ビズテル(BIZTEL)でコールセンターの在宅化が可能?特徴や機能も徹底紹介

各企業がコロナ禍でテレワークが進む中、ビズテルのコールセンター業務の在宅化は可能なのかは、求職者にとっても非常に気になるところです。

会社概要から仕事の特徴などをここで詳しく理解しておきましょう。

ビズテル(BIZTEL)とは?

ビズテル(BIZTEL)とは、いわば法人が対象のクラウド型テレフォニー(電話)サービスです。企業のニーズに合わせ、ビジネスの活性化につながる電話サービスを、低コストで提供しています。

まず「クラウドサービス」について簡単に説明すると、以下の通りです。

クラウドサービス

クラウドサービスとは、インターネットを経由してWebサービスを利用できるネット環境の総称を指します。

利用者はPCや携帯電話、タブレットといった端末やインターネット接続環境など、最低限の状態が整えば、各サービスを受けられるということです。

かつて利用者は、コンピューターのデータやソフトウェアおよびハードウェアなどを自身で保持し、管理しながらサービスを利用していました。

今ではクラウドサービスを利用すると、サービス先にデータを保存したり、保存したデータを再びダウンロードすることも可能です。

このように、各種サービスをクラウド化することによって、これまでかかっていた多くのコストや手間(利用者自身がやっていたコンピューターシステムの構築やデータの管理、機材の購入)を大幅に削減できます。

さらにコストカットだけでなく、結果的には業務の効率アップにも繋がっていきました。

ビズテルの実績

ビズテルの場合もサービス内容のクラウド化によって、以下のような実績を出しています。

  • PBX(構内交換機)等の設備をクラウドサービスで提供し、企業電話の大幅なコストカットが実現
  • オンプレミス型PBX(オフィスに設置するのに工事が必要なPBX)は、これまで高額過ぎるため中小企業が導入できなかったが、クラウドサービスによって低コストでの導入が可能になった
  • クラウド化により、PBXのメンテナンスや交換、および期限切れや故障などの管理を企業が気にしなくて良くなった

また、クラウドサービスならではの特徴を活かして独自のサービスを生み出し、洋上内線(※)をはじめとする新しい事業も展開しています。
※洋上内線…ビズテルによる日本初のサービス。国内外関係なく、陸上のオフィスと洋上の船との間にて、通話料のかからない内線通話が可能となったもの。従来の衛星電話より、通話料が46~125分の1にまで削減できる。

ビズテル(BIZTEL)の3つの特徴

ここでは、ビズテルの大まかな特徴として挙げられる「在宅勤務が可能」「API連携が可能」「セキュリティの高さ」の3つについて解説していきます。

企業を理解するという意味でも、ぜひ頭に入れておきましょう。

在宅でコールセンター業務が可能

出勤しての業務だけでなく、自宅やレンタルオフィスでもコールセンター業務が可能です。同社ではコールセンター管理人が、リアルモニターによって従業員の稼働状況を瞬時に把握できるようになっています。

また、コールセンタースタッフが応答中に異常が発生した場合は、モニター上で色が変わるのですぐに管理人が気付けるシステムです。

例えばコースセンタースタッフと顧客との応対中、管理人が会話を遠隔で聞かるのはもちろん、「ささやき機能」でオペレーターのみに聞こえる音声を通して、指示を的確に出すこともできます。

API連携が可能

ビズテルはIVR(自動音声応答システム) を、外部のAPI※と連携させ、自動応答や自動受付を可能にしています。
※API…異なる機器や装置およびプログラムを接続し、通信や交信を可能にするインターフェース

APIと連携していることで、可能となっている一例を挙げると、以下の通りです。

  • 医療機関や美容室などの予約管理システムと連携して、日時や会員番号などをプッシュボタンで入力し、予約受付を迅速に完了させる
  • 受注管理システムと連携し、各種契約および解約、商品の受注等を自動化できる
  • ビズテルのコールアクションと外部のAPIが連携することで、発信や着信、応答や切断時に、適した対応が可能(例:着信時に相手の電話番号を、社内用チャットへ自動投稿したり、ショートメールで通知したり)

セキュリティーが高い

ビズテルはセキュリティ機能の強化に注力しており、特にコールセンターにおける顧客の個人情報漏洩防止のために、以下のようなシステムを導入しています(一例を抜粋)。

  • 録音した通話記録や発着信のデータを暗号化し、セキュリティの基盤とする
  • パスワードのセキュリティを強化する「パスワードポリシー」を採用
  • ウイルス対策
  • VPN(バーチャルプライベートネットワーク)によって拠点間を仮想的に繋ぎ、通信経路の安全を確保

