高卒でも不動産の求人に採用される?高卒の年収についても紹介

不動産業界は学歴に関係なく実力さえあれば稼いでいけることから高卒の人にも人気の職業です。

一方で、不動産業界に入りたいと思っている人の中には、高卒でも採用してもらえるのか疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

実際に、大手企業やグループ会社では採用の際に学歴が重視されることもあります。

特に、デベロッパー系などを志望している場合は大卒でないと難しいだけではなく、東大・京大などの一流大学でないと採用されるのが難しいというのも事実です。

一方で、不動産売買や不動産賃貸などの場合は高卒でも採用される可能性が非常に高いと言えるでしょう。

そこで、この記事では高卒でも不動産系の求人に採用されることがあるのかを詳しく紹介していきます。

その他にも、高卒で不動産業界に就職した場合の年収や高卒でも不動産業界に採用される背景について詳しく紹介していきます。

それではみていきましょう。

高卒で不動産業界に入った場合の年収とは?

一言で不動産業と言っても様々な業種に分けることができます。

例えば、デベロッパーでは高卒でも採用される可能性がありますが、総合職としての採用ではなく事務職としての採用が一般的です。

また、彼らの場合は派遣社員から正社員になるというルートの場合がほとんどです。

つまり、最初から正社員としてデベロッパーに高卒の人が採用される可能性は限りなくゼロに近いということになります。

そして、採用されても事務職としての採用なので年収も総合職の社員と比較したら半分以下になってしまうことが多いでしょう。

一方で、不動産売買や不動産仲介業者の場合は高卒でも大卒でも成果に応じて給料が支払われるという背景があるので、給料はほとんど変わらないことが多いです。

特に、不動産業界の場合は高卒・大卒・大学院卒で給料を分けていないことが多く、一律〇〇円という形で基本給が決まっていることが多いです。
そこに、インセンティブという形で毎月の成約額に応じた報酬が振り込まれるという給与体系になっています。

そのような背景から高卒であっても大卒と比較して年収が低くなってしまうということはないでしょう。

高卒でも不動産の求人に採用される可能性がある理由

高卒でも不動産の求人に採用される可能性があるのは、以下のような背景があるためです。

  • 実力主義の側面が強い
  • 学歴よりも資格の方が重要
  • 人手不足な会社が多い

実力主義の側面が強い

高卒でも不動産の求人に採用される可能性がある理由の一つに、実力主義の側面が強いことが挙げられるでしょう。

不動産業界では実力主義な側面が強く、投資用不動産物件を扱っている不動産投資会社や自社で宅地開発を行なっている住宅メーカー、不動産売買を仲介している大手不動産グループなどの場合は実力に応じてインセンティブが支払われるということがほとんどです。

そして、これは裏を返すと会社としては成果が出ていない社員に対しては必要以上に給料を支払わなくても良いということになります。

そのため、会社としても人材を雇用しやすいという背景があり、高卒であっても見込みがあれば採用されることが多いです。

学歴よりも資格の方が重要

高卒でも不動産系の求人に採用される可能性がある理由の一つに学歴よりも資格の方が重視される傾向があるということも挙げられるでしょう。

不動産業界の場合は、大卒であるか高卒であるかは問題になることがほとんどありません。

これは、不動産業界において学歴はそこまで重視されないことが多いからです。

不動産業界の場合は、むしろ宅建を持っているかが学歴よりも重要になってくることがあります。

不動産業界では、宅建を持っていないと契約業務を行うことができません。

会社としては、どうせ人材を採用するなら契約業務を行えない営業マンではなく、宅建を持っていて契約業務まで行える営業マンを採用したいと思っています。

このような背景から高卒でも宅建を持っていれば採用される可能性が高くなると言えるでしょう。

人手不足な会社が多い

高卒でも不動産の求人に採用される可能性がある理由の一つに人手不足な会社が多いことも挙げられるでしょう。

不動産会社は全国で30万件以上あるとされています。

一方で、不動産業界と言うとブラックというイメージや長時間労働というイメージを持っている人が多いです。

また、営業職がメインになることから営業職を敬遠する傾向のある若い世代にとっては、不動産業界は人気の業種ではないと言えます。

このような背景から人手不足が深刻になっている会社も多く、地方では人手を確保できないため不動産業を廃業するという事例もあります。

そのため、高卒であってもポテンシャルがあれば採用される可能性が高いです。

高卒だと不利になるのはどのような場合?

