を先取る力や流行に敏感になる力などが重要になってくるでしょう。

展示会

アパレルブランドでは、展示会も一つの営業方法です。

アパレルブランドでは、各地で開催されているブランドの展示会などを通して、自社の商品を販売していくことがあります。

また、インフルエンサーやお得意様などに対しては先行発売という形で展示会を行い、そこで販売をしていくこともあります。

そして、展示会の場合は購入できる人が決まっているだけではなく、ある程度購入確度が高いお客様が集まっているのも事実なので、売り上げを立てやすいとも言えるでしょう。

最近では、東京ガールズコレクションなど複数の企業が集まった形式でブランドの展示会を行うこともあります。

そのため、このような外部の展示会に参加できるようにするのも、営業の仕事の1つと言えるでしょう。

店舗運営

アパレルブランドでは、店舗運営を通して営業活動を行っていくことが重要です。

店舗運営とは、店舗を構えてそこで商品を販売していることになります。

店舗運営では、お客様に対して商品を販売していくセールスという形で営業活動を行っていきます。

また、店舗によってはセールススタッフだけではなく、店舗運営なども営業スタッフが担うことがあります。

その点では、店舗運営は営業だけではなくその他ビジネスにおける一連のフローを学ぶことができるとも言えるでしょう。

また、最近では店舗運営において実店舗だけではなく、ECサイトなどを運営して店舗運営を行うことがあります。

ECサイトの場合は、対面ではないので人と人とのコミュニケーションで売っていくのではなく、WEBマーケティングやコピーセールスなどを使って売り込みを行うのがメインです。

その他にも、購入データなどを分析したうえで適切なタイミングでマーケティングセールスを行っていくことも、ECサイトを運営していく中では重要になるでしょう。

アパレルと卸業者の違いとは?

アパレルと卸業者の違いには、以下の2つがあります。

  1. ターゲットの違い
  2. 規模感の違い

ターゲットの違い

アパレル企業と卸業者の違いは、ターゲットにあります。

アパレル企業の場合は、個人に対して商品を販売することが多いです。

一方で、卸業者の場合はアパレルブランドやセレクトショップに対して服を提供するのが仕事になります。

そのため営業していくターゲットは、個人ではなく店舗を運営するアパレルブランドやECサイト運営者などの法人です。

その点で、アパレルと卸業者ではターゲットが異なると言えます。

規模感の違い

アパレル企業と卸業者では、規模感も違います。

アパレル企業の場合は、個人に対して販売することが多く、その分お客様一人一人に対して密接なコミュニケーションをとった上で、自社のアパレル商品を販売していけるという魅力があります。

一方で、卸業者の場合は法人に対して商品をおろしていくことになるので、規模感が大きくなっています。

1ロット単位での発注がメインになり、1回の契約で数百万円単位になることも多いです。

そのため、自社のブランドを使って、お客様と密接なコミュニケーションを取って販売していきたい人は、アパレル企業の営業が向いているでしょう。

一方で、自社で商品を仕入れた上で、その商品をいかに流通させるか、そして流通させた商品でいかに利益を上げるかというところに注力していきたい人は、アパレル企業の営業ではなく卸業者や商社の営業担当になった方がいいでしょう。

アパレルの営業の求人で求められるスキルとは?

アパレルの営業で求められるスキルには、以下の2つがあります。

  1. 対人コミュニケーションスキル
  2. コーディネートスキル

対人コミュニケーションスキル

アパレル営業の求人では、対人コミュニケーションスキルが求められます。

特に、アパレル企業ではBtoCの営業がメインになり、お客様にいかに寄り添って商品を販売できるかが重要です。

その点で、お客様を不快にさせないコミュニケーションが大事になってくると言えるでしょう。

また、ビジネス的なコミュニケーションだけではなく、多少フランクであっても親密なコミュニケーションを築けるようになると、その分お客様に自社の商品を購入していただける可能性も高いです。

そのため、アパレル営業の求人に応募したいと思っている人は、対人コミュニケーションスキルに優れていると有利でしょう。

コーディネートスキル

アパレル営業の求人では、コーディネートスキルも重要になってきます。

コーディネートスキルには、ファッションセンスも含まれるでしょう。

アパレル企業の営業スタッフは、良くも悪くも会社の顔として店舗に立つことになります。

また、お客様はアパレルスタッフのファッションなどを見たうえで、コーディネートを決めることもあるでしょう。

その点からも、アパレル企業の営業の求人に応募したい場合は、ファッションセンスやコーディネートスキルが長けていると活躍しやすいと言えます。 

そして、自分のファッションを発信して自分のファンを増やしていけることも、必要なスキルの1つになるでしょう。

まとめ

アパレル企業の営業では、店舗に立ってセールススタッフとして営業をしていくのがメインになります。

そのため、お客様と近い位置で働けるのが大きな魅力です。

また、店舗という小さい組織のなかで勤務するので、自分の営業施策などを実行しやすいのも魅力でしょう。

その点から、BtoC営業をしたいと思って入る人やPDCAを回して営業をしていき、結果を出したいと思っている人にはアパレル営業の求人に応募するのがおすすめです。