この記事では、東京電力のオペレーター求人への応募を検討している人へ向けて、東京電力のオペレーターの実際の業務内容や待遇、メリットやデメリットなどを詳しく紹介しています。
東京電力のオペレーターに転職を検討している人や就活中の人は、ぜひ参考にしてください。
東京電力とは?
正式名称は「東京電力ホールディングス株式会社」といい、事業内容は電気業・ガス業です。
かつては「東京電力株式会社」の企業名でしたが、電気事業法が一部改正され、2016年4月1日より家電用電力小売り自由化へシフトするために現在の形に社名変更しました。
東京電力の業務内容
東京電力のコールセンターで、オペレーターが行う業務内容をここで紹介しています。
問い合わせ対応からクレーム処理までを解説しているので、しっかり読んで理解しておきましょう。
電力・ガス料金の問い合わせ
東京電力は2020年11月から、紙媒体での検針票および領収書を廃止し、専用のWebサイトへと変更しました。
そういったこともあり、お客さんからの電力・ガス料金の問い合わせに対し、チャットやメール、電話などで回答する業務も東京電力のオペレーターでは今後増えると考えられます。
お客さんの契約情報を調べて、毎月の電力・ガスの使用量や購入電力料金、領収情報を確認して対応する仕事です。また、Webでダウンロードできる「領収実績票」の案内なども行います。
支払い先の変更
東京電力では電気料金やガス料金の支払い先(支払方法)変更の手続きも、オペレーターで受け付けています。東京電力の支払い手続きの方法は、次の4つです。
- 【口座振替による支払い】
インターネット、インターネットバンキング、郵送、口座振替取扱金融機関(郵便局含む)等の窓口からも申込可 - 【クレジットカードでの支払い】
インターネットでも申し込み可能です。
電話の場合はオペレーターが受付窓口となって、申し込み用紙郵送の手続きを行います。 - 【振込用紙(請求書)での支払い】
申し込み及び変更は、カスタマーサポートセンターが窓口です。
電話ではオペレーターが手順を説明し、必要な手続きを行います。 - 【SMS選択払い】
所定のプランを契約しているお客さんが利用できる支払い方法です。
決済方法が複数ある上にWeb上の操作が必要なので、「やり方が分からない」という電話での問い合わせに対しては、丁寧かつ分かりやすい説明をしなければなりません。
これらの他、電気・ガス・その他サービスを一括で支払える「おまとめ請求サービス」を案内することもあります。
契約内容の確認
契約内容はお客さんが各自「くらしTEPCO web」へログインすることで(ID・パスワード必要)Web上で確認が可能です。
それでも、お客さんが「契約内容を照会したい」「料金プランを確認したい」と電話やチャット、メールで問い合わせをしてきた場合には、東京電力のオペレーターが対応しなければなりません。
社内のデータで、以下の項目を確認します。
- お客さま番号
- 供給地点特定番号
- 契約名義
- 契約住所
- 請求番号
- 地区番号
- 契約種別(料金プラン)
- 契約電力(アンペア容量)
- 契約期間
- 支払い方法
- 郵送先名義
- 郵送先住所
そこから、お客さんのニーズやケースに合わせて、適切な回答をするのが東京電力のオペレーターの仕事です。
電力契約・契約解除の連絡
電力契約・契約解除の手続きや手続き完了の連絡は、東京電力のオペレーターがWeb上や電話で行います。
例えば、引っ越しに伴う電気やガスの契約(使用開始)や解除(使用停止)の手続きや、他社からの切り替え手続き(電気のみ・ガスのみ・電気とガスのセットなど有)を受け付けたのち、完了の連絡をするのが業務です。
停電の問い合わせ
停電に関する緊急問い合わせ先は、電話でのみ受付となります。
公式サイトで停電情報は随時表示していますが、「電気が付かない」などの連絡には速やかに対応しなければなりません。
例えば「近所一体が停電になっている」という連絡が入った場合は、東京電力の設備が故障している可能性もあります。
その場合は一刻も早く復旧作業の手配をするため業者へ連絡しなければなりません(電話が集中する場合は、テープ音声での対応もあり)。
また「家の中の電気がすべて点かない」「家の電気の一部が点かない」「電気製品・電灯が1つだけつかない」といった家庭内停電にも東京電力のオペレーターが対応します。
場合によっては、契約中のアンペアブレーカーの操作を電話で指示する必要があるため、知識と説明のスキル、ある程度の専門性が必要です。
クレーム処理
トラブルやクレーム処理も、Webや電話でオペレーターが対応しなければなりません。
- 電気がつかなくなった
- くらしTEPCO webからのメールが届かない(お客さんの受診設定のせいの可能性も有)
- 電話がつながらない(しかし混みあう時間帯はHPに表記してある)
- 請求書が届かない
- 電話営業がしつこい(東京電力を名乗る偽物の可能性も)
東京電力のオペレーターには正当なものから、お客さんの都合でしかないものまでさまざまなクレームが届きます。適切な対応を身に着け、理不尽な内容に振り回されないよう慣れるしかないでしょう。
東京電力のオペレーターとして働く4つのメリット
東京電力のオペレーターとして働くことで得られる4つのメリットをここで紹介します。
仕事のやりがいに直結する部分なので、ぜひ応募前に読んでおいてください。
