ここ数年モノのインターネット化(IoT)やAIロボットなどが多くの現場で取り入れられています。
また、社内チャットなどのソフトウェアを使うことも企業にとって当たり前になってきました。
技術は常に進化をし続けていますので、最先端の技術のフォローができる技術営業の需要は高まっています。
専門知識を持っている人やエンジニア職からの転職に技術営業は人気です。
今回は技術営業へ転職を考えている人に向けて、転職を成功させるポイントを解説します。
技術営業とは?
技術営業は、ITや機械などの技術製品やサービスについての知識を活かして営業をおこなう人を指します。
技術営業はセールスエンジニアと呼ばれることもあります。
技術と営業の両方を兼ねているスペシャリストです。
技術営業を欲している企業は、技術面でのフォローが必要なIT関連の商品やサービスを取り扱っている企業がほとんどです。
そのため最先端の技術を取り入れられる大手企業や、高いモチベーションを持つベンチャー企業などが求人を出していることが多いです。
技術営業は希少性が高く転職がしやすい!
技術営業の道は、理系の大学を出てそのまま技術営業として就職をする、またシステムエンジニアや開発などに携わってきた人が転職先として選ぶのが一般的です。
技術営業は、技術の知識にプラスしてプレゼンテーション力やコミュニケーション力など営業に必要なスキルも求められます。
そのため、技術営業で活躍する人は能力が高く、多くの企業が優秀な技術営業を採用したがっています。
技術営業は高年収!
技術営業の平均年収は522万円です(求人ボックスナビ調べ)。
日本全体の平均年収が433万円なので、技術営業の年収は高い水準といえるでしょう。
特に東京都で働く技術営業の平均年収は597万円で約600万円と高年収の職業となります。
同じ求人ボックスナビでは、システムエンジニアの平均年収は498万円でした。
技術営業の方が高い年収のため、システムエンジニアが年収アップを望んで技術営業に転職を希望することが多いです。
技術営業はもちろん営業の一種なので、成約すればインセンティブが出たり、ボーナスにしっかり反映されます。
自分の努力次第で収入アップもできるのも大きな魅力です。
技術営業の仕事内容は?
技術営業は、自分の技術の知識によって会社の利益をあげるのが主な仕事です。
成約した時には大きなやりがいを感じることができます。
顧客へ自社商品を技術面から提案する
新しい技術を導入するときに、顧客が気になるのは操作性だったり、費用対効果だったりといろいろな懸念点があります。
技術営業は、技術面から顧客へ自社の製品やサービスを使うことによって解決される問題やメリットを挙げて顧客の不安を解消します。
特に新しい技術を取り入れる際には、不具合などが起こらないか不安なものです。
どのようなバックテストをおこなって、どういう形で安全性を確保しているかなどしっかりと説明することは、技術営業の大きな役割です。
既存顧客に対して、他の製品やサービスの導入を技術面から提案する
今実際に自社の製品を使っている顧客に対して、他にも何か抱えている問題がないかヒアリングして自社の製品を技術面から提案することも仕事の1つです。
そのためには、自社の製品についての深い理解と、相手企業へのヒアリングが重要です。
顧客にヒアリングして自社製品の改善や開発に役立てる
自社製品の改善や開発には、ユーザーの意見が欠かせません。
そのため、顧客のエンジニアとは定期的にコンタクトを取ったり情報交換ができるような信頼関係を築けることが欠かせません。
技術営業への転職に成功する人の特徴
理系の深い知識がある人
技術営業は、企業の開発担当やシステムエンジニアに対してプレゼンテーションをおこなったり、設置後のメンテナンスなどのフォローをおこなったりします。
開発担当やシステムエンジニアに信頼されるようなコミュニケーションを取るためには、深い理系の知識が必要です。
技術営業は、付け焼刃の知識では努めることができないのです。
そのため、一般的に理系出身者やシステムエンジニアや開発経験者が採用されます。
最先端技術に強い興味や関心がある人
技術営業を置いている企業は、最先端のIT技術を使用している製品を扱っているところがほとんどです。
技術営業は、顧客の開発担当だけではなく、自社の開発担当とも意見を交わすこともあります。
その時に、しっかりと対等に話ができるように、常に最先端技術について敏感にならなくてはいけません。
自分の知識だけではなく、新しい知識をアップデートできるような柔軟な人が技術営業には向いています。
コミュニケーション力が高い人
技術営業は、技術と営業2つを兼ね備える必要があります。
そのため技術のスキルが高くても、人とのコミュニケーションスキルが低いとうまくいきません。
営業がうまい人の特徴として人の話を引き出すのがうまい、ということがよく挙げられます。
