証券営業に転職するのがおすすめの人とは?証券営業マンがやめる理由も紹介

証券営業とは、金融商品などを個人や法人などに販売するための営業マンのことを指します。

証券会社での採用がメインになり、国内の大手証券会社では勤務する大半が証券営業マンという形になっている証券会社も多いです。

そこで、この記事では証券営業について紹介していきます。

証券営業として転職したいと思っている人や、証券営業マンにはどういう人がおすすめなのかを知りたいと思っている人は、ぜひ参考にして下さい。

それではみていきましょう。

証券営業の種類とは?

証券営業の種類は、おもに以下の2つです。

  1. リテール営業
  2. ホールセール営業

リテール営業

証券営業の中でもリテール営業とは個人向けの営業のことを指します。

イメージとしては、新規開拓営業の個人営業という形で、一般客のお宅を訪問して金融商品などを販売していくのが主になっていきます。

販売対象は、高齢者から若い年齢の人まで様々と言えるでしょう。

ただし、メインとなる客層は中高年から高齢者です。

これは、最近のネット証券の台頭により若い年代の人はネット証券を利用して、自分で株式や債券などの証券を購入することが多いからです。

一方で、高齢者の場合はいまだに対面での証券売買というのが一般的になります。

このような背景からリテール営業の場合は、高齢者向けに営業することが多いです。

また、最近では個人宅に直接訪問するのではなく、銀行などと提携した上で銀行の窓口で金融商品などを販売することもあります。

このように、リテール営業と言っても営業する場所は様々であるのが特徴でしょう。

また、インターネットの普及により競合が他の対面式の証券会社ではなく、インターネット証券会社になってきているのも大きな特徴です。

ホールセール営業

ホールセール営業とは、法人向け営業のことで、法人に対して新規開拓営業をしていくというのが大まかなイメージです。

ホールセール営業の場合は、1回あたりの取引金額が大きくなること、またそれによって得られる手数料が大きくなるので、その分ノルマを達成しやすいと言えるでしょう。

一方で、リテール営業とホールセール営業では営業先が異なり、また需要としても異なります。

リテール営業の場合は、個人客に対して販売するので一般的には利益の出る金融商品をおすすめします。

一方で、ホールセール営業の場合はただ証券取引の仲介をするだけではなく、自社株の発行や相続対策などの方面から営業をかけていくことが可能です。

そのため、アプローチの種類が様々になっていくというのがホールセールの特徴でしょう。

一般的に、証券営業マンのノルマの基準は手数料です。

そのため、証券営業マンは株を購入してもらうのではなく株を取引してもらうことが重要になってきます。

その点でも、ホールセール営業として企業のお金を預かった上で、運用していくことができればその利益を上げやすいと言えるでしょう。

証券営業がおすすめの人とは?