インバウンドの問い合わせがメイン
メールやチャットにしろ電話対応にしろ、東京電力のオペレーターは仕事のほとんどがインバウンド(お客さんから発信されたものに答える)業務です。
そのため、「こちらから営業電話をかけるのは嫌」というアウトバウンドが苦手な人にとってはメリットと感じられるでしょう。
問い合わせ内容は主に、以下の通りです。
- 引っ越しに伴う電気・ガスの契約(または解除)
- 料金プランの変更や照会
- トラブルの相談やクレームへの対応
- 災害時を含む停電時の緊急連絡
- 支払い方法や契約プランの変更
- サービス内容について
採用のハードルが低い
求人を見ると分かるのですが、東京電力のオペレーターは全体的に採用のハードルが低いです。
40代以上のミドル世代の女性から大学生まで、幅広い年齢層が東京電力のオペレーターとして各オフィスで活躍しています。
東京電力のオペレーターはオフィスに出勤しなければならないのでテレワークは不可ですが、ネイルや髪型、服装もほとんどの支所が自由です。
アルバイトや副業でも採用される
東京電力のオペレーターの採用枠はほぼ、パートやアルバイト、契約社員などの非正規雇用です。
正社員として働くよりも、学業や本業の傍らでオペレーターの仕事をしたい人が採用されます。
そのため、東京電力のオペレーターは本業と掛け持ちで働きたい人や、家計を助けたい主婦にもおすすめの仕事です。
都心部で働くことができる
東京電力の本社および各コールセンターのオフィスは、都心部に集中しています。
街中にあることでアクセスも良く会社の近くにコンビニやショッピングモールがあったりと、休憩時間や生き抜きをしっかりしやすいところも東京電力のオペレーターのメリットと言えるでしょう。
東京電力のオペレーターとして働くデメリット
ここでは、東京電力のオペレーターとして働くデメリットを紹介します。
メリットと併せて知っておくことで、オペレーター求人への応募を決める判断材料にしてください。
東京電力ではなく派遣会社での採用
東京電力の本社からの採用ではなく、ほとんどが派遣社員(契約社員)での採用なのが現状です。
そのため、正社員として正規雇用のオペレーターになるのはややハードルが高いといえます。
東電社員との連絡対応がスムーズにいかないことがある
例えば送電や配電工事などを含む電気の復旧作業が必要な場合などは、東電社員(パワーグリッド)への連絡対応をしなければなりません。
しかし、社員への対応がスムーズにいかないこともあるため(不在、電話が繋がりにくいなど)お客さんを待たせることもあります。
電話対応だけではなく事務処理が必要になる
オペレーター業務だけでなく、パソコンを使った事務処理もしなければなりません。
お客さんの情報のデータ入力やチャットでの対応もあるため、募集要項には「両手10本の指でスムーズにタイピングが出来る人」と記載されている場合があります(派遣会社によってはタイピングテストがある)。
緊急性の高い対応がある
東京電力のオペレーターには災害時における停電やガス漏れの連絡など、緊急を要する連絡も入ります。
人命がかかっている場合もあるため、冷静さと的確な判断が求められる点は、東京連力のオペレーターの大変な点です。
東京電力のオペレーターの評判
現役の東京電力のオペレーターや退職者によるリアルな口コミ、評判をネットから集めました。
東京電力のオペレーターに応募するかを決める際にはぜひ、参考にしてください。
- アルバイトとして働いていたがシフトの融通が利いた
- 隠ぺい体質のわりにプライドが高い会社
- やることをやっていれば何も言われないので自由な雰囲気
- 「東電の言うことは絶対」なので保守的な人向き
東京電力のオペレーターの待遇
東京電力のオペレーターでアルバイトとして働く場合の待遇は、以下の通りです。
- 交通費支給
- 正社員登用あり
- 時短勤務相談可
- 各種保険加入あり(雇用保険、社会保険他)
またオペレーター業務の研修制度も充実しており、1~2ヶ月間の研修期間でしっかりと学べます。
東京電力のオペレーターがおすすめの人
東京電力のオペレーターがおすすめの人を紹介します。
オペレーター適性があるかどうか知るためにも、ぜひ参考にしてください。
複数の作業を適切に処理するのが得意な人
電話対応や簡単なPC入力などの事務作業も、東京電力のオペレーター業務としてこなさなければなりません。
場合によっては電話でお客さんの対応をしながらブラインドタッチで情報を入力することもあります。
これらを考えると、複数の作業を適切に処理するのが得意な人は、オペレーターとして有利です。
短期で働きたい人
東京電力のオペレーターの求人は「短期アルバイトや時短勤務も可能」と記載の上で募集している所も多いです。
そのため、学業の傍らで長期休みを利用してオペレーターとして働きたい人や、期間を決めて限定的に働きたい人にも向いています。
都心部で働きたい人
東京電力の本社、及びグループ会社の東京電力パワーグリッド、東京電力カフュエル&パワーは千代田区東京電力エナジーパートナーは中央区銀座にあります。そのため、都心部でオペレーターとして働きたい人にもおすすめです。
まとめ
東京電力のオペレーターでは待遇もよくアルバイトの人も採用されやすい傾向にあるので、すぐにお金が欲しい人にはおすすめです。
また、オペレーターのマニュアルもしっかりしているので未経験でも問題なく働けるでしょう。