これまでの経験を活かせる?営業から 異業種へ転職するべきタイミングと注意点とは

現在の日本では営業職として働いている人はかなりの人数がいらっしゃいます。

しかし、それに対してさまざまな業種で多くの企業が営業職やその他の求人募集を行っています。

そのため、今まで営業職として働いていた人が異業種となる他の業種へ転職する人が増えています。

今回は現在営業職として働いている人にけて、異業種への転職をするべきタイミングや注意点について詳しく解説しています。

営業職から異業種への転職を考えるべきタイミングとは

営業職として働いている人が異業種へ転職をする際には「何となく転職したいから」という抽象的な理由ではなく、それなりの理由がなければ次の転職先へ移る意味が無くなってしまいます。

そのため、まずはじめに、現在営業職として働いている人が異業種へ転職を考えるべき要素をいくつか解説していきます。

ワークライフバランスの見直し

営業職の多くは自身の成績によって残業や休日出勤が増えるというケースがあったり、もともと勤務時間が長いというケースがあります。

そのため、どうしても仕事とプライベートの割合で見ると仕事よりになってしまい、プライベートの時間が少なくなってしまいがちです。

しかし、家庭を持ち始めた人やお子さんがいる方はどうしてもプライベートの予定を優先せざるおえないため、長く営業職を続けていた人でも異業種に転職する人は多くいらっしゃいます。

また、「そこまで高い年収でなくてもいいからプライベートを充実させたい」という方も異業種への転職を考えるタイミングとして良いと言えるでしょう。

キャリアアップ

長く営業職を続けていれば多くの実績や経験を積み重ねることができます。

そのため、今現在の状況で満足できず、よりもっと高い年収を稼ぎたい人やレベルの高い仕事に挑戦してみたいという方も異業種への転職を考えるタイミングとしては的確と言えます。

実際に営業職から異業種へ転職することでより高い年収や自身のスキルアップに繋げたという方も多くいらっしゃいます。

職場で過度なストレスが生じてしまう

営業職では基本的に個人ノルマが課せられることが多く、ノルマに対して自身の成績が優れなければ上司からプレッシャーをかけられたり職場の雰囲気がピリピリしてしまうケースも少なくありません。

中にはある程度のプレッシャーがあった方が緊張感を持って仕事をこなせるため働きやすいという方もいらっしゃいますが、ほとんどの方はプレッシャーを感じずに仕事をしたいというのが本音のところでしょう。

実際に仕事で自身のパフォーマンスを最大限に発揮するにはある程度のプレッシャーや緊張感が必要だとも言われていますが、必要以上のプレッシャーやストレスを感じてしまうのは注意が必要です。

仕事のストレスが原因でうつ病になってしまったり、体調を崩してしまうというケースにも繋がりかねません。

そのため、自身の中で職場でのストレスが原因で日常生活に支障が出てしまいそうな時は、異業種への転職を行うべきでしょう。

違う商材も販売してみたい

数多くの企業が商品やサービスを開発して販売しているため、営業職の求人募集は溢れています。

そのため、現在自身が勤めている企業以外にも営業職として働ける場所は数多くあります。

中には「自社で提供している商材以外の他の商材を販売してみたい」や「今の商材でなくても販売ができるのか能力を試したい」という方も多くいらっしゃいます。

そんな時はずっと今の企業で営業として働くのではなく、同じ営業職でも他の業種で別の商材を販売する為に転職を行うのも1つの選択肢だと言えます。

営業から異業種への転職で活かせるスキルとは

営業職として働いていた人は必ず次の転職先も営業職でなければいけないということはなく、異業種に転職した際にもこれまでの営業職としての経験やスキルを活かすことができるのです。

それでは、実際に営業職からの転職の際に活かせるスキルについて解説していきます。

コミュニケーションスキル

「営業職=コミュニケーションスキル」と言っても過言ではないほど、営業職と言えばコミュニケーションスキルが必要とされます。

営業職では「テレアポ」や「商談」で新規開拓を行う際には”アイスブレイク”という、初対面同士でも親しみやすくする為に緊張感をほぐすスキルが必要です。

しかし、人と人が接触して行う仕事は営業職だけでなく、むしろどの業種でも必ずと言って良いほど人とのコミュニケーションが必要とされます。

そのため、営業職として初対面でも親しみやすい雰囲気づくりができたり、人として信頼されやすいような話し方、接し方というのは異業種に転職した際にも非常に強みとなるスキルなのです。