ビズテル(BIZTEL)の5つのサービス

ビズテルは、主に5つのサービスを提供しています。
その違いや特徴などを、詳しく見ていきましょう。

BIZTEL コールセンター

1,700社を超える導入実績を持つ、業界トップクラスのコールセンターシステムです。
クラウドサービスなので交換機であるPBXを設置する手間がなく、パソコンとインターネット環境があれば導入できます。

さらに、導入後も必要な機能はWeb上で簡単に利用でき、各種CRM(顧客関係管理)やSFM(営業支援システム・ツール)と連携でき、業務効率化の実績も多数です。

BIZTEL コールセンター PCIDSS

PCI DSSとは、クレジットカード業界における国際的なセキュリティ基準を指し、クレジットカードの決済代行業者やカード加盟店などが、会員のデータやカード情報を安全に取り扱うことを目的としたものです。

コールセンターでクレジットカード情報を取り扱う場合(通過、処理、保存)は、通常ならPCI DSSに準拠しなければなりません。

しかしそれを自社構築するには、多大な期間と設備投資が不可欠です。BIZTELコールセンター PCI DSSを導入すれば対応範囲への負担を軽減させ、準拠へのハードルも低くすることが可能となります。

BIZTEL モバイル

携帯電話端末の内線化が、短期間かつ低コストで実現できるクラウド型FMCサービスです。
FMCとは携帯電話と固定電話の融合を意味し、ネット通信のIP電話と携帯電話端末を連携させたものを指します。

これまでは、内線環境がオフィスのデスクに限られていました。
しかしBIZTEL モバイルを導入すれば、日本中のどこからも内線通話が可能となります。

BIZTEL ビジネスフォン

BIZTELビジネスフォンは、インターネット経由でPBX機能を利用できるクラウド型サービスで、多くの拠点の内線化および在宅勤務に適しています。

PBX機能とは、社内で複数の電話機を利用する際、施設内に設置して運用する電話交換機です。
BIZTELビジネスフォンの導入により、内線工事や故障、メンテナンスの手間も無くなり、コストや手間といったあらゆる負荷から解放されます。

shouin for コンタクトセンター

shouin for コンタクトセンターは、クラウド型の教育管理サービスです。
スマホやパソコンによる動画での研修や育成を可能とし、成長や教育の状況も管理および可視化も可能となります。

加えてフォローアップ機能もついており、教育に費やす時間や手間を圧縮しつつ、教育を効率化できる機能です。

ビズテル(BIZTEL)の3つのメリット

では改めて、ビズテルがもたらす3つのメリットについてみていきましょう。
「コストカット」「業務の効率化」「在宅勤務が可能」が、主なメリットとなります。

コストカットが可能

各企業の電話環境と、ビズテルのコールセンターを統合したクラウド型サービスによって、ビズテルでは通信コストや、設備の管理および運用にかかるコストを大幅に削減できます。

業務の効率化が可能

ビズテルのコールセンターは、細分化された窓口がいくつもあり、かつ自動での通話・録音・転送機能などを導入しています。

また、ボタン操作や入力操作も自動化されて一部の業務を無人化できたりと、コスト削減と同時に業務の効率化も可能です。

在宅でコールセンター業務が可能

ビズテルには高性能な管理システムがあり、コールセンター業務は従業員の自宅やレンタルオフィスなどでも可能です。

ビズテル(BIZTEL)の3つデメリット

ビズテルにはメリットと同時に、3つのデメリットがあります。
メリットと同時にデメリットも理解しておきましょう。

相手の声が聞こえないなどの障害が発生する

ビズテルでは稀に、ルータの設定やネットワークの不具合によって、「雑音が混ざる」「相手の声が聞こえない」といった不具合が起きる場合があります。

また、ルータの他にセキュリティを強化させる次世代型機器などの影響により、このようなトラブルが発生する可能性もあるとのことです。

導入コストがかかる

ビズテルの料金の一例として、初期費用20万円で月額約9万円がライトプランとなります。
また別プランの「楽テル」は、初期費用15万円の月額7万円とシステム費用が必要です。

ビズテルによるコスト削減は期待できますが、導入にコストがかかるということも知っておいた方が良いでしょう。

接続できない番号・サービスがある

ビズテルにも発信・接続できない電話番号やサービスがあり、公式サイトに一覧表があります。

また、有線 LAN 接続のみ有効で、無線 LAN 経由での通信はサポートの対象外となることもあるため、導入前にしっかりと確認しましょう。

まとめ

法人向けのクラウド型電話サービスをビズテル(BIZTEL)のコールセンターについて、どのような特徴があるのか理解いただけましたでしょうか?

在宅勤務が可能でセキュリティも強く、あらゆる企業と連携してサービスを展開するビズテルは、コスト削減や作業効率化のためにも、導入を検討する価値が大いにあると言えるでしょう。