学歴だけが全てではない!?高卒で営業職の求人に応募する注意点とは

就職や転職活動を行う際には「学歴」を気にする方は少なくないでしょう。

有名大学に進学して学歴を武器にしている方がいらっしゃれば、中には高校卒業後に大学へ進学せず、最終学歴が高卒という方もいらっしゃいます。

今回は世間的に「求人の応募は学歴が高ければ高いほど有利」と言われている中で、高卒の方が営業職の求人に応募する時に焦点を当てて解説していきます。

高卒の人が営業職の求人に応募するメリットとは

大学を卒業してから社会に出る人が増えている中、高卒として求人に応募する際にはメリットとデメリットをしっかりと把握しておく必要があります。

それでは、まず初めに高卒の方が営業職の求人に応募する際にはいくつかのメリットについて解説しておきます。

若さを売りにできる

一見、営業職は建設業などの現場作業ではないため体力は要らないと思われがちですが、実はかなりの体力を使うのです。

その理由として”商談による訪問”が挙げられます。

営業職は企業によって営業手法が異なり「テレアポ」「飛び込み」「ルート営業」などさまざまあります。

「テレアポ」ではアポイントが決まるまで1日中、顧客に対して架電を続けたり、「飛び込み」や「ルート営業」では1日中特定または不特定の顧客先を訪問して回らなければいけません。

そのため、若ければ若いほど行動力が高く、営業に強みとなる”若さ”を武器にできるのです。

若いうちから経験を積むことができる

高卒で営業職の求人に応募する大きなメリットとして”経験を積める”という点があります。

営業職では必ずと言っていいほど商談の経験を積むことができ、時には企業の役員や代表者と商談を行うことができます。

企業の役員や代表者のように日頃接することができない方と接することで自身の中の価値観を高めることができたり、普段では聞けない話を聞くことができ、貴重な経験を何度も積み重ねることができるのです。

また、営業職として自身で企業の利益を生み出すスキルや知識を身につけることができ、将来のキャリアアップや独立をする際にも役立てることができるのです。

専門的な知識が無くても仕事がこなせる

求人募集の中には専門的な知識やスキル、一定以上の学歴を必要とされる求人もあります。

しかし、営業職の求人の多くはそのような専門知識や学歴を優先して選考をしておらず、業界の未経験や学歴不問で求人に応募をすることができるのです。

そのため、「高卒でアピールできる様な学歴じゃないから求人に不利」や「元気しか取り柄が無いから採用されるか不安」などのように、自分に対して自信が無かったり周りとの劣等感を感じている方でも気軽に求人応募をすることができるのです。

変な癖ややり方が染み付いていない

2022年となった現在では、さまざまな分野や業界で商品やサービスの販売を行っており、多くの企業が営業職の求人募集をかけています。

営業の商材や手法が企業によって異なるため、営業職から営業職への転職の際には前にいた会社の手法や考え方が染み付いていることで、なかなか新しいやり方に慣れないというケースも少なくありません。

そのため、高卒から営業職の求人に応募することで、変な癖ややり方が染み付いておらずスムーズにその会社のやり方を吸収することができるのです。

同年代の人よりも早く稼ぐことができる

同年代で進学した方は4年間大学で勉強をしている間、高卒で営業職として働くことで同年代の人よりも早く稼ぐことができます。

また、営業職では基本的に”インセンティブ”という成果に応じた追加報酬があるため、業務に慣れて成果を出せば出すほど多くの給与を稼ぐことができるのです。

高卒の人が営業職に応募するデメリットとは

高卒の人が営業職に応募する際にはさまざまなメリットを得ることができますが、それに対して同時にいくつかのデメリットも生じてしまいます。

メリットだけでなくデメリットも把握した上で求人応募を進める必要があるため、いくつかのデメリットについても解説していきます。

大卒以上でなければ応募ができない求人もある

営業職のみならず、求人に応募する際には「大卒以上」と記載がされていることがあり、高卒の方では応募ができないという求人もあります。

そのため、求人を探している中で自身の希望に近い募集があったとしても応募すらできないというデメリットがあります。

大卒よりも給与が安い

多くの求人募集の条件では、業務内容や勤務時間が同じでも基本的に大卒の方が応募するよりも高卒の方が応募する方が給与が安く設定されています。

能力や実績に応じて昇給ができるとはいえ、初任給やある程度給与が上がるまでは大卒の方よりも給与が低くなってしまうというデメリットがあります。

選考に通りにくい

高卒の最もデメリットとなるのは「採用率」です。

学歴よりも能力や人柄を重視する企業がある中で、まだまだ多くの企業が学歴を重視して選考を進めており、同じくらいの能力であれば高卒よりも大卒の方が採用されやすいのも事実です。

