海外営業の仕事内容とは?海外営業の求人の探し方も紹介

営業は、国内で行う営業だけではなく海外の取引先に対して行う営業もあります。

これを海外営業と言い、一般的にはBtoBの営業になります。

そこで、この記事では海外営業の仕事内容や海外営業の求人の探し方について、詳しく紹介していきます。

それではみていきましょう。

海外営業とは?

海外営業とは、海外の取引先に対して営業を行うことです。

日本の場合、素材メーカーなどが多く、国内の市場としても限界があるのでメーカーを中心に海外進出を進めており、そのなかで海外営業が必要になることもあります。

海外営業は大企業だけではなく中小企業でも設置されている職種の一つです。

特に、中小企業の場合海外に対して自社の製品や素材などを売り込むことができれば、販路の拡大にもつながるため、その点からも中小企業の方が海外営業に力を入れていることが多いです。

海外営業と聞くと、実際にその国に駐在をして営業を行うイメージをする人も多いと思います。

海外営業の中には、駐在をして営業する人もいるのが事実です。

一方で、海外営業といっても日本国内から海外に向けて営業を行う人もいます。

特に、最近ではオンラインでのやり取りが可能になったことや、コロナの影響で海外に行くことがためらわれている環境なので、海外営業と言っても日本国内から行うことが多いです。

その場合は、アフリカ担当や東南アジア担当のように地域ごとに割り振られることや、国ごとに担当が割り振られることが一般的になります。

そのため、海外営業の仕事に就くためには、英語力はもちろんのこと当該地域で使われている言語についても深く理解しておくことが重要でしょう。

そして、海外営業の大きな特徴の一つとして営業経験の有無ではなく、言語力や海外経験の有無が問われることが多いということです。

海外営業の場合は、営業力も必要ですが、それ以上に現地の言葉を理解できる能力が重要になります。

そのため、帰国子女や海外留学の経験がある人が海外営業として採用されることが多いです。

また、海外営業は中途採用ではなく新卒採用された人が部署異動で海外営業になっていくということも多いです。

これは、海外営業というポジションが比較的人気の高いポジションであり、プロパー社員の中でもこのポジションを目指している人がいるためです。

このような背景から、海外営業の求人に応募する際には、他の中途採用者のみではなくプロパー社員とも戦わなくてはいけないということを理解しておきましょう。

海外営業の求人で求められるスキル

海外営業の求人で求められるスキルは、以下のものです。

  • メンタルの強さ
  • 外国語能力
  • 現地の文化の理解度

メンタルの強さ

海外営業では、メンタルの強さが求められます。

海外営業の場合、日本と文化が違うだけでなくビジネスのやり方にも大きな違いが出てきます。

そのため、柔軟性を含めてメンタルが強くないと、精神的に厳しいことも多いです。

特に、日本と海外では言葉が違うので、ビジネスにおいて使われる言葉も異なってきます。

海外の場合は、直接的な表現が多くなってくるので、その分ダメなものはダメ、いいものはいいと言われることが多いです。

このような背景からも、オブラートに包む日本人とは違うという点で、メンタルが強くないといけないでしょう。

また、海外営業の場合ルート営業のこともありますが、多くは新規開拓営業で新しい市場を開拓するために、営業社員として駐在もしくは派遣されることになります。

その点からも、新規開拓営業という面でのメンタルの強さを持っていなくてはいけません。

日本の大企業であっても海外では無名ということも多いので、日本国内なら会社名を使ってある程度有利に営業進められてたとしても、海外に行くと会社名ではどうにもならないということも多いです。

外国語能力

海外営業を行う上では、外国語能力が必須です。

英語はもちろんのこと、最近では中国語なども重要になってきています。

その他にも、東南アジア系を担当する場合にはタイ語やヒンドゥー語なども理解できると有利でしょう。

特に、英語が理解できる人は海外営業の求人に応募する人のなかにも多いです。

そのため、英語以外の言語能力に優れている場合は、海外営業の求人に応募する際には大きなメリットになります。

例えば、会社としてアフリカ市場を開拓していきたい場合、アフリカでよく使われているフランス語が理解でき、さらにフランス語でビジネスができるレベルの言語能力を持っていると、海外営業として採用される可能性は高いでしょう。

