高時給のコールセンター求人でさらに高時給を目指すポイント4つ

コールセンターの求人は高時給?より時給の高いコールセンターの求人に採用されるには

コールセンターは、時給の高い仕事の1つとしてよく挙げられます。実際コールセンターの全国平均時給は1,205円で、一般事務の平均時給1,194円と比較すると言われている通り高時給ですね。高時給で働きたい人は、一般事務の求人よりもコールセンターの求人を探すのがおすすめです。

ではなぜコールセンターの時給は一般事務よりも高めなのでしょうか。

※平均時給は厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金(時給換算)を参照

コールセンターの時給は実際に高い?

では、コールセンターの求人では実際にどのくらいの時給で募集が出ているのでしょうか。コールセンターの求人を検索すると、時給の高いものがたくさんヒットします。

例えば、

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職種:コールセンター・事務の派遣社員 未経験OK 
時給:1,650円~1,800円(経験による)
勤務時間:8:45~21:00で実働8時間
仕事内容:コールセンター(受発信)、簡単データ入力、商品案内、問い合わせ対応等

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職種:office365関連製品等のカスタマーサポート(紹介予定派遣)
時給:2,500円
勤務時間:10:00~19:00(実働8時間)
仕事内容:自社提供のOffice365ソリューション、及び自社製品(Office365関連)のカスタマーサポートをお任せします。

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職種:コールスタッフ(架電)
時給:1,800円~2,300円+インセンティブ
勤務時間:10:00~21:00の間で実働7.5h
仕事内容:新居に入居されたお客様に架電、インターネット回線の申し込み獲得

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など、1,000円台後半の求人もしょっちゅう見かけます。
IT系のヘルプデスクや英語が使えるとコールセンターの平均時給よりも高い傾向にあり、中には時給3,000円台ものもあります。時給が低いものは900円台からあり、かなり時給の幅は広いですね。

こちらからお客様に電話をしてアポイントを取るアウトバウンド業務のコールセンターの場合、時給にプラスしてインセンティブがつくこともあり、自分の頑張り次第で高いお給料が見込めるようなコールセンターの求人もあります。

コールセンターの時給は地域によって違いがある

高いと言われているコールセンターの時給ですが、地域によってかなり差があるます。エリア別の時給を比較してみましょう。

エリア別の2021年度コールセンターの平均時給は下記となります。

  • 北海道エリア 平均 1,133円
  • 東北エリア 平均 1,155円
  • 関東エリア 平均 1,422円
  • 東海エリア 平均 1,259円
  • 近畿エリア 平均 1,287円
  • 九州エリア 平均 1,135円
  • 沖縄エリア 平均 1,069円

(コールセンタージャパン調べ)

やはり関東や関西の大都市では、コールセンターの時給が高い傾向にありますね。沖縄エリアと関東エリアの時給の平均を比較すると350円も差があります。もし、都市部に勤務できるところにお住まいであれば、少し通勤時間をかけても都市部のコールセンターの求人に応募した方が、より高い時給のコールセンターで働けるチャンスが広がるでしょう。

また、ここ最近在宅勤務ができるコールセンターも増えており、特に大企業にその傾向があります。在宅勤務OKのコールセンターなら、地方在住でも時給の高いコールセンターに就業できるでしょう。

コールセンターは、どうして高時給?

ここ5年間でコールセンターの時給は右肩上がりです。そもそもどうしてコールセンターは高い時給なのでしょうか。理由は3つあります。

コールセンターの重要度が高まっているから

サブスクリプションが流行して、「モノを買わせる」という従来の販売方法から、「長く使ってもらう」、「愛用してくれる顧客を増やす」ことにシフトしており、企業はリピーターである既存顧客を増やすことに力を入れています。

既存の顧客を増やすためには、直接お客様と対話をして顧客の声を拾い上げてくれる、また使い方などをサポートして継続して利用してもらうこと促すことができるコールセンターが企業にとっては重要な部署になってきています。その結果、コールセンターの人員を増やすため、またコールセンターの質をあげるために高時給の求人が増えて、コールセンターの平均時給もあがってきています。このような状況から考えると、今後もコールセンターの時給が下がることはなさそうです。

コールセンターのオペレーターは覚えることがたくさんあるから

コールセンターに電話してきたお客様が満足を感じるには、顧客のお問い合わせやクレームを瞬時に判別して解決に導くことが大切です。企業のコールセンターに問い合わせをした時に、出たオペレーターがもたもたしていたり、保留のまま長く待たされたりすると誰もが嫌な気持ちになりますよね。オペレーターの対応が、その企業の印象を握っているため、コールセンターは企業の顔とも言われています

お客様に悪い印象を与えないためにも、コールセンターのオペレーターは、すぐに答えられる判断力と商品知識が必要となります。そのためにコールセンターでは、敬語の使い方やビジネスマナー、商品知識の座学などしっかりとした研修が用意されています。覚えることはたくさんありますが、お客様にお礼を言われることも多くやりがいを感じることができます。

コールセンターの繁忙期は忙しく体力的にもハードだから

時給が高い仕事ほどハードワークと言いますが、コールセンターの仕事も楽ではありません。特にコールセンターのインバウンドでは、お客様からの電話が多い繁忙期に入ると、1つの通話が終わってもすぐ電話がかかってきてずっとしゃべりっぱなしなんてことも。またレアケースではありますが、長い電話に捕まってしまうと、1時間以上同じ人と話さなければいけないことも起こりえます。

