営業アシスタントに転職するには?向いている人やキャリアパスについても徹底紹介

最近では、営業職の待遇を改善するために営業職と営業アシスタント職に、分けて営業職一人当たりの負担を減らす会社も多くなってきています。

そのため、営業アシスタント職の需要が拡大していると言えるでしょう。

そこで、この記事では営業アシスタント職に転職したいと思っている人に向けて、営業アシスタントの業務内容や営業アシスタントに転職するための方法、営業アシスタントとして転職するメリットについて詳しく紹介していきます。

それではみていきましょう。

営業アシスタントに転職するには?

営業アシスタントに転職するためには、転職サイトに登録するのが一番でしょう。

転職サイトでは、営業アシスタントの求人が多く掲載されており、なかには営業事務と記載されているものもあります。

基本的に、営業事務と営業アシスタントでやっていることは同じです。

そのため、営業アシスタントとして働きたい人の場合は、営業事務の求人に応募してみるのも良いでしょう。

また、営業アシスタント職ではスカウトやヘッドハンティングなどで採用されるということはほとんどありません。

そのような背景から、自分で求人サイトを見た上で応募していくというスタイルが一般的なので、必然的に同じ求人に応募するライバルも自分と同じレベルの人が多くなると言えるでしょう。

営業アシスタントに向いている人材とは?

営業アシスタントに向いている人材は、以下のような人です。

  • 細かい作業が得意な人
  • マルチタスクな人
  • PCスキルがある人

細かい作業が得意な人

営業アシスタントに向いている人材としては、細かい作業が得意な人が挙げられるでしょう。

営業アシスタントは、営業職の指示をもとに細かい作業をしていくのがメインの仕事です。

細かい作業の中には、請求書の確認業務やクライアントに対して提出する資料の誤字脱字の確認などが挙げられます。

認識としては、営業職がやるほどのものでもない仕事や営業職がやっている時間がない仕事、時間がかかる細かい作業がメインと言えるでしょう。

そのため、細かい作業が得意で集中力が長く続く人の場合は、営業アシスタントとして働くのを苦痛と感じる可能性が小さいと言えます。

マルチタスクな人

営業アシスタントに向いている人材の特徴の一つに、マルチタスクな人が挙げられます。

営業アシスタントは、一人の営業職に対して一人つく場合もありますが、2〜3人の営業職に対して一人の営業アシスタントで、アシスタントをするということも多いです。

このような場合、複数の営業職社員から様々な仕事を依頼され、結果的にマルチタスクで働かなくてはいけないということもあります。

特に、複数の社員を一人で抱えるためそれぞれの社員が要求してくる仕事と、それらの重要度を見た上で、自分で仕事の順位を変えていかなくてはいけないことが多いです。

そのため、マルチタスクが得意なだけではなく、自分でスケジュール管理をして営業職が求めているものを営業職が求める期限までに提出するということも必要な能力になります。

PCスキルがある人

営業アシスタントでは、PCスキルが必須と言えるでしょう。

そのため、PCスキルがない人の場合は営業アシスタントとして転職できない可能性が非常に高いです。

営業アシスタントでは、営業職が作成した資料の確認や、場合によっては営業マンがクライアントに提案するためのパワーポイント資料を作成することもあります。

その他にも、請求書の作成業務ではエクセルを使う場合もあるでしょう。

このように、PCスキルがないとそもそも業務にならないということも多いです。

そして、営業アシスタントの場合、これらの基本的なスキルを教えてくれる研修が用意されていることはほとんどありません。

特に、中途社員の場合は基本的なPCスキル研修はないことがほとんどです。

そのため、入社の際にはPCスキルがあること、そしてそれらのスキルを使って問題なく業務を遂行できるということも求められます。

営業アシスタントのキャリアパスとは?