証券営業がおすすめの人は、以下の3つです。

  1. 新規開拓営業が得意な人
  2. プレッシャーに強い人
  3. お金のために働きたい人

新規開拓営業が得意な人

証券営業では、新規開拓営業がメインになっていきます。

そのため、新規開拓営業が得意な人は証券営業がオススメでしょう。

証券営業の場合は、金融商品を扱うことから信頼感が必要になってくるだけではなく、金融知識についての確かなものが必要になってきます。

その点でも、金融の知識があり、さらにそれを説得力を持って話せるようなトーク術を持っている営業マンの場合は、証券営業としても成功しやすいと言えるでしょう。

また、証券営業の新規開拓では、目に見える商品を販売するのではなく証券というあくまでも目に見えない商品を販売することになります。

そして、一回あたりの取引金額が大きくなるのも特徴です。

このような背景から証券営業は、新規開拓営業の中でも比較的難しい部類に入ると言えるでしょう。

一方で、証券営業マンはインセンティブがつくことも多く、その分給料が高いのも大きな特徴です。

野村証券などの大手の証券会社の場合、30歳で1千万円を超えるというのも珍しくありません。

プレッシャーに強い人

証券営業マンは、プレッシャーに強い人にもおすすめです。

証券会社の多くではノルマが設定されています。

そして、ノルマを達成することができないと、ボーナスがカットされたり、上司と詰めと言われる話し合いをすることがあります。

このような背景からプレッシャーに強い人でないと、証券営業マンとしてやっていくのが難しいとも言えるでしょう。

実際に、証券営業マンの中には上司からの詰めによってメンタルを壊してしまう人が多いのも事実です。

また、お客様からクレームが入ることでプレッシャーになってしまうこともあります。

証券営業マンは、取引手数料が主な利益になります。

そのため、多くのお客様に対して営業していくことがあり、一人のお客様に対して何回も営業をしてしまうことがあります。

その結果、営業方針でお客様からクレームをつけられてしまうこともあるでしょう。

その他にも、お客様に販売した商品が値下がりしてしまうことで、お客様からクレームをつけられてしまうこともあります。

このようなクレームによってプレッシャーを感じてしまい、結果的にメンタルを壊してしまう人がいるのも事実です。

特に、金融商品の場合は必ず上がる必ず下がるという文言を使うことができず、また必ず上がる必ず下がる商品がないのも事実です。

そのような背景から、販売形式と販売するものそれぞれにプレッシャーを感じてしまうという人も多いでしょう。

お金のために働きたい人

証券営業はお金のために働きたい人にもおすすめです。

証券営業の場合は、インセンティブという形で成果が報酬で返ってきます。

国内の大手証券会社の場合は、ある程度の売り上げを出していれば年収一千万に届くのも難しくなりません。

野村證券やSMBC日興証券などの大手の証券会社では、30歳から40歳の間には1千万に届くことが多いでしょう。

このような背景から、お金のために働きたいと思っている人は証券営業がおすすめです。

また、証券営業として独立することでさらにお金を稼ぐことができます。

これをIFAと言います。

IFAとは、証券営業の個人事業主という形で、自らお客様を獲得してそのお客様に対して特定の証券会社での口座開設と証券取引を促すことで、証券会社から手数料をいただくというものです。

IFAになることで、自分のペースで働けるだけではなく、自分の頑張りに応じてお金を獲得することができます。

証券営業マンが転職する理由とは?

証券営業マンが転職する理由は、以下の3つです。

  1. ノルマを達成できないことへのプレッシャー
  2. 将来性のなさ
  3. 労働環境の改善

ノルマを達成できないことへのプレッシャー

証券営業マンが転職してしまう理由の一つに、ノルマを達成できないことへのプレッシャーがあります。

証券会社では、各個人にノルマが設定されていることが多く、ノルマを達成することができないと上司から詰めをされることも多いです。

その他にも、数字が文化になってしまうことも多く、数字を上げることができないと人間関係でのトラブルが増えてしまうということもあるでしょう。

実際に、証券会社では数字を上げることができないと会社にとっては荷物になってしまい、その結果上司や同僚などから総スカンを食らってしまうことも少なくないです。

このような背景からノルマを達成できないことへのプレッシャーが大きくなってしまい、結果的にノルマを達成できない人がフェードアウトしてしまうということは多いです。

将来性のなさ

証券営業マンが転職する理由の一つに、将来性のなさが挙げられます。

証券営業マンは、あくまでも証券会社に所属した上でお客様に金融商品を仲介する職業のことを指します。

そのため、会社がすすめる商品は利益が出ないことがわかっていても、お客さんにすすめないといけないことも多いです。

また、証券営業マンの多くは証券営業として定年まで勤務することになるでしょう。

このような背景から毎月決められたノルマを定年まで達成しなくてはいけないというプレッシャーや、それによって得られるスキルや経験の乏しさから将来性のなさを感じてしまうことが多いです。

特に、証券営業の場合は、数字を上げることができないと出世できないことも多く、出世ができないと定年間近になっても新卒社員と同様に金融商品を足で稼いで営業しなくてはいけないということもあります。

成績を上げることができない人の場合、将来性のなさを感じてしまうことがあるでしょう。

一方で、大手の証券会社であれば年功序列式である程度年収が上がりやすいのも事実です。

その面で、仕事としての将来性はなくても、金銭的な将来性は描きやすいのが事実でしょう。

労働環境の改善

証券営業マンが転職する理由の一つに、労働環境の改善があります。

証券営業マンの場合、個人宅に対して営業して行く場合、サラリーマンが営業先の場合は夜20時くらいにならないと帰宅しないことも多いです。

そのため、20時から営業を行うなんてこともざらにあります。

また、朝早くから勤務することを求められる場合もあり、このような背景から労働環境が比較的良くないと言われることも多いでしょう。

家族がいる場合、家族との時間を取れないこともあります。

このような背景から、労働環境を改善するために転職する人も多いです。

証券会社であっても、証券営業マンは勤務時間が長いのに対し、資産運用部門などは勤務時間が明確に決まっていることがあります。

そのため、労働環境を改善するために証券営業マンから他の部門に移るという人も多いです。 

まとめ 

新規開拓営業が得意な場合、証券営業として転職するのはそこまで難しくないでしょう。

また、証券営業の場合はインセンティブを稼ぐことができるのも大きな特徴です。

証券営業に転職したい人はぜひこの記事を参考にしてください。