コールセンターにおける仕事のペースは入電量やお客様のお問い合わせ内容に左右され、自分のペースで仕事をするのは難しく体力的にハードな面があります。もちろん常にそういう時間が続くわけではなく、電話がまったくかかってこない時間帯もあり、ONとOFFがはっきりしている仕事とも言えます。また、コールセンターでは休憩時間はしっかり確保されているため、休憩時間にしっかりとリフレッシュして気持ちを切り替えることもできます。 

さらにコールセンターの求人で高い時給を目指す4つのポイント

 ここでは、さらに高時給のコールセンターで採用されるために必要な4つのポイントを紹介します。

1.資格取得を目指す

コールセンターでは資格を持っていないと出来ない業務や、資格が合った方が有利になったりより高い時給がもらえるものがあります。

【おすすめの資格】

  • TOEICや実用英語検定

日本にも海外からの移住者が増えており、コールセンターでも英語や中国語、韓国語など多言語化が進んでいます。そのため、TOEICなら最低でも600点以上、実用英語検定なら2級以上あると、高い時給のコールセンターで採用される可能性が高まります。また、TOEICや英検の資格を持っていなくても、日常英会話ができる人もコールセンターで重宝されるので英会話を習うのもおすすめです。

また、英語ができれば外資系企業のコールセンターも狙い目です。外資系は時給が比較的高いことが多いからです。日本でも在宅勤務が広がっており、日本に支社がないような海外企業も、在宅勤務であれば日本語にネイティブな日本人オペレーターを雇うこともできるので、ここ最近は外資系企業の日本人ユーザー向けにコールセンターの求人も増えています。 

  • ITパスポート、基本情報技術者などIT系の資格

PC、ネットワーク、ソフトウェアなどの操作方法や技術的な問い合わせに対応するヘルプデスクやテクニカルサポートは、コールセンターの業種の中でも高い時給です。IT系は、応募資格を有資格者としているところも多いので、ヘルプデスクなどに携わりたい方はぜひIT系の資格を取得しましょう。

  • 証券外務員一種、二種

金融系のコールセンターでは、証券外務員一種もしくは二種が必須のところも多いです。金融系も時給が高いコールセンターが多いので狙い目です。また、入社してから企業負担で受験できるところもあり、必ず持っていなくてはいけない資格ではありません。

2.同じ仕事でもより高い時給の求人が出ているところを探す

派遣会社の場合、派遣社員の時給は派遣会社で設定ができます。そのため、企業がコールセンター業務を複数の派遣会社に委託をしていれば、同じ業務内容でも時給が異なることがあります。もし、よさそうなコールセンターの求人を見つけた時には、違う派遣会社でも同じ求人がないか、より高い時給での応募がないかチェックをしましょう。

3.インセンティブ狙いでアウトバウンド業務の求人を探す

コールセンターの仕事には、インバウンドの受電業務とアウトバウンドの架電業務があります。アウトバウンドは、こちらから電話をかけてアポイントを取る営業電話です。インバウンドよりもアウトバウンドの求人の方が、時給が高い傾向にあります。

また、アポイントが取れた場合インセンティブを設けているところが多く、自分の実力次第でインセンティブを稼ぐことも可能です。

4.リーダーやSVの求人や正社員の求人を探す

コールセンターの経験者であれば、リーダーやSVの求人に応募してみるのも、よりよい時給で勤務することができます。リーダーやSVになると責任感も重くなり、業務内容も増えますが、1度リーダーやSVを経験しておくと、転職の時にもさらによりよい時給のコールセンターに転職するチャンスも増えます。 

また、時給が高い順で考えると、派遣社員>正社員>契約社員>アルバイト・パートの順になります。

しかし、派遣社員は交通費が必ず出るわけではないこと、また祝日や休みの日には時給が出ないので、休みが多いと月給が減ってしまうこともあります。

その点正社員の場合、交通費は会社負担、さらに月給制なので祝日や休みがあっても毎月のお給料は変わりません。またボーナスが出るところもあり、年収ベースや家族手当や住宅手当などの福利厚生も考えると正社員が1番高いお給料をもらえます。

なお、派遣社員や契約社員、アルバイトでも、正社員登用制度が設けられているところもあり、頑張り次第で正社員になれるチャンスが。いきなりコールセンターの正社員になることに不安を感じる人は、派遣社員やアルバイトなどで働いてみて、長く続けたいと思ったら正社員登用制度にチャレンジしてステップアップするのも1つの方法です。

まとめ

コールセンターは、アルバイト・パートでも高時給、さらに未経験でもOKの求人も多く始めやすい仕事の1つです。また、企業におけるコールセンターの重要度も高まり、今後もコールセンター業界の発展が望めます。

コールセンターの仕事は、お客様からのクレームを受けることもあり楽な仕事ではありません。
しかし、頑張れば時給UPや正社員登用の道もあり、またお客様から「ありがとう」とお礼を言われる仕事でもあります。時給面も含めて魅力的なコールセンターの求人を見かけたらぜひ応募してみましょう。