営業アシスタントのキャリアパスは、以下のものになります。

  • 事務職になる
  • 営業職になる
  • 営業アシスタントの専門家になる

事務職になる

営業アシスタントのキャリアパスとしては、営業のみではなく様々な事務作業を行う事務職として転職する場合があります。

営業アシスタントは、基本的に事務職の中でも営業マンのアシスタントをする営業事務というポジションになります。

そのため、対応する範囲が狭いのが特徴です。

一方で、事務職の場合は会社全体の事務作業を担当することになります。

そのため、営業事務よりもより汎用的なスキルを学ぶことができ、たくさんの経験をすることができるのは大きな特徴でしょう。

営業職になる

営業アシスタントのキャリアパスの一つとして、営業職になることも挙げられます。

営業職と営業アシスタントの大きな違いは、実際に営業をするかです。

そして、営業職の場合は営業アシスタントにはない、インセンティブが給料に反映されることがあります。

インセンティブとは、自分が販売した成約額に応じて、数パーセントが給料に上乗せされるという制度です。

営業アシスタントは、営業マンがいくら契約を取ることができても、営業マンのインセンティブが営業アシスタントにも反映されるということは少ないです。

このような背景から自分が資料などを作成してるにも関わらず、成果はすべて営業マンに持っていかれてしまうというのが営業アシスタント職の不満の一つでもあります。

そのため、営業アシスタントから営業職にキャリアアップするという人も多いです。

営業アシスタントの専門家になる

営業アシスタントからのキャリアパスの一つとして、営業アシスタントの専門家になることも挙げられるでしょう。

特に、大手企業では営業マンと営業アシスタント職を明確に分けていることがあります。

このような場合、営業アシスタントとして採用されると、営業アシスタントの専門家として部下をまとめていくことが求められる可能性が高いです。

そして、営業アシスタントとしてのキャリアを歩んでいくことで、最終的には社長秘書のような秘書業務を担当することもあります。

このように、営業アシスタントと一言に言っても営業マンのアシスタントのみではなく、社長や取締役などのアシスタントをすることもあると言えるでしょう。

営業アシスタントに転職するメリット

営業アシスタントに転職するメリットは、以下のものです。

  • 採用のハードルが高くない
  • 大手企業で勤務できる可能性が高い
  • 労務環境が良い

採用のハードルが高くない

営業アシスタントに転職するメリットの一つに、採用のハードルが高くないことが挙げられます。

営業アシスタントの場合は、大手企業であっても高卒で入社できる可能性があります。

これは、営業アシスタントと営業マンなどの総合職では採用の枠が違い、給料水準が異なるためです。

つまり、営業アシスタントなどを採用するための専用枠が設けられていることが多いということです。

そのため、採用のハードルが高くなく、大手企業でも学歴に関係なく入社できる可能性があるのは大きな魅力でしょう。

一方で、PCスキルやコミュニケーションスキルなど基本的な社会人としてのスキルがない場合は、採用される可能性は低くなってしまうので、学歴などのハード面での採用ハードルは高くないものの、スキルなどはのソフト面では一定の水準でハードルが設けられてるを意識すると良いです。

大手企業で勤務できる可能性が高い

営業アシスタントに転職するメリットの一つに、大手企業で勤務できる可能性が高いということも挙げられるでしょう。

大手企業では、労働環境を良くするために営業職と営業シスタント職に営業業務を分けることがあります。

このように分けることで、営業職は自分の負担を減らすことができ労務環境をよくすることが可能です。

そのため大手企業を中心に営業アシスタント職の導入と営業アシスタント職の早期採用を行っていることがあります。

このような流れから、営業アシスタントとしての経験やスキルを持っていれば、大手企業で勤務できる可能性が高いです。

しかし、中小企業では一人の営業マンに割ける経費が多くないので、営業アシスタントを導入できていないということもあります。

また、営業アシスタントを導入することができていても、複数の営業マンを一人で担当しなくてはいけないこともあり、このような場合だと営業アシスタントの負担が大きくなってしまうこともあります。

労務環境が良い

営業アシスタントに転職するメリットの一つに、労務環境が良いことが挙げられます。

営業アシスタントは、サービス業のように1日中たちっぱなしで仕事をすることはなく、基本的にはオフィスで勤務することになります。

そのため、サービス業などと比較して労務環境が良いと言えるでしょう。

また、給与水準や福利厚生なども会社に準じることが多く、大手企業での採用が多いためそのぶん福利厚生などが充実していることも多いです。

営業アシスタントに転職するのが難しい理由

営業アシスタントに転職するのが難しい理由は、以下の3つです。

  • 派遣社員が多い
  • 女性が多い
  • 募集している企業が多くない

派遣社員が多い

営業アシスタントに転職するのが難しい理由の一つに、派遣社員が多いことが挙げられます。

営業アシスタントは、正社員として会社で採用されるのではなく、派遣会社を通して派遣社員として派遣されることが多いです。

このような背景から正社員として営業アシスタントに転職するためには、そもそも採用枠が小さいので難しくなると言えるでしょう。

女性が多い

営業アシスタントに転職するのが難しい理由の一つに、女性が多いことが挙げられます。

営業アシスタントは基本的に女性のみの採用になっており、採用の段階では男女の差別がなくても、実際採用されてみると女性しか採用されていないということがほとんどです。

そのため、男性で営業アシスタントになりたいと思っている場合は、非常に難しいと言えるでしょう。

また、派遣社員であっても男性よりも女性の方が求められる可能性が高いです。

これは、細かい作業が多くなり、また女性ならではの視点が必要になる業務も多いためです。

営業マンが男性であることが多いという背景から、女性が採用され男女のバランスをとっているという背景もあるでしょう。

募集している企業が多くない

営業アシスタント職に転職するのが難しい理由として、募集している企業が多くないことも挙げられます。

営業アシスタント職は、大手企業を中心に募集されることが多いですが、日本の99%は中小企業です。

そして、それらの中小企業は営業アシスタントを採用できるほどの資金がないことが多いです。

そのため、営業アシスタントを募集しているのは一部の大手企業のみで、それらの会社以外は募集してないことが多く、結果的に日本全体で見ると営業アシスタント職を募集している会社が多くないということになってしまいます。

まとめ

営業アシスタントに転職するのは、枠の広さや求められるスキルの偏りなどから難しいと言えます。

今後、営業アシスタントに転職したい人は、この記事を参考にしてください。