多くの企業が求人媒体で営業職の募集をかけている中で、物流業界でも営業職の募集は数多く掲載されています。
しかし、物流業界の求人募集と言えば「ドライバー」や「倉庫作業員」などのイメージが強く、なかなか仕事のイメージが湧かないという方も少なくないでしょう。
そのため、今回は物流業界の営業職の仕事内容をはじめ、物流業界の営業職に向いている人や求められるスキルについて解説していきます。
物流業界とは
そもそも物流業界とは何かという点についてですが、一概に”物流業界”と言っても幅広い範囲を指しており、「トラック輸送」や「鉄道輸送」などの国内でモノを運送することを指す時があれば、「海上運送」のように国内外の輸送や「物流倉庫」のようにモノの保管や管理のことを指すことがあります。
2022年となった現在では、インターネットの普及によって通販を導入する企業が増えていることで物流業界の市場が拡大しており、物流関係会社が求人の募集をかけているのです。
物流業界の営業職ではどのような求人募集があるのか
物流業界について簡単にご紹介したところで、物流業界の営業職ではどのような求人募集がされているのか、実際に掲載されている求人募集をもとにご紹介していきます。
引っ越し業者の営業
物流業界の中には引っ越し業者も含まれており、引っ越し業者の中でも有名な「アート引越センター」や「サカイ引越センター」”アリさんマーク”で有名な「引越社」などが求人の募集をかけています。
求人募集の主な業務内容は次の通りです。
【個人宅向けの引っ越しプランの提案営業】
引っ越し業者の営業で代表的なのは個人宅向けの引っ越しプランを提案する営業業務です。
引っ越しを考えている一般的な個人の消費者からの相談や見積もり依頼などのお問い合わせに対しての反響営業であり、営業マンからアプローチをかける営業とは異なります。
問い合わせをいただいた一般家庭宅に対して電話や訪問し、引っ越しの際に重視したい項目や内容の確認をしたうえでプランの提案を行います。
【企業い向けた引っ越しプランの提案営業】
引っ越しを行うのは一般の個人宅のみではなく、法人の企業も引っ越しを行います。
企業の引っ越しの際にも個人と同様に、相談や見積もり依頼などの問い合わせをしてきた企業に対しての反響営業となっています。
企業が引っ越しを行うのは主に事務所の移転や従業員の転勤に伴う引っ越しなどのケースがあります。
事務所の移転の際には社内に置いてある荷物を丸ごと移すため引っ越し代が高くなりやすかったり、従業員の転勤に伴う引っ越しの際には将来的に複数人の引っ越しを対応する可能性があり長期的な付き合いを出来るというメリットがあります。
物流企業へのコスト削減提案の営業
物流事業を営んでいる企業に対しての営業を行う業務であり、主に経営面に関する提案を行います。
物流事業を営むためには車両の購入や管理、整備に加えて人件費など多くのコストがかかってしまいます。
どこの企業も自社の経費を削減する為に極力コストを下げたいと思っていますが、なかなか的確にコストの削減を実施できている企業は多くありません。
そのため、コスト削減をしきれていない企業に経営面の見直しを提案することで、物流業界の企業に貢献することができるのです。
物流企業への経営コンサルティング
数多くある物流企業の中でも集客に困っている企業は数多くあります。
そんな企業に対して集客の為のノウハウや経理、人材採用などさまざまな面のコンサルティングを行います。
コンサルティングを行う際にはSNSやインターネットを活用した集客方法や効果的に人材を獲得する為のノウハウを身に付けておく必要があります。
物流業界の営業職で掲載されている求人募集の特徴とは
次に、物流業界の営業職ではどのような求人募集の特徴があるのかについて、実際の求人掲載をもとにご紹介していきます。
未経験のでも求人応募ができる募集が多い
営業職の求人掲載では業界や業務内容によって経験者のみしか求人応募ができないという募集が多いですが、物流業界の営業職ではほとんどの求人募集で未経験でも応募が可能となっています。
そのため、「今まで営業職の経験が無いけど思い切って挑戦してみたい」という方や「物流関係の知識が無いから応募していいのかわからない」という方でも気軽に応募することができるようになっています。
しかし、物流業界は幅広い範囲を指しておりさまざまな求人募集がかけられているため、中には経験者のみしか応募ができない募集もあるので応募をする前に確認をした方がいいでしょう。
ノルマが無い求人募集も多くある
営業職といえば「ノルマ」という言葉が必ずと言っていいほどイメージされます。
営業マン1人1人に設定されているノルマは営業活動を行うにあたってのプレッシャーにもなるため、中にはノルマを課せられるのが懸念となり営業職の求人に応募するのをためらってしまうという方も少なくないでしょう。
しかし、物流業界の営業職の求人募集では”ノルマの設定なし”というような記載がされている掲載が多く、営業職が未経験であったりノルマを懸念としている方でも気軽に応募できる求人があります。
新規開拓が無い募集もある
営業職の仕事と言えば”新規開拓をすることで顧客を増やし、企業の売上に貢献すること”というイメージが強いでしょう。
しかし、物流業界の営業職の求人掲載を見ると、既存顧客に対しての営業のみという求人募集も多くあるのです。
営業職における新規開拓は既存顧客の維持よりも5倍のコストがかかるとも言われており、かなりの労力が必要となるため既存顧客を対象とする営業職であれば気軽に求人の応募ができるでしょう。
物流業界の営業職に向いている人の特徴とは
物流業界の営業職でよくある求人の特徴についてご紹介したところで、物流業界の営業職にはどのような人が向いているのかを解説していきます。
人と接するのが好き
物流業界で働く際には必ずと言っていいほど人と人が接する機会があり、特に営業職のように提案や商談が業務の際には勤務時間のうちのほとんどが人と接する時間となっているため、人と接することが好きという方であればやりがいを感じながら仕事を行うことができるでしょう。
ハキハキして元気がある
物流業界ではドライバー出身や身体を動かす業務を経験している方が多く、業界の雰囲気としても活気のある業界となっています。
営業職として働く際には自身と顧客の話し方や雰囲気が近ければ近いほど親近感を持ってもらいやすくなります。
そのため、営業マン自身も物流業界で働いている方のように活気があり、ハキハキ話す方の方が向いていると言えるでしょう。
相手の気持ちを理解できる
営業職を行うにあたって「話す力」が重要だと思われがちですが、実は最も重要なのは「聞く力」であり相手のニーズを聞き出すスキルが必要とされます。
営業職では商談の際に自社の商品やサービスのメリットを的確に伝える事も重要ですが、顧客の現状やニーズをヒアリングした上で顧客が抱えている課題や解決すべき問題を見つけ出して改善まで導き出します。
そのため、ヒアリングの際に顧客である相手の気持ちを理解できなければ商談を成功させるのは難しくなってしまいます。
約束や期日を守れる
営業職は商談を通して自社が提供している商品やサービスを販売して顧客から費用をお支払いいただきますが、商品やサービスに対する対価の前提として”営業マンへの信頼”があります。
あらゆる業界や分野で多くの企業が商品やサービスを提供しているため、他社と提供しているモノと被ってしまうということも少なくありません。
もちろん顧客は質の高い商品やサービスを気に入って購入しますが、「この営業マンから買いたい!」や「この人と一緒に仕事をしたい!」というような心情も含まれています。
ビジネスの付き合いをする上では顧客との信頼関係が必要不可欠であり、特に物流業界のように時間にシビアな業界では約束や期日を守るのは必須とも言えるでしょう。
物流業界の営業職に求人応募する際の注意点とは
掲載されている求人募集に応募をする際にはいくつかの注意点があり、物流業界の営業職においても同じことが言えます。
今回はその中でも物流業界ならではの注意点を解説していきます。
求人の募集をしているのはどの立場の企業かを確認する
ここまでで記述してきたように物流業界は幅広い範囲を指しており、求人募集をしている企業の業界内の立ち位置によって業務内容が大きく異なります。
そのため、自身で気になった求人募集があった際には「業務内容」や「顧客の層」を確認しておき、求人に応募をした後のミスマッチがないように内容に対策するべきでしょう。
未経験でも求人応募できるか確認する
物流関係の営業職で掲載されている求人募集のほとんどは未経験でも応募ができるものが多いですが、中には物流業界や営業職の経験者のみしか応募ができないという求人もあります。
そのため、特に物流業界や営業職の経験が無いという方は求人の記載をよく確認し、自身が応募条件に適しているかを把握しておく必要があります。
まとめ
今回は営業職の名kでも物流業界の営業職に焦点をあてて解説してきました。
ここまでで解説したように、物流業界の営業職の求人ではいくつかの特徴点があり、物流関係ならではのメリットも多くあるのです。
しかし、いかにメリットを得ることができても求人応募をする際の注意点も把握しておかなければ、自身の納得のいく仕事に就くことは困難となってしまいますので注意が必要です。
また、営業が未経験だけど活気ある職場で働きたいという方はお気軽に物流業界の営業職に応募してみることをおすすめします。