プライベートを充実させたいと考えている人は、残業が少ない会社で働きたいと考えているのではないでしょうか。
働き方改革によって、企業の残業は減りつつあるものの、まだまだ残業が多い企業もあります。
ここでは、残業が少ない会社の特徴や残業が少ない会社に転職する方法をまとめています。
残業が少ない会社の5つの特徴
残業が少ない会社にはどのような特徴があるのでしょうか。
特徴をまとめてみました。
法人を対象に事業を展開している
法人を対象に事業を展開している企業は残業が少ない傾向にあります。
例えば、企業向けの商材を扱っている場合、取引先に納入する期日や量が決められている為、それまでに余裕を持ったスケジュールで商品を手配します。
事前に計画を立てやすい為、残業をしないようにすることが可能です。
また、取引先企業も営業時間が決められている為、時間外でのやり取りもほぼないと言えるでしょう。
離職率が低い
厚生労働省「平成 29 年上半期雇用動向調査結果の概況」平成29年度上半期の離職率平均の離職率平均は8.5%となっています。そして、残業時間が少ない会社は離職率が低いと言われています。
これは、残業時間がないことで、プラベートの時間を充実させることができ、余裕をもって仕事ができるからです。
残業が多いと、仕事に追われて精神的にも肉体的にも不調が出やすくなってしまいます。
有給を取得しやすい
有給を取得しやすい会社も残業が少ないといえます。
社員に対して無理をさせることがなく、法令を遵守している会社といえるからです。
有給取得率は、求人票で事前に公開していることもありますし、残業が少ない会社の場合は事前に聞けば有給取得率を教えてくれることがほとんどです。
一方で、残業が多いことを隠したいと思っている会社は有給取得率を公開していない、もしくは聞かれても公開しないことが多くなっています。
労働組合が機能している
労働組合が機能している会社も残業が少ないといえます。
労働組合とは、社員が会社と対等に話すために結成されているもので、一定数の社員が所属することで労働組合の効果も強くなります。もし残業が多い場合、組合員で会社に訴えることも可能です。
ここで重要なのが、労働組合が機能していることです。
大企業のなかにも労働組合はあるけど、社員がほとんど所属していないので効力を持たないところもあります。
研修期間が長く設定されている
研修期間が長く設定されている会社は、社員教育が行き届いています。
丁寧に研修をすることで、社員の能力も高まるため能力不足で残業になってしまう、業務の段取りがうまくいかず残業になってしまうということを防げます。
反対に研修体制が整っていない場合、業務途中で分からなくなってしまうことがあり、手が止まってしまう、他の社員の手を借りないと仕事ができないというような状況となり、残業に繋がりやすいです。
残業が少ない会社に転職するには?
残業が少ない会社に転職したい場合、どのように仕事を探せばよいのでしょうか。
求人広告には、月の平均残業時間が記載されていたり、残業なしという記載がある求人もあります。
求人検索サイトを利用する場合、条件を絞り込む際に「残業なし」という項目もあるため、そのような条件を見つけていくと良いでしょう。
転職エージェントを利用する場合は、転職エージェントに残業が少ない会社を探していることを伝えてください。
残業が少ない会社といっても、人により何時間から多いと感じるのかは異なります。
まずは、あなたが月に何時間までなら残業しても良いと思えるのかしっかり決めておくようにしてください。
残業が少ない会社を見極めるポイントとは?
残業が少ない会社を見極めるには、下記のポイントをチェックしてみてください。
- 募集要綱に平均残業時間が記載されている
- みなし残業制度がない
- BtoBの事業を展開していてシェアが高い
募集要綱に平均残業時間が記載されている
募集要綱には、平均残業時間が記載されています。
残業ほぼなしという記載の場合、残業が全く無いということではありません。
「ほぼなし」と記載されていたのに、月に10時間あったという事例もあるので、はっきり数字で記載されているほうが安心でしょう。
また、月平均○時間というような記載もあり、曖昧になりがちです。
面接を受ける際には、毎月の残業時間をしっかり確認しておいたほうが安心して就業できるでしょう。
みなし残業制度がない
みなし残業は、賃金や手当ての中に一定の残業時間分の残業代が含まれているというものです。
残業が発生しなくても受け取ることができますが、残業が発生した場合、みなし残業分は追加で支払われることはありません。
例えば、「月20時間の残業を含む」と記載されていると、月20時間までの残業代はすでに賃金や手当に含まれているので、別途支払われることはないということになってしまうのです。
みなし残業制度がない会社のほうが、残業が少ないと言えます。
また、万が一残業が発生した場合も、働いた分はきちんと賃金を支払ってもらえるため安心です。
BtoBの事業を展開していてシェアが高い
企業向けの事業を展開していてシェアが高い企業は残業が少ない傾向にあります。
シェアが高いことで企業は安定していますのでお給料も高めです。
企業向けの事業ということで、企業の営業時間以外にやり取りをすることは少なく残業も少なめです。
福利厚生も整っていることが多く、働きやすいと言えます。
残業が少ない会社がおすすめの人とは?