営業の基本は、顧客の抱えている課題を引き出して、そのソリューションを与えることです。
そのためには、まず顧客の抱えている課題をヒアリングしなければいけません。
そのためには、話しやすい状況を作れる、などコミュニケーション能力が欠かせません。
技術営業に転職するメリット
年収アップが期待できる
技術営業になる人のほとんどが、システムエンジニアや開発などを担当していた人です。
上でも述べたとおり、技術営業の平均年収はシステムエンジニアより高い傾向にあります。
また、営業は成約数によってインセンティブがついたり、ボーナス増額につながったりなど、自分の頑張りがしっかりとお給料に反映されることが多いです。
頑張れば頑張った分収入アップが期待できます。
最先端の技術に携わることができる
技術営業は、これまでにない新商品を技術面から世の中に広げていくことが仕事の1つです。
自社の製品が世の中に出回る前から、その最先端の技術に触れることができるのは、技術系の人にとって大きな喜びに繋がるでしょう。
最先端の技術を熟知するためには、勉強会に参加したり、自分でも学び続けなければいけないため大変ですが、その分大きなやりがいを感じられます。
いろいろな人とつながることができる
技術系の職種でもシステムエンジニアや開発担当はなかなか社外の人と付き合いを広げることは難しいかもしれません。
その点、技術営業の人は、社外の多くの人と関わることができます。
人脈が広がると、刺激を受けたり、知らなかった情報を知ることができたりと大きなメリットを得ることができます。
社内の技術開発の促進に役立つことができる
顧客からのフィードバックを自社の技術職に伝える時に、技術営業なら技術面から改善点を伝えることができるため、自社の技術職からも大変喜ばれます。
今、どの企業もシステムエンジニアや開発に大きな負担がかかっているのが現状です。
技術営業として携わることにより、自社の開発への負担を大きく減らすことができることにもつながります。
ステップアップの転職がしやすい
技術営業は、今多くの企業が喉から手が出るほど欲しいと思っている人材です。
技術営業の経験があれば、転職もかなり有利に進めることができます。
今よりも大手企業への転職や、より高い年収への転職もチャレンジしやすくなります。
海外で活躍することもできる
日本の製品は、性能が高く壊れにくいと海外でも人気が高く、製造業などのメーカーの場合、海外へ販売していて海外拠点を持っているところも多いです。
英語ができれば、技術営業として海外で活躍することもぐっと近づきます。
実際にメーカーでは海外営業を募集している大手企業も多く、自分の語学力と技術の知識を活かしてグローバルに活躍することも可能です。
技術営業への転職は転職エージェントへの登録がおすすめ
技術営業への転職を有利に進めたい人は、転職エージェントを利用することをおすすめします。
というのも、大手企業の求人や、注目されるようなプロジェクトに関わる求人は一般公開されることがなく、転職エージェントで非公開案件として求人がかかっていることがほとんどだからです。
そのような求人は基本的に年収が高く魅力的なため、一般公開していると多くの応募があり、企業が選別するのが大変になります。
そのため、企業は非公開案件にして、転職エージェントに条件にマッチしている人だけを紹介してもらうようにしています。
特に技術営業の求人には、高収入の大手企業の案件や新しいプロジェクトに関わる求人が多い傾向にあります。
転職エージェントに登録しなければそういった非公開案件を紹介してもらうことができません。
そのため、特に技術営業に転職したい人は、複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。
また、転職エージェントにもハイクラスの転職エージェントというものがあります。
技術営業は、ぜひハイクラス向けの転職エージェントにも登録してみてください。
おすすめのハイクラス向け転職エージェント
テレビCMでもおなじみのビズリーチは、年収1,000万円以上の求人が1/3以上というハイクラス向けの転職エージェントです。
営業職にも強く、アドバイザーの対応も丁寧と評判です。
JACリクルートメントは外資系のため外資系や海外企業にも強いという特徴を持っています。
特に30代~50代で、年収アップを目的とする転職を考えている人に登録をおすすめします。
まとめ
今後も、いろいろな企業でロボット化やIoT化が進むだけではなく、VRやNFTなど新しい技術はどんどん生まれていて、今後さらにいっそう技術営業の必要性がどの企業でも高まることは間違いありません。
技術営業は高収入が期待できるだけでなく、最先端の技術を世に送り出せるという大きなやりがいを感じることができる仕事です。
技術営業になりたいと思ったら、ぜひ前向きにチャレンジしてください。