高卒だと不利になるのは以下のような場合です。

  • デベロッパーなど開発系で働きたい場合
  • 大企業で勤務したい場合
  • 幹部として募集されている場合

デベロッパーなど開発系で働きたい場合

デベロッパーのような開発系で働きたい場合は高卒だと不利になることが多いです。

デベロッパーは土地を仕入れて、そこを開発してマンションやテナントビルなどを建てることで収益を上げている不動産業の形態です。

デベロッパーとして有名な会社では、三菱地所や三井不動産などが挙げられます。

そして、デベロッパーは労働環境もよく年収2000万円を超える会社もあり、高学歴な人に人気です。

実際に、三菱地所や三井不動産は大卒はもちろんのこと、トップレベルの大学の人しか入社できません。

このような背景から高卒でデベロッパーのような開発系で働きたいと思っている場合は、厳しくなると言えるでしょう。

一方で、地方を中心に開発を行う中小のデベロッパーや住宅を開発をメインに行なっているデベロッパーは高卒でも転職を経て入社できる可能性があります。

大企業で勤務したい場合

大企業で勤務したい場合は、高卒だと不利になる可能性があります。

大企業の場合は新卒採用を大卒メインで行なっていることが多く、そもそも新卒で高卒から入社できるルートが用意されていない可能性もあるでしょう。

また、大企業の場合は不動産会社の中でも労働環境が比較的整備されており、年収も高い傾向があります。

このような背景から、そもそも競争倍率が高くなっており高卒・大卒に関係なく、多くの優秀な人が入社を希望するという背景もあります。

幹部として募集されている場合

高卒だと不利になる場合として、幹部候補の求人が募集されている場合が挙げられます。

不動産会社で、幹部として人材を募集している会社の多くは、実際に営業として成果を上げることを期待しているのではなく、マネジメントや経営戦略、マーケティング戦略など頭を使う部分の人材を確保したいという背景があります。

そのような背景から優秀な人材を採用したいと言えます。

そして、優秀な人材かどうかを判断する基準の一つに学歴があるのは事実です。

そのため、高卒だと採用されない可能性もあります。

不動産でも営業系でない場合は注意が必要

高卒であっても不動産の求人に応募して採用される可能性は高いと言えるでしょう。

一方で、不動産でも営業系ではない場合は採用されない可能性もあると言えます。

不動産業と一言に言っても、行っている業務としては主に営業系とバックオフィス系に分けることができます。

営業系は、実際にお客様と向き合って商材を販売していくのが仕事です。

一方で、バックオフィス系はデスクワークをメインとして、総務や経理、人事など裏方として働く人のことを指します。

そして、不動産系企業の場合高卒でも採用される可能性があるのは、人手が必要になる営業系のことが多いです。

高卒で不動産求人に応募して採用される人とは?

高卒で不動産求人に応募して採用される人とは、以下のような人です。

  • 不動産業界での経験がある人
  • ポテンシャルの高さがある人
  • 宅建を持っている人

不動産業界での経験がある人

高卒でも不動産業界に採用される人の特徴の一つに、不動産業界での経験がある人が挙げられます。

つまり、転職組として不動産会社の求人に応募する際には高卒であっても、そこが問題にならないことが多いということです。

不動産業界では先ほどお伝えした通り実力主義の側面が強いです。

そのため、過去の経験として不動産会社で結果を出すことができていて、その実績を持って他の会社に移ることができれば、その実績だけで評価されて採用される可能性があります。

ポテンシャルの高さがある人

高卒で不動産系の求人に応募して採用される人の特徴の一つにポテンシャルの高さが見受けられる人が挙げられます。

不動産業界では、勉強をしていくことも重要になりますし、コミュニケーション能力の高さも重要になってきます。

その他にも、マルチタスクでたくさんのことを同時にこなす能力も必要になってくるでしょう。

そのため、このような能力を備えている人の場合はポテンシャルが高いと評価されて、不動産業界未経験であっても高卒から採用される可能性があります。

特に、不動産業界ではコミュニケーション能力が重視される傾向にあり、お客様とのコミュニケーションだけではなく、会社内で円滑に業務を回す上でもコミュニケーション能力は重要になってくると言えるでしょう。

宅建を持っている人

高卒で不動産業会社に応募して採用される人の特徴の一つに、宅建を持っている人が挙げられます。

宅建は、実務経験に関係なく取得することが可能なので、高卒で不動産業界で働きたいと思っている人の場合は、宅建を取得してみるのも一つの手段でしょう。

宅建は、半年程度で取得できることもあり、仕事と両立して取得することも可能です。

そして、不動産業界で宅建が重要になるのは契約業務を行えるためです。

宅建業法で、不動産の契約は宅建を持っている人しか行うことができないとされているため、不動産会社としても宅建を持っている人が会社内にいる方がメリットが大きくなります。

まとめ

不動産系の求人の多くは、高卒であっても採用される可能性があるので、学歴に関係なく挑戦してみるのがいいでしょう。