コールセンターのアウトバウンド業務とは?きついと言われる理由やコツも紹介

近頃、長引くコロナの影響で収入が減り、副業やバイトを始める人が増えています。
そんななかで、高収入のコールセンターでの勤務を希望している人も多いのではないでしょうか?

今回は副業やバイトをご検討の方におすすめのコールセンターのアウトバウンド業務をご紹介します。

コールセンターのアウトバウンドとは?

コールセンターのアウトバウンドとは、こちらから顧客に電話をかけて、商品やサービスの紹介などの営業を行うコールセンターのお仕事です。
また、コールセンターのアウトバウンドの業務では営業の電話を行うだけでなく、アンケートや市場調査、それらを元にデータ入力などのパソコン作業を行うこともあります。

ちなみに、アウトバウンドの逆で、かかってきた電話に対応する仕事は「インバウンド」といいます。

コールセンターのアウトバウンドの主な業務

コールセンターのアウトバウンド業務は主に以下の4つに分けることが可能です。

  1. 商品・サービスの案内
  2. アンケート
  3. 市場調査
  4. データ入力などのパソコン作業

ここでは、これらの業務について詳しく紹介していきます。

商品・サービスの案内

コールセンターのアウトバウンド業務では、商品やサービスを個人や法人に紹介し営業する業務がほとんどです。
そこで案内する商品やサービスは、多岐にわたり、個人向けの保険や健康食品、自宅の新規ネット回線の申し込みの提案、法人向けの業務代行サービスのご紹介などがあります。

また、商品やサービスについて少しだけ紹介した上で、興味がありそうな顧客に対して、直接訪問する営業マンのアポ取りをする業務などもあります。

アンケート

商品を購入、もしくはサービスを利用した顧客に対して、その購入した動機や使用後の感想、満足度、不満や改善点、再度購入したいか?などを尋ねるコールセンター業務です。
そこまで多くない仕事ですが、カスタマーサクセスを向上させるためには必要な仕事になります。

市場調査

新しい商品やサービスの企画開発のための調査を行ったり、企業から依頼され、その企業や商品、サービスの業界内でのイメージ調査を行うなど調査内容はさまざまです。

データ入力などのパソコン作業

電話した顧客の感想や反応、商品やサービスが成約した際の名前や住所、連絡先のデータなどを入力するバソコン業務です。
電話しながらの入力である程度のタイピング技術が必要になることもあります。

コールセンターのアウトバウンド業務がきついと言われる6つの理由

ここでは、コールセンターのアウトバウンド業務がきついと言われる理由について紹介していきます。

商品を販売することができない

毎日多くの顧客に電話をしても商品を販売することができないこともあります。
コールセンターのアウトバウンド業務は、商品やサービスを提案し、販売することが目的ですが商品の内容やサービスの仕組みなどをうまく説明できない場合は、何度電話してもうまく営業できず販売することができません。

ある程度の経験も必要ですが、事前の準備として商品やサービスの勉強をすることが苦痛に感じる人には大変かもしれません。

電話に出てもらえない

コールセンターのアウトバウンドではこちらから電話をかけても、そもそも電話に出てもらえないことも多いです。
商品やサービスの販売を目的とした業務の場合、電話に出てもらえないことには、スタート位置にも立てないので大変厳しいのが事実です。

クレームを言われることがある

電話をかけた際に、クレームを言われることがあります。
相手からしてみれば、こちらから電話をかけていることもあり、急に苦情を言われたり、失礼な態度を取られてしまうこともあります。

また企業の代わりに、アンケートや市場調査を行っているにもかかわらず、その企業の苦情を言われることもあり、自分に関係なくても謝罪しないといけない場面も多々あり、精神的に疲れてしまいます。

成果を出さないと休みにくい雰囲気がある

コールセンターのアウトバウンド業務でも商品やサービスを売る業務の場合、販売がうまくできていないと「成果が出ていない」ことになり、その状態で休むことが気まずい雰囲気になります。
コールセンターのあうちバウンド業務は顧客に電話をかけて販売することが目的なので、毎日必死に電話をしていても成果が出ていないと、どうしても上司や同僚の目が気になってしまいます。

体育会気質が強い

アウトバウンドのコールセンターの職場のは、体育会気質が強い場合もあります。
コールセンターとはいえ、商品やサービスを販売する「営業会社」的な業務がメインなので、職場を管理するマネージャーなどは体育会系で精神論的なアドバイスをしてくることもあります。

また、一日にかけないといけない電話の件数なども決められていて、それを達成できないと上司から指摘されることもあるなど、厳しい場面もあります。

マニュアルが使いものにならないことがある

最初に渡されるマニュアルが、使い物にならないことがあります。
時代に合わなかったり、電話した顧客のニーズがマニュアル作成時には想定されていないもので、会話の中で返答に困ってしまうこともあり、マニュアル通りにはうまくいかないことも多くあります。