一方で、アフリカ地域で営業していきたいにもかかわらず、英語しかできない場合は最悪自分ではなくても他の社員でもいいという判断になってしまいます。

現地の文化の理解度

海外営業の求人に応募して採用されるためには、現地の文化を理解していることも重要です。

日本では一般的なことであっても、海外では特殊な事例になってしまうこともあります。

逆に、日本では一般的に行われないことであっても、海外では普通に行われることもあるでしょう。

例えば、ヨーロッパの場合は仕事上での付き合いだけではなく、休日には家族ぐるみで付き合うこともあります。

そのような場合に、日本の場合だと休日は仕事をしないという考えも認められるでしょう。

一方で、現地の場合は休日に家族同士で仲を深めることで、ビジネスが有利に進むという側面もあります。

その点で、海外営業として働くのであれば日本の会社に勤めている場合であっても、日本の会社のルールに縛られるのではなく、現地のルールを理解した上で現地でどのように営業していけばいいのか、そして現地の文化を理解して許容する力が必要になってくるでしょう。 

海外営業になるには?

海外営業になるには、以下の3つの方法があります。

  1. 現地法人に応募する
  2. 海外求人専門の求人サイトを利用する
  3. メーカーの営業職に応募する

現地法人に応募する

海外営業の求人を見つける一番簡単な方法は、海外の現地法人に応募することです。

日本の会社では、海外に現地法人を設立した上で現地法人で日本人を採用していることもあります。

現地法人の場合、基本的には現地に住んでいる人が対象になりますが、日本の会社の場合日本人で日本語が話せる人の方がビジネスにおいても利便性が高いというのは事実です。

その点からも、現地法人の現地の国内営業ポジションに応募することで採用される可能性もあるでしょう。

一方で、このような場合はビザなどを自分で用意しなくてはいけないこともあります。

その他にも、給料に関しては現地基準で決められているので、東南アジアなどの場合は日本の半分程度の給与になってしまうことも多いです。

海外求人専門の求人サイトを利用する

転職サイトの中には、海外求人専門の求人サイトがあります。

そのようなサイトの場合は、海外営業の求人ポジションを選んで応募することで海外営業としてのキャリアを進めることも可能です。

一方で、このような場合最初から海外営業で海外に赴任するのではなく、最初は日本国内で営業を行って、その会社の製品や営業のやり方について学んだ上で海外営業に進んでいくということが多いです。

そのため、すぐに海外営業をするのではなく、ある程度日本国内で下積みが必要になってくるという点は理解しておきましょう。

メーカーの営業職に応募する

海外営業というポジションで求人を行っている会社はそこまで多くありません。

これは、海外営業というポジションがあくまでも営業の一部であると考えている会社が多いからです。

そのため、海外営業のポジションがあるメーカーでも、海外営業ではなく営業職として人材を募集していることがあります。

また、海外進出を積極的に行っているメーカーの場合は、営業職としての求人であっても実態としては、海外営業がメインになってくるということもあるでしょう。

海外営業の求人に応募するメリット

海外営業の求人に応募するメリットは、以下の3つです。

  1. 海外経験というスキルの身につけられる
  2. コミュニケーション能力を高められる
  3. 給与が高いことが多い

海外経験というスキルの身につけられる

海外営業の求人に応募するメリットの一つが、海外経験を身に付けられることです。

海外営業は、日本国内から海外に向けて営業を行うこともありますが、出張や駐在ベースで海外に行く機会は多くなります。

その点から、海外営業という経験をする中で海外経験というスキルを身につけられるのは大きなメリットです。

特に、最近は日本企業でも海外進出を積極的に行っていることから、海外でのビジネス経験があると、次のキャリアとしても可能性が広がります。

コミュニケーション能力を高められる

海外営業の求人に応募するメリットの一つに、コミュニケーション能力が高められることがあります。

海外営業の場合、日本国内で日本人相手に営業を行う場合にはなかったような特殊な事例でのコミュニケーションが求められることも多いです。

特に、文化が違うと営業の仕方が異なり、またコミュニケーションの取り方も違います。

そのため、海外営業でより多くの人を対象にしたコミュニケーション能力をつけられるのは大きな特徴です。

給与が高いことが多い

海外営業の求人に応募するメリットの一つに、年収が高いことが挙げられます。

海外営業の場合は、日本国内で営業を行うよりも給与水準が高くなっていることが多く、また手当などがつく可能性も高いです。

出張の場合は、出張手当が1日あたり数千円から数万円つくこともあります。

また、駐在をする場合は現地の住宅費などを含め会社が負担してくれることも多いです。

これは、海外営業の場合は日本国内で営業を行う社員とは違い、英語能力やコミュニケーション能力などが高い基準で求められているためです。

まとめ

海外営業の求人はハードルが高いのは事実です。

しかし、海外営業の求人の探し方次第では簡単に見つけられる可能性もあります。

海外営業の求人を探している人はぜひこの記事を参考にしてください。