問題解決力

営業職の仕事と言えば”顧客から契約をいただくこと”と思われがちですが、本質としては”顧客の問題を解決して満足度を上げること”なのです。

顧客が費用を払ってくれるから問題を解決するのではなく、顧客が抱えている問題の解決策を見つけ出し、顧客が満足した対価として報酬が支払われるのです。

営業として長く働いている人の多くはこの感覚をしっかりと持ち合わせており、仕事の本質を理解しているケースが多いです。

また、どの仕事をしている時でも必ず何かしらの問題が発生し、その問題を解決しなければ次のステップには進めません。

そんな時は営業職として顧客の問題を解決していた経験が役に立つのです。

提案力

営業職で契約に繋げられるか繋げられないかは”提案力”の差が非常に大きいです。

”今顧客が抱えている問題は何か””優先的に解決すべき点は何か”、”それに対してどのような対策を取るべきなのか”という点を論理的に分かりやすく提案し、顧客に的確に伝えなければいけません。

これは社会に出て働く際に非常に大事なスキルであり、どの業種でも必ずと言って良いほど役に立たせることができるスキルです。

営業から異業種へ転職する際の注意点とは

次に、営業から異業種へ転職をする際の注意点についてですが、異業種へ転職をする際にはいくつか注意しておくべき点があり、これを把握しているかしていないかでは転職の質にも影響してしまいます。

それでは、今回は代表的な注意点について詳しく解説していきます。

需要が高い業種を選ぶ

転職をする際に重要な点としては”社会からの需要の高さ”です。

営業職から異業種へ転職をすることができたとしても、その市場が社会的に需要がなければ低迷していってしまい、最悪の場合転職先の企業の経営が傾いてしまったり倒産してしまうということもあり得ます。

そのため、転職をする時には必ず転職先の企業だけを調べるのではなく、その企業の業界状況も調べて置き、業界全体的に社会からどれくらいの需要があるのかという点を把握しておく必要があるのです。

年収の高さだけで選ばない

営業職として働いている人であれば、通常の作業員や事務員として働いている人よりも年収が高いケースが多いです。

そのため、次の転職先には今の年収よりも高い企業でないと転職をしたくないという方も少なくないでしょう。

しかし、転職の際には年収だけを指標として決めてしまうと、自身の中で重視していた「待遇の良さ」や「ワークライフバランス」などが崩れてしまい、転職をする意味が無くなってしまうというケースもあり得るのです。

そのため、営業から異業種へ転職をする際には、自身の中で転職先選びの「核」となるポイントをしっかりと決めておき、それに近い企業に転職するべきなのです。

営業職から異業種へ転職を考えている人におすすめの業種とは

営業職として働いていた人がこれまでのスキルや経験を活かしやすい業種というモノがあり、今回はその中でも特におすすめな業種をご紹介していきます。

企画・マーケティング職

企画・マーケティングとは、企業内で新しい商品やサービスを開発するための戦略を練る仕事であり、営業職として働いていた時の問題解決能力や提案力を特に活かしやすい業種なのです。

人事職

人事職は企業内の面接や面談、会社説明会などの人材採用業務に加え、自社を社会へアピールする為にメディアを活用するなど幅広い業務を行っています。

人事職では営業職の時のコミュニケーションスキルや問題解決能力が非常に活かしやすくなっています。

しかし、企業によって人事部は採用ではなく従業員の保険の手配などの労基関係を任せていることがあるため、採用なのか労基なのかはよく確認しておく必要があります。

販売職

通常、営業職と言えば「テレアポ」や「飛び込み訪問」「ルート訪問営業」など企業から顧客へアプローチをかけて販売促進を行いますが、販売職ではディーラーや家電量販店、携帯ショップなどのように、顧客側から企業に対してアプローチをかけてきて商品の購入やサービスへの申し込みに対して対応します。

販売職では営業職としてのコミュニケーションスキルや問題解決能力、提案力などほとんどのスキルを活かすことができるのです。

異業種の営業職

今までの営業職のスキルや経験を最大限に生かせるのは、やはり同じ営業職でしょう。

企業によって扱っている商材は違えど、基本的に商材を販売する仕組みは変わらず、「売れる人は商品問わずなんでも売れる」と言われているほどです。

そのため、現在の商品以外で営業職として働きたいという方は、営業職は変えず異業種に転職するのも非常に有効な転職と言えます。

まとめ

今回は現在営業職として働いている人が異業種へ転職をする時に焦点をあてて解説してきました。

ここまでで解説したように、営業職から異業種へ転職する際にはこれまでのスキルや経験を活かせる業種が数多くありますが、自身の中で明確に転職する理由を見つけておかなければただ転職するだけで、なんのメリットも発生しないということもあり得ますので、しっかりと自身の中で「転職の核」を定めておく必要があるしょう。