残業が少ない会社がおすすめの人は、下記のような人です。
プライベートの時間を大切にしたい人
プライベートの時間を大切にしたい人は、残業が少ない会社がおすすめです。
残業が少ないことで、定時に帰宅することができるので、家に帰ってからの時間を自由な時間に使えます。
友達とご飯に行ったり、ジムで身体を動かしたりと、自分の好きなことに時間を使うことができるのです。
副業など会社以外の収入源を確保したい人
残業が少ない会社で働くことで、副業をすることもできます。
会社の収入とは別に収入源を確保したいなら、残業が少ない会社がおすすめです。
例えば、ネットショップの運営や、ブログを書く、アフィリエイトなどの副業をされている人も多いです。
家族がいる人
家族がいる人は、残業が少ない会社に勤務することで、家族との時間をたっぷり取ることができるでしょう。
家族で夕食を食べることもできますし、子どもの宿題を見てあげることもできます。
お子様の塾の送り迎えなども、残業が少ない会社なら可能でしょう。
残業が少ない会社にもデメリットはある?
残業が少ない会社は、メリットが多い印象がありますが、実はデメリットもあります。
残業が少ない会社にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
残業代で収入を増やすことができない
残業が多い会社で、みなし残業制度がない場合、残業した分だけ残業代が支払われます。
収入を増やしたいと思っている人の中には、残業代で稼いでいるという人もいます。
しかし、残業が少ないと、残業代で収入を増やすことはできません。
働き方改革によって、これまでより残業がしにくい状態となっているため、残業がある会社でも、これからは残業代で収入を増やすということは難しいかもしれません。
仕事でスキルアップするのに時間がかかる
残業が少ない会社の場合、スキルアップできるという印象があるかもしれません。
確かに自分のスキルアップのために役立つ資格を取得したり、勉強をするという時間は確保できます。
しかし、仕事でのスキルアップには時間がかかってしまうかもしれません。
残業が少ないということは、時間内で終えることができる限られた仕事だけを優先的に行っていくということなので、仕事でのスキルアップが難しくなります。
残業が少ない会社が多い職種とは?
残業が少ない職種にはどのようなものがあるのでしょうか。
残業が少ないとされている職種をまとめておきます。
事務アシスタント
事務系の職種は、残業が少ない傾向にあります。
残業があったとしても月平均8時間ほどといわれていて、繁忙期はやや増えるものの比較的定時で帰社しやすいです。
事務職は社内の人間とのやり取りが多く、クライアントに対しての仕事は少ない為、仕事に追われることがなく残業が少ないと言えます。パソコンスキルが高い人は特にスムーズに仕事が終わるでしょう。
BtoBのルート営業
BtoBのルート営業の残業は少ない傾向にあります。
既存顧客の訪問がほとんどとなっていて、相手先にアポイントを取って訪問します。
相手先も営業時間が決まっているので、時間外に訪問することもなく、残業は発生しにくいです。
また、法人の場合は相手も残業を嫌う傾向があるので、自然と残業にならないように時間を調整するということも多くなっているようです。
コールセンター
コールセンターの仕事も残業が少ないです。
コールセンターは受付時間が決まっているので、受付時間外に電話がかかってくることはありません。
時間になれば電話対応は終了となるので、残業をすることなく業務を終了できます。
コールセンターの仕事は、様々な勤務形態があり、未経験からでも挑戦しやすいといわれています。
残業が少ない職種の中でも人気がある職種です。
まとめ
残業が少ない会社の特徴や探し方や、残業が少ないことによるメリット、デメリットなどをご説明しました。
残業が少ない会社には特徴があり、その特徴を見極めることで残業が少ない会社で働くことができます。
残業が少ないといわれている職種を参考にしなかがら、残業が少ない会社を見つけましょう。
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