コールセンターのアウトバウンド業務の4つのコツ

ここでは、コールセンターのアウトバウンド業務をうまく行うための4つのコツを紹介します。

切り返しトークを事前に想定しておく

マニュアルだけでは対応できないことも多いので、自分なりの切り返しトークを事前に想定しておくこともコールセンターのアウトバウンドでは重要です。
商品やサービスの内容をよく理解した上で、自分の今までの経験や想像できる顧客ニーズなどを考え、場面ごとの上手な切り返しトークを事前に準備しておくことで、気持ち的にも楽になり営業トークもスムーズに行うことができます。

断られて当然という姿勢で電話する

電話をかける時は、断られても当然という姿勢で電話することも大切です。
過度な期待をせずに業務に取り組むことで、凹んだりせず無駄なストレスを減らすことができます。

実際に電話をかけた際、相手の都合の悪い時間だったり、自分の話に全く興味を持ってくれないことはよくあります。
そのような状況でも、毎日数多くの件数をこなさないといけないので気楽な気持ちで業務に向き合いましょう。

架電の時間を工夫する

コールセンターのアウトバウンド業務では電話をかける時間を工夫することも販売につなげる秘訣です。
電話の相手にも、時間的に余裕のある、都合のいい時間と都合の悪い時間があり、都合のいい時間であれば、話を聞いてもらえて販売につながりやすくなります。

具体的には、一般企業であれば、始業と終業の時間をズラして、午前10時〜午後14時ごろ、飲食店であれば、ランチ営業前後の午前11時や午後14時ごろが、狙い目の時刻になります。

マニュアルを自分なりにカスタマイズする

事マニュアルを自分なりにカスタマイズすることも、忘れてはいけません。
マニュアル通りに話すことを意識して緊張し、うまく会話が続かず、電話を切られてしまっては意味がありません。

初めて話す相手の警戒心を解いて好感を持ってもらうためにも、マニュアル通りのぎこちない話し方ではなく、緊張せずに親しみやすく、礼儀正しいトークができるようにマニュアルに手を加えることも大切です。

コールセンターのアウトバウンド業務がおすすめの理由

ここでは、コールセンターのアウトバウンド業務をおすすめする理由を紹介します。

インセンティブ制度がある

コールセンターのアウトバウンド業務にはインセンティブ制度(成果報酬)があることもあります。
商品やサービスを販売すれば、1件につき〇〇〇円、販売数量が一定数を超えると、〇〇〇円支給など、時給とは別に稼ぐことができるので、頑張った分だけ時給以上にドンドン稼ぎたい方にはおすすめです。

室内で仕事ができる

当然ではありますが、室内で仕事ができます。
コールセンターのアウトバウンド業務は商品やサービスの販売がメインの業務です。
しかし、基本的に電話営業なので、夏の暑い日に客先を訪問して回る必要もありません。

そのため、体力的にも楽ですし、直接顧客と対面するわけでもないので、服装やメイク、髪型などの自由度が高いこともコールセンターの人気の理由です。

業務範囲が明確に決まっている

最近ではコールセンター内部で、各業務範囲が明確に決まっている場合も多いです。
1人の説明の負担を減らし、業務のより効率化を図るためです。
入社してから各個人の適性をみて判断されますが、業務範囲が決まっていることでより気楽に仕事ができますし、不要なクレーム処理などを避けることで精神的なストレスも少なくなります。

コールセンターのアウトバウンド業務に不向きな人

ここでは、コールセンターのアウトバウンド業務に不向きな人について紹介していきます。

状況に合わせて柔軟に変えるのが苦手な人

職場の環境や状況に合わせて柔軟に自分の考えを変えるのが苦手な人は、コールセンターのアウトバウンド業務には向いていないかもしれません。
自分の話し方を自分よりも若い上司に指摘されたり、自分よりも売れている同僚からのアドバイスなどを、素直に聴けないのはマイナスです。
コールセンターのアウトバウンドでは、その時その時の状況に合わせて、うまく対応する能力も必要とされます。

思い詰めてしまう人

顧客からの失礼な返答に、思い詰めてしまう人には厳しいと思います。
こちらから一方的に電話をしているのですから、都合の悪い顧客からはかけた瞬間に手厳しい指摘を受けることもあります。
たとえそのような場合でも、1日に何件も電話する必要がありますので、1件1件の結果で悩んでしまわず、心ない言葉があっても当然と思えるくらいの心の余裕が求められます。

周囲と比較されることが苦手な人

商品やサービスの販売数を、同僚など周囲の人間と比較されることが苦手な人には、コールセンターのアウトバウンドは苦痛な仕事かもしれません。
仕事の成果が販売数という数字ではっきり示されるので、どうしても社内で比較されることもあります。
他人と比較されてしまうことが耐えられない人には苦痛でしかありません。

まとめ

コールセンターのアウトバウンド業務は、キツいと言われることもあります。
しかし、うまくこなすコツもあり、インセンティブで時給以上に稼ぐことができる可能性も高いです。

また、服装や髪型の自由度も高い職業なので、入社した当初は慣れるまで大変かもしれませんが、心に余裕を持ち、コツコツ営業トークの改善などを繰り返しながらやる気を持って稼ぎたい方にはおすすめのお仕事です。