そのため、求人に応募したとしても選考で何度か落ちてしまうというのも覚悟しておく必要があるでしょう。

アピールポイントが少ない

求人に応募する際には志望動機とは別に「自己PR」によって自分を採用することで、企業に対してどのようなメリットがあるのかというアピールが必要となります。

選考を進める上では実体験をもとに自身の経験や実績についてアピールしていきます。

そのため、大卒のように学生時代が長く、さまざまな経験を積みやすい場合はアピールポイントが作りやすいですが、高卒のようにすぐに社会に出る際にはアピールポイントが少なく、求人に応募した後の採用率にも影響が出てしまうのです。

高卒の人が営業職の求人に応募する注意点とは

高卒の方が営業職の求人に応募する際のメリットやデメリットについて解説したところで、次は実際に求人に応募する際の注意点について解説していきます。

高卒でも求人の応募が出来るか確認する

先ほどのデメリットで記述したように、営業職の求人募集の中には高卒では求人の応募すらできない募集もあるのです。

そのため、求人の応募をする前に募集条件を確認し、”高卒可”というような記載があるかを確認しておく必要があります。

学歴の代わりにアピールできるポイントを探す

求人に応募する際には学歴が高い方が有利であり、多くの企業が有名大学卒業などの高学歴の人を求めていることは事実ですが、学歴が全てではないということも事実と言えます。

高卒という学歴では有名大学卒業の人と学歴勝負をしようとしても難しいため、学歴以外のアピールポイントを用意しておく必要があります。

高卒の方でアピールできる主な例としては部活での実績やアルバイトでの経験が挙げられます。

また、アピールをする際の注意点としては”能力”をアピールするのではなく、”行動”をアピールするべきという点です。

企業側も即戦力が来るに越したことはありませんが、高卒や大卒などの新入社員に対しては能力よりも行動力を求めることが多いのです。

そのため、学生時代に”どのような実績を出した”というだけでなく、”どのような実績を出し、そのためにどのような行動を取ったか”という点をアピールするといいでしょう。

今できることだけで求人を選ばない

求人を選ぶ際には今現在の自分でできそうなことの求人を探しがちですが、高卒や大卒の知識やスキル、経験では社会ですぐに活躍するのは簡単ではありません。

また、特に営業職の商談や営業活動は学生時代では経験できないため、学生の時点ではできない方がほとんどです。

そのため、現状の自身の能力だけで求人の応募をするかしないかの判断をするよりも、自身の中で興味があったり社会に需要がある商材やサービスを提供している営業職への求人応募をすると良いでしょう。

高卒というのは言い訳にならない

社会人として社会に出て働き給与をもらっている以上、全ての人は「プロ」として扱われるため高卒という学歴は言い訳として通用しません。

特に営業職のように自社の代表として顧客と商談を行う際には、自身の言動や行動によって自社の名前に傷をつけてしまうこともあり得ます。

そのため、「高卒だから知らない」や「高卒だからわからない」などのような言い訳は通用しないと考えておく必要があります。

ビジネスマナーを学んでおく

営業職は商談で顧客先を訪問することが多く、名刺交換や上座・下座、ビジネスにおいての言葉遣いなど基本的なビジネスマナーが必要不可欠です。

顧客先での何気ない行動が失礼に当たり顧客からの信頼を失うだけでなく、最悪の場合クレームに繋がりかねません。

そのため、営業職の求人においては面接の際にビジネスマナーを把握しいるかなどを見られやすいです。

また、商談以外でも顧客とのメールでのやり取りが必要となるケースがあり、ビジネスメールの送り方などを身に付けておく必要があるのです。

まとめ

今回は高卒の方が営業職の求人に応募するケースに焦点をあてて解説してきました。

ここまでで記述したように、”学歴社会”と言われている現在において高卒というのは求人の採用の際に不利となってしまいやすいです。

しかし、逆に強みとできる点も数多くあり、自身の状況や捉え方次第ではメリットになることもあるのです。

また、高卒だからといってただ単に求人に応募をするのではなく、より採用率を上げる為には自身の能力や実績などをしっかりと分析をして、求人の募集を出している企業に対して強みや他の求職者との差別化ができるアピールポイントを把握しておく必要があるでしょう。

実際に求人に応募する際には必要以上に「高卒」という学歴を気にしすぎることなく、自身の良さを明確に伝えることを意識するだけで、就職活動が気軽に行